花粉症とは
その名の通り、花粉によって起こるアレルギー反応です。
スギやヒノキなどの春の花粉が代表的ですが、その他にも、秋に飛散するブタクサやヨモギなど原因は数多くあります。花粉症は、体が花粉を異物と認識し、体を守るために過剰な免疫反応を起こすため、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こすのです。花粉症の代表的な症状は下記の通り。
頻回に出るくしゃみ
透明のさらさらした鼻水
目の充血やかゆみ
重症化すると、副鼻腔炎へと悪化したり微熱がでたりと様々な症状を引き起こします。

花粉症と風邪はどう違うの?
花粉症は、くしゃみや鼻水など、風邪や似たような症状もあるため、どちらなのか判断に迷うことも少なくはありません。また、コロナ禍のいま、そのような症状が出れば不安に感じてしまう人も多くいるかもしれません。下記に、典型的な花粉症の症状についてまとめましたので、判断に迷う場合は、参考にしてみてくださいね。
花粉症チェックリスト
○ 鼻水は透明でさらさらしている
○ くしゃみが連発してでる
○ かゆみや充血などの目の症状がある
○ 熱はなく、あっても微熱程度
○ 花粉の飛散時期に2週間以上症状が続いている

かぜの場合、鼻水はネバっとして黄色や緑などの色がついていますし、くしゃみや咳は連発することなく、1日中同じ程度の症状があります。そして症状がでるのは数日のみで、花粉症のように長期間は続きません。
重症な花粉症の場合、症状は多岐にわたり判断が困難なこともありますので悩んだ場合は、アレルギー科などの専門医療機関に相談しましょう。
花粉症対策3つのポイント
辛い症状は、少しでも和らげたいもの。ここでは、効果的な花粉症対策について、いくつかご紹介していきます。
■マスクやメガネを装着しよう
まずは、花粉を体の中に入れないことです。コロナ禍でマスクを常に着用するようになり、「今年は症状がそんなに出ないな」という花粉症の方が増えたと言いますが、これは、常にマスクを着用しているためです。厚生労働省によると、マスクの着用で花粉を吸い込む量が1/3~1/6まで抑えられるのだとか。
また、目のかゆみの症状がある人は、メガネの着用もおすすめ。同様に、花粉の侵入量を1/2~1/3減らしてくれます。コロナウィルスは目からも侵入するため、コロナ対策にもなりますね。

■ワセリンを塗る
ドラックストアなどですぐに手に入るワセリンは、花粉症対策にも有効です。
鼻まわりに塗ることで、鼻腔内に侵入しようとした花粉がワセリンに付着し、体内に入るのを防いでくれます。
目の周囲に塗ることも可能ですが、ややテカリが目立つことや、女性の場合アイメイクの支障になるなどの影響も出てしまうため、臨機応変に使用しましょう。
■症状が出始める前から治療する

セルフケアだけで症状を抑えられない場合は、症状が出始める前から薬を使い始めることが大切です。
一度花粉症の症状が出始めると、体は花粉に対してとても敏感な状態となります。そうなると、少しの花粉にも体が反応して、症状が出やすい状態となるのです。
「そろそろ花粉が飛び始めるころかも」と思ったら、事前にお薬を服用することで、症状をうまくコントロールすることができます。症状を抑えるためには、抗アレルギー薬の使用が治療の第一選択です。
内服薬、点眼薬、点鼻薬がありますので、症状のタイプに合わせて使用しましょう。

まとめ
花粉症の人にとって、花粉の飛散時期はつらいもの。花粉を体の中に入れないこと、お薬の適切な使用が大切です。
かぜ症状と区別をし、適切な対策で花粉症時期を乗り切りましょう。
プロフィール
みなみ なみ
現役看護師WEBライター。
看護師として働きながら、ライター活動を行う一児の母。皮膚科勤務経験が長く、医療関連記事だけでなく美容記事も得意。
趣味は、グルメ・旅行・英会話。こどもに邪魔をされながら、日々執筆中!
現役看護師WEBライター。
看護師として働きながら、ライター活動を行う一児の母。皮膚科勤務経験が長く、医療関連記事だけでなく美容記事も得意。
趣味は、グルメ・旅行・英会話。こどもに邪魔をされながら、日々執筆中!