長時間のスマホ利用は疲れ目の原因になる
スマホを長時間使うと、なぜ、目に負担がかかるのでしょうか。その理由にはおもに次の3つが考えられます。
1.スマホは画面が小さいため目を近づけて利用するから
テレビやパソコンはスマホと比べて画面が大きいため、視聴の際は距離を取りますが、スマホは画面が小さい分、文字も小さくなるため目との距離が近くなります。長時間小さい画面を集中して見ることで、目のピント機能がうまく働かなくなり、結果として疲れ目に繋がるようです。
2. 集中してみていると瞬きが少なくなるため目の表面が乾燥しやすくなる
また、スマホやパソコンのモニターを見ているとき、人は瞬きが極端に少なくなることが分かっています。通常は瞬きの回数が1分間に30回程度ですが、モニターを見ていると8回まで減少。
瞬きの数が少ない=目が空気に触れる時間が長くなり、目が乾いてしまうのです。目が乾くと、ゴロゴロとした異物感が発生したり視界がかすみやすくなったりします。この状態が続くと、ドライアイになるので注意しましょう。
3. 寝る前までスマホを使っていると、リラックスできず疲れが取れない
スマホの光をずっと浴びた状態では、体はなかなかリラックスモードに切り替えることができません。そのため眠れない時間が長くなる、朝起きた時に疲れが取れないなど、不調を感じやすくなります。
スマホを使う時に注意したいこと
スマホは使いたいけど疲れ目は避けたい。そのために、スマホと上手に付き合う方法をまとめました。
スマホ画面と顔の距離に気をつける
まずは、スマホと目の間に適切な距離を取ることを心がけましょう。スマホと顔の距離は目の負担を軽くするために、30㎝程度は離しておきましょう。
スマホの利用時間を決めよう
60分~90分ほど利用したら10分ほど休憩して目を休めて疲れを軽減してあげましょう。自宅であれば、タイマーをセットして休憩を挟むといいかもしれません。休憩中はピント機能を鍛えるために、遠くの景色を数分みるのもおすすめです。
中には、自分が1日のうちどれくらいスマホを見ているかレポートしてくれる機能や、1日の使用時間を過ぎたら電源が落ちる機能が搭載された機種もあります。勉強に集中したい時などに利用してもいいでしょう。
時間によって画面の明るさを調整する
スマホは設定画面やコントロールパネルで、画面の明るさが調節できます。時間帯によっては明るい画面がまぶしく感じることもあるので、夜や薄暗い空間でスマホを見る場合は明るさを抑え、目にかかる負担を和らげてあげましょう。
目が疲れたら、簡単に作れるホットアイマスクを!
目が疲れたら、ホットアイマスクを利用しましょう。目を温めることで詰まっていた油分の流れもよくなり、目の乾燥が改善されることもあります。
自宅で簡単にできるのが、電子レンジで作る蒸しタオルのホットアイマスク。フェイスタオルを水でしっかり濡らし、タオル全体が水気を含んだら、ぎゅっと絞ります。絞って電子レンジに入れたら30秒〜1分(600wでおよそ1分)を目安にチンします。レンジが鳴ったら、火傷をしないように軽くタオルに触れ、温度を確かめます。問題がなければ少し広げて、目の上に置きましょう。
寝る前にホットマスクを利用すれば、一日のリラックスタイムにも。寝る前ギリギリまでスマホを見続けるのではなく、体を休める時間も大事にしてくださいね。