
空前のサウナブーム!でもサウナって本当に健康にいいの?
「サウナ」が雑誌やテレビなどで取り上げられることも多くなり、サウナに興味を持ちはじめている人も増えています。
サウナ―と呼ばれるサウナ愛好家の数も年々増えており、第3次サウナブームと騒がれるようにもなってきました。
しかし、一方で身体に負荷の掛かりそうなサウナが本当に健康にいいのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、サウナの効能に関して紹介していきます。正しいサウナの知識を身につけて、みなさんも「サウナー」を目指してみませんか?
「ととのう」ってどういうこと?サウナがもたらす健康効果
サウナといえば「ととのう」ことで有名ですが、そもそもととのうとはどういう状態なのでしょう?
「ととのう」とは、サウナ用語のひとつで、サウナと水風呂、休憩を繰り返すことによって得られる心身が整った状態のことを指します。

高温のサウナと水風呂を行き来し、体を温めた後に冷やすことで発生する温度差によって、自律神経に適度な刺激が与えられることにより、メンタルが整うのです。
また、このように身体を温めてから冷やすことを繰り返すことで、血管が一度収縮してから拡張されるので、血流がスムーズに流れるようになり、結果として身体の調子を整えることにもつながります。
血流をよくすることで、血液の循環によって全身に酸素と栄養が運ばれ、さらに老廃物や二酸化炭素を回収することができ、結果的にさまざまな体調不良が改善していくのです。

ととのうだけじゃない! まだまだあるサウナの効果
サウナの効用は、血流をスムーズにするだけではありません。
身体に熱が加わると、「ヒートショックプロテイン」という特殊なたんぱく質が出ます。
ヒートショックプロテインには、美肌効果や免疫力を高める効果があるのです。
また、サウナでととのっているときには、頭がリラックスした状態と覚醒状態の間にあります。脳の疲労がとれたスッキリとした状態になり、発想力や集中力が高まるのです。

健康効果UP!おすすめなサウナの入り方

サウナの効用がわかったところで、さっそく正しいサウナの入り方を見ていきましょう。
一般的なサウナの入り方として、サウナ→水風呂→外気浴を3~4セット繰り返し行うことが基本です。
①まずは、脱水症状を防ぐために、サウナに入る前にしっかりと水分補給をすることが大切です。
②サウナに入る前には、しっかりと頭や身体を洗うようにしましょう。これは他の利用者へのエチケットになるだけでなく、皮膚が汚れている状態では汗をかきにくくなってしまうという理由もあります。
③準備が整ったら、いよいよサウナに入ります。自身の体調を考えて、我慢をせず無理のない範囲で入ることが大切です。また、首や肩などを回して軽くストレッチをすることも血液の循環がよくなるためおすすめです。
④サウナを出たら、まずはぬるいシャワーで汗をきちんと流しましょう。その後、無理のない範囲で水風呂に浸かります。冷たいのが苦手な人は、全身をつかるのではなく手を出しての入浴などもおすすめです。
⑤水風呂を出たら、外気浴でしっかりと水分補給をしながら休憩をしましょう。
⑥サウナ→水風呂→外気浴の流れを3~4セット繰り返します。
⑦自律神経に刺激が与えられ、血流も良くなることで「ととのう」状態に!

危険なサウナの入り方を知っておこう

いいことづくしのサウナですが、高温の中に長い時間いるため、無理な使い方をすると体調不良や事故を引き起こします。
■血圧が高い人がサウナに入る
血圧が高い方はサウナに入ることを控えましょう。血圧が160/100mmHgでトラブルが発生する確率は3倍以上にもなるといわれているのです。
また、薬を飲んでいる方や心臓の病気がある方などは、かかりつけのお医者さんに相談したうえで入るようにしましょう。
■お酒を飲んでからサウナに入る
飲酒直後のサウナは厳禁です。
アルコールは血管を拡張させる作用があり、サウナも血管を拡張させるため、大きく血圧が下がってしまうことが考えられます。血圧が下がりすぎると、サウナの中で気を失い命の危険が生じる恐れがあります。
また、酔ってサウナの中で寝てしまうと重度の熱中症を引き超すため注意が必要です。
■サウナを出てすぐに水風呂に入る
水風呂に入る際には急激な温度差によりヒートショックを起こすおそれもあるので、しっかりとぬるめのシャワーを浴びてから入るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか? 昨今とても人気が高まっているサウナ。自律神経を整えたり血流をよくしたりと健康にとてもいいだけでなく、安眠効果や集中力の向上などさまざまな効能があるのです。サウナで身体と心をととのえ、無理せず自分のペースで健康な身体づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
元記事「サウナは本当に健康にいいの?くま先生が教えるサウナが身体にもたらす効果 」は2022年3月22日にくま先生に掲載されたものです。