【高校生インタビュー・前編】ワタシが考える電気の未来。カギは「女性の社会進出」と「環境にやさしい電気」

【高校生インタビュー・前編】ワタシが考える電気の未来。カギは「女性の社会進出」と「環境にやさしい電気」

未来の電気保安を担う電気技術者の応援を目的とし、関東電気保安協会が主催する「電気技術者としての夢や抱負」をテーマにした第8回高校生作文コンクール。応募者数665人の中から最優秀賞に輝いたのが、山梨県立甲府工業高等学校電気科の3年生、丸山侑晏さんです。WattMagazine編集部は丸山さんに直撃し、前編と後編の2回に渡ってインタビュー。前編では電気に興味を持ったきっかけから、作文のことまで聞いてきました。作文では、「女性の社会進出」と「環境にやさしい電気」をテーマに問題提起をしていた丸山さん。高校3年生の丸山さんが考える、“電気の未来”とは?


私たちの生活を守るけれど危険な存在でもある。そんな電気にギャップ萌え

※最優秀賞に輝いた丸山さんの作文はこちらからお読みください。

※高校生作文コンクールの入賞作品一覧はこちらからご確認ください。



――現在、山梨県立甲府工業高等学校の電気科で学んでいる丸山さん。普通科ではなく、電気科を選んだ理由を教えていただけますか?

 

「中学生の時、自宅のスイッチを何気なく操作していて思ったんです。あれ??オンにしたら一瞬で明かりが点いて、オフにしたら即時に消える。これって何でだろう??どういう仕組みなんだろうって。普通に過ごしていれば、スイッチのオンオフで電気がつくのは当たり前のことかもしれませんが、なぜかその時はすごく不思議に感じてしまって。配線の仕組みはどうなっているのかな、そもそも電気はどこから来ているんだろうとか。調べれば調べるほどどんどん疑問が湧きでてきて、電気ってこんなに身近なのに奥深いな~と感じました。この体験をきっかけにもっと電気のことを知りたい!と思ったため、電気科がある高校への進学を決めたんです」

 

――電気のどのような部分がとくに奥深いと感じましたか。

 

「電気は私たちの生活の中でもっとも身近な存在であり、私たちの生活を守るもの。その反面、感電死や火事を引き起こすとても危険な存在でもある。そんな電気を…ええと、なんて表現したらいいかな…(しばし悩む)」


――ギャップがありますよね。つまり、ギャップ萌え?

 

「そう、ギャップ萌えですね(笑)」

高2で第二種電気工事士の資格に合格! 電気技術者として踏み出す一歩に

――丸山さんは、「電気技術者としての夢や抱負」をテーマにした作文コンクールで今年度の最優秀賞に輝きました。遅ればせながら、おめでとうございます!

 

「ありがとうございます!!」

 

――作文の中で、「女性の社会進出」と「環境にやさしい電気」をテーマに問題提起をしていました。まずは「女性の社会進出」について質問させてください。高校生の丸山さんから見て、電気業界では、女性がまだ活躍しているイメージは弱いと感じますか。

 

「作文の中でも書きましたが、電気工事業界へ就職する女性の割合は全体のわずか2%程度なんです。これは他の業種と比べても極端に低い数字だなって、率直に思いました。ただ授業の一環で、職場体験に行った時、女性職員の方も男性職員と同じようにテキパキと働いている姿を見て。最近は少しずつ変わってきているようにも感じました。でも、まだまだ活躍できるシーンはあるでしょうし、女性が活躍できる業界になればと思っています」

――そうですね、電気業界は男女関係なく活躍できる環境がありますし、女性が活躍する姿をもっと見たいですね!続いて「環境にやさしい電気」についてお聞きします。なぜ地球環境をテーマとして取り上げたのでしょう。

 

「二酸化炭素の排出量の増加や世界各地での大きな集中豪雨や熱波といった異常気象、昨今のニュースを観ていて、地球温暖化対策に取り組むことが大事だと思うようになりました。そこで、環境保全のため電気はどんなことに取り組んでいるだろうと調べたら、電気工事業界では二酸化炭素の排出抑制の対策や太陽光、風力などの再生可能エネルギーの開発をしていると知りました。知らないだけで、いろいろな取り組みが進められているのです。ですから、あまり知られていない業界の取り組みをもっと多くの人に知って欲しいと思って、今回、作文で『環境にやさしい電気』について書いたんです」

 

――電気と地球温暖化はどのように関係しているのでしょう。

 

「火力発電を例にお話しすると、 石炭を燃やして電気を作るので、二酸化炭素が大量に出てしまうんです。しかし、太陽光発電や風力発電であれば、自給自足で電気を生み出すことができるし、地球にもとっても優しい。そういう発電方法で作られた電気を使うことは、地球保全の一歩だと思っています」

 

――高校2年生の時に第二種電気工事士の資格を取得したそうですね。なぜ取ろうと思ったんですか?

 

「授業の一環で取得しました。必ずというわけではありませんがが、電気科の生徒はほぼ全員、資格試験を受けるんです。試験前は、何度も何度も過去問を解いて試験対策をしましたが、専門的な内容が多くて本当に大変で…。でも、なんとか無事、一発合格できました! 第二種電気工事士の資格を持っていることで、家の電気設備工事ができるようになるんですよ。今後は大きな建物の電気設備工事ができる第一種電気工事士の資格も取りたいですね。これを持っていれば、より大規模な工事に携われますし」

 

――丸山さんにとって、電気の資格にはどんな意義があるとお考えですか。

 

「電気の仕事をするためには資格が必ず必要です。なんといっても、電気の仕事は危険を伴うものですから。もし電気工事士が家の電気設備の配線を間違えたら、そこに住む人が危険な目に遭うかもしれないでしょう。だからこそたくさん勉強すべきですし、安全・安心して電気を取り扱うためにも資格が重要なのです。それに、資格があることで電気の仕事に携わる道も開けますしね。だから、私にとって資格とは電気技術者として踏み出す“大きな一歩”ですね!!」

後編では丸山さんの高校生活や将来の夢について語っていただきます!

 

 

<執筆>

野田綾子

 

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