ロールモデルとは
ロールモデルとはもともと、1940年代のアメリカで医師や父母など特定の役割を持つ人物の役割モデルとして提唱された概念です。その後ビジネス分野に転用され、管理職やリーダー育成のための模範として活用されてきましたが、今日では、業務の習得や成果の出し方などテクニカルな部分だけでなく、仕事の取り組み方や考え方など、自分らしく働くための手本として幅広く使われるようになりました。
■ロールモデルの効果
ロールモデルを持つことで得られる主な効果は以下の3点です。
・自分のやるべきことが明確になる
・向上心を持つことができる
・キャリアの選択肢が広がる
自分のやるべきことが明確になる
ロールモデルを持つことで、今、自分がすべきことが明確になります。また、判断基準の参考にもなります。
向上心を持つことができる
お手本となるロールモデルに近づこうとする意識から、自然と向上心が芽生えます。
キャリアの選択肢が広がる
働き方やワークライフバランスなど、ロールモデルの仕事に対する考え方を参考にすることで、キャリアの選択肢を広げることもできます。
以上の3点から、ロールモデルを持つことが、「仕事のやりがいや目標を持つことの近道である」ということができるでしょう。
ロールモデルを見つけるための「3つのヒント」
しかし、いざロールモデルを見つけようとすると、そう簡単なことではありません。そこで、ロールモデルを見つけるためのヒントを3つご紹介したいと思います。
■ロールモデルは一人だけではない!
完璧な人は存在しません。ロールモデルを一人だけに限定しようとすると、「いい面・悪い面」の両方が見えてしまい、なかなか見つけることができないでしょう。たとえば、「仕事の進め方はAさん、ワークライフバランスの取り方はBさんを参考にしよう」というように、複数の人の「良いところ取り」をすることをお勧めします。
■いろんな人と浅く繋がろう!
ロールモデルとなる人とは、仲良くなる必要はなく、むしろ自分だけが一方的に知っていて、憧れている存在でも構いません。特定の人と深くつながってロールモデルを見つけるよりは、いろんな人と浅く繋がり、それぞれの「良いところ」を参考にしていく方が効果的と言えるでしょう。
■ロールモデルは変更してもよい!
自分の目標や考え方は日々変わっていくため、一度ロールモデルに決めたからといって、「ずっとその人のことを参考にしなければならない」ということはありません。「この人の考え方・やり方は自分とは合わなくないかも」と感じたら、ロールモデルを変更することも検討して良いでしょう。
まとめ
ロールモデル探しは、仕事のやりがいや目標を見つけるために有効な手段です。一人で悩むのではなく、様々な人の「仕事のやり方や考え方を参考にしよう」といった気持ちで、“あなたのロールモデル”を見つけてみましょう。
プロフィール
植前 健太郎
officeひいらぎ 代表 Lifefix合同会社 執行役員
資格: 国家資格キャリアコンサルタント 産業カウンセラー
民間企業で採用・社員研修などの業務を担当し、12年前にキャリアコンサルタントとして独立。以降、のべ2000名以上に就職相談やキャリア相談を実施。現在は大学生や一般求職者を対象としたセミナーや面接指導、ビジネスマンを対象とした社員研修、メンタルヘルス研修などを実施しています。
officeひいらぎ 代表 Lifefix合同会社 執行役員
資格: 国家資格キャリアコンサルタント 産業カウンセラー
民間企業で採用・社員研修などの業務を担当し、12年前にキャリアコンサルタントとして独立。以降、のべ2000名以上に就職相談やキャリア相談を実施。現在は大学生や一般求職者を対象としたセミナーや面接指導、ビジネスマンを対象とした社員研修、メンタルヘルス研修などを実施しています。
就活生向け動画 → https://www.youtube.com/channel/UCvl-oUUZdpKrfaAMUnf1XqQ