「自分は一体何者なんだろう?」方向性を見出すアイデンティティの形成について

「自分は一体何者なんだろう?」方向性を見出すアイデンティティの形成について

「自分らしさって何だろう」「自分は一体何者なんだろう」…誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。今回は、思春期の心の悩みの1つであるアイデンティティについて、そしてアイデンティティを理解して進路を選択する方法をご紹介します。


自分は何者・・?

思春期になると体つきに変化が見られ、それに伴い心の変化や悩みも増え始めます。

・男らしさや女らしさとは何だろう
・自分は他人からどう思われているだろう
・自分は周りにどんな自分を見せたいのだろう

など、自分自身について考えはじめるものの、なかなか答えを出せずに深く考え込んでしまうことがあります。このように、自分らしさについて考え込むことは、現実逃避ではなく成長の過程であり、多くの人が通る悩みなのです。

アイデンティティとは

心理学では、「自分らしさ」や「自分が何者か」など、自分の存在を定義づける感覚をアイデンティティと言います。
学生時代は周りからいろいろな意見を聞き、多感な時期を過ごすなるため、他者と自分の違いをいっそう区別しようとする時期です。自分の存在について考え、アイデンティティの形成がうまくいかないと、心が不安定になって自信が低下してしまうことも。しかし、多くの場合は成長の過程でアイデンティティを形成し、「自分は自分で良いんだ」という安心感を得ることができます。

アイデンティティの例

アイデンティティを分かりやすく説明すると、「あなた(自分)はどんな人ですか?」という質問に対する答えのようなもの。

・私は高校生で、アニメが大好きです
・僕は友だちが少ないけれど深い付き合いができます
・私は一目ぼれしやすい性格です など

自分で自分を客観的に紹介してみるとアイデンティティが分かりやすくなります。そして、その紹介にしっくりくるほど、自分にとって確かなアイデンティティであると言えるでしょう。

進路とアイデンティティ

アイデンティティについて考え込む学生の多くは、自分のやりたいことが分からないという思いから、「どんな進路に進めばいいんだろう?」など、将来について悩みやすい傾向があります。これまでの自分について時間をかけて振り返り、今後の進路選択をすることは、とても大切な作業です。自分のやりたいことが分からないなどアイデンティティが不安定な場合は、次の3つの対策を参考にしてみてください。

① 優先順位をつけてみよう

ひたすら考え込んだとしても、あれこれと考えが浮かび思考のまとまりが悪くなりやすくなるため、まずは自分の中で優先順位をつけてみましょう。少しでも興味があることややりたいと思ったことを書き出すだけで、自分の気持ちに気づきやすくなります。書き出したことの順位づけが難しい場合は、各項目に点数をつけて優先順位をつけてみましょう。

【進学希望の例】
・学びたい学部がある…90点
・近い大学…70点
・学費が安めである…40点 など

自分の思いが明確になることで、アイデンティティの形成にもつながっていきます。

② 落ち着いて考える時間をつくろう

思春期は周りの意見が気になりやすく、特に自分が属するコミュニティの意見から影響を受けやすい時期です。
周りの意見を自分に取り入れすぎてしまうと自分の軸を見失うこともあるため、落ち着いて考えられる時間も大切にしましょう。意外と多いのは、他人の意見を自分のやりたいことだと思い込んでいる例です。
1人で冷静に自分の意見や気持ちを整理することで、自分が本当にやりたいと思ったことに気づくことができます。

③ 大人に話を聞いてもらおう

進路や自分のやりたいことを考えても分からなくなってしまったときは、信頼できる大人に相談してみることも有効な対策です。話を聞いてもらうことで、自分の気持ちも整理しやすくなります。また、似た経験をした大人から客観的なアドバイスを聞けることで、今の自分について新しい視点で考え直すことも可能です。

まとめ

「自分は一体?」と考えれば考えるほど、多くの人々は進路ややりたいことがわからなくなる傾向にあります。完璧を求めすぎることなく、「悩みが多い今の自分も自分だ」と認めてあげることも大切です。自分について考えることは、思春期のアイデンティティでもあります。今こそ自分の気持ちに耳を傾けて、アイデンティティを形成し、自分の人生を楽しく過ごしていきましょう。

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