第一種電気工事士をめざす方に朗報!免状取得要件の実務経験年数が3年に!

第一種電気工事士をめざす方に朗報!免状取得要件の実務経験年数が3年に!

第一種電気工事士になるには、試験合格に加えて一定の実務経験年数が必要ですが、2021年4月1日より、実務経験年数が短縮されることになりました!本記事ではその詳細についてお知らせします。


実務経験年数が5年から3年に…!

経済産業省産業保安グループ電力安全課

1種電気工事士免状の取得にあたり、必要となるのが実務経験年数です。今までは電気工事士法施行規則第2条の42項により、大学または高等専門学校の電気工学系卒業生が3年以上、それ以外の方は5年以上とされてきました。

 

そんな中、電気工事の施工方法や作業工具の技術進歩等による作業の効率化などの環境変化を踏まえ、経済産業省が調査し国の審議会において議論を実施。実務経験は大学・高専の電気工学系卒の有無を問わず、一律3年以上が妥当との結論が得られ、電気工事士法施行規則の一部を改正する省令が2021210日に公布されました(20214月1日施行)

そのため、大学または高等専門学校の電気工学系卒業以外の方で第一種電気工事士試験に合格し、免状取得のための実務経験5年を目指してきた人は、202141日以降、実務経験が3年以上に達していれば、第一種電気工事士免状の交付申請によって、第一種電気工事士になることができるように。

 

つまり、免状取得要件が緩和されたことで、今までより早く資格を取得し「第一種電気工事士」として活躍できるようになったのです。一度取得すれば、将来的に電気業界で長く活躍できる本資格。第一種電気工事士になろうと経験を積みながらも、「実務経験5年はちょっと長いな…」と思っていた方、実務経験が必要だからと第一種電気工事士への道を迷っていた方、ぜひこの機会をポジティブに捉え、電気業界であなたの存在感を発揮してください!

参考情報

経済産業省ホームページ

https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2021/02/20210210.html

 

参考:意見募集(パブコメ)の結果

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCM1040&id=595120136&Mode=1

 

審議会資料 P1416

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/hoan_seido/pdf/002_01_00.pdf

 

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