電気業界求職者インタビュー「土日と年末年始休みを望む本当の意味」

電気業界求職者インタビュー「土日と年末年始休みを望む本当の意味」

今の人たちはどんな働き方を望んでいるんでしょうか? 電気業界に限らず、人それぞれの働き方の条件が。 たくさんの求職者と話していると、実はそこに本当の想いを知る機会が多くあります。その想いを伝える「Konocotte」(この個って)シリーズ


「土日とお盆、年末年始は休みたいです」


その言葉が耳にとまった。
この子は、自分の時間を優先させるタイプ?そう思った始まりの出会い。

Kono Cotte (このコって) 001 (21歳)電気設備課の訓練校へ通う 卒業間近の男性の場合


大事な草野球を月数回している。
高校時代の野球を通して挨拶や礼儀、上下関係の大切さを学んだ。
体力にも自信がある。
部活動では毎日目標設定をしてそれをクリアーしてきた。
たくさんのことを学んだ大切な野球。
できればずっと続けていきたい気持ちがある。

でも、それだけじゃなかった。

父親が電気の制御盤を扱う仕事を営んでいて、土日にそれを手伝いたい。
大手企業の工場に入り、腕のいい職人さんと接し、現場の経験を積み重ねている父の仕事にあこがれを感じている。
(ちなみに父親の仕事は工場の稼働日である平日にはあまりない)

じゃあお盆と年末年始は?

結婚を考えている彼女は一人地方から出てきた。
一緒に彼女の実家に戻れるのは長期休暇の時だけ。
そのために必要な休み。
自分の時間も大切にしている。
でも仕事も家族のこともちゃんと考えている。

そんな彼は関西に住む21歳(男)。身体はがっしりとしていて、茶髪にピアス。
だけど、話すといつも笑顔を絶やさない。
真面目な顔をすると男前が際立ち、優しい雰囲気を持っている。

経歴を聞いてみると…

高校の時に野球部に励んでいた。
だから仕事は大好きな野球に関わりたい。
就職することを決めたのは野球部の監督が紹介してくれた金属加工会社だった。
入社後は金属検査と出荷業務に携わる。
作業は残業も多く大変なこともあったが仕事は楽しかったと言う。
でもどうしても気になってしまったのが、入社前に聞いた給料と月額4万円も違う現状と、残業が強制的に廃止されたことで仕事がまわらなくなったこと。

「自分の腕が上がればもっと仕事を早くできたかもしれない」


と今は思う。ただ実家を出て彼女と暮らすために稼ぎを増やすためにも、就職して2年、一旦工場を辞めることを決めた。

次に進んだのは職業訓練校。
一番早い時期に学べる電気工事士の勉強を始めた。
実はその学校のことを父親からよく聞いていた。
それもあって

「今の時代、電気工事は主流。学んでおいて損はない」


と思い電気設備技術課に申し込みを決めた。
先を見通す力もある。

今は次の就職先を探している。
訓練校からの紹介企業で1社内定をもらっている。
でも

「電気のことを学んでいるけど、電気工事士って実際どんな仕事なのかよくわからないんです」


と言う。
現場のことを学校で学ぶのは実は難しい。
それは彼だけじゃない。
もちろん条件が合う会社に入りたい。
でも仕事内容がわからず決められない。
電気の仕事の現場に出たい。

人から速いと言われるのは制御盤の配線作業。
でも色んな電気の仕事もしたい。
何より続けることができる先の見える会社を探している。

「作ったり、身体を動かすのは好きなんです。だからそういう仕事をしたいです」




これからもっと経験を積んでいい技術者になる。

それも電気に携わる父親の血も受け継ぎながら。

そんな可能性を感じさせてくれる楽しみな個を見つけることができた。


株式会社ミズノワ

電気業界に特化したCAFÉ カフェジカ東大阪を運営
企業と就職希望者とを結ぶ、Kono Cotte(このコって)を展開
電気業界に特化したミスマッチの無い就職をサポートしている。
https://mizunowa.jp/
電気業界を明るく照らす情報も「電気通信ピカリ⚡」にて発信中
https://mizunowa.jp/pikali/

関連する投稿


偏差値50未満だった僕が電気主任技術者になるまでの話 後編

偏差値50未満だった僕が電気主任技術者になるまでの話 後編

高校、大学と電気と向き合ってきた僕。それから社会人になり、さらに電気の魅力に気づいたのです。


偏差値50未満だった僕が電気主任技術者となるまでの話 前編

偏差値50未満だった僕が電気主任技術者となるまでの話 前編

将来あなたは何になりたいですか? パイロット? サッカー選手? ユーチューバー? 憧れる職業はたくさんあると思いますが、なりたい職業は異なりますよね。あなたが将来、本当に就きたい職業はなんでしょうか…? まだ進路を描けないあなたに、今回は、僕が経験したことをお話しします。この記事が将来の夢につながる、何かのきっかけになりますように。


電気工事会社を変える電気工事会社!? 株式会社電建 【電気企業インタビュー】

電気工事会社を変える電気工事会社!? 株式会社電建 【電気企業インタビュー】

「電気工事会社」のイメージというと、どういうものがあるでしょうか。 少し職人気質な方たちが、現場作業をこなしている様子? 体力のいる仕事? 建設業者のもと、過酷な環境で働いている光景? 3K(きつい・きたない・きけん)? そんなイメージを持たれている方も多いのかもしれません。 今回インタビューに訪れた電気工事会社さんはそのイメージとは全くかけ離れていました。 電気工事を目指す人たちに、是非とも知っていただきたい会社さんです。


「過去の自分」が「今の自分」を支えている。“中途社員の星”が語る電気保安の仕事

「過去の自分」が「今の自分」を支えている。“中途社員の星”が語る電気保安の仕事

電気保安の職場では「新卒入社→定年退職」が定番のキャリアコースでしたが、最近は中途採用にも力を入れています。とはいえ中途入社をすると、経験の差が出てしまい活躍できないのでは…と感じる方もいるかもしれません。しかしそんな不安は心配ご無用。九州電気保安協会の米田健志さんは、電気保安の経験ゼロで中途入社し、活躍しています。米田さんは「過去の経験が今に活きている」と語り、経験の差はあっても中途だからこそできることがあると明かします。また、教育制度が充実していて、先輩や同僚のフォローがありましたので安心だったとのこと。今回は米田さんから、中途社員が輝く方法を伺いました。


「実務経験を積むための保安法人」を立ち上げるベンチャー企業登場

「実務経験を積むための保安法人」を立ち上げるベンチャー企業登場

電気の情報を発信している「電気通信ピカリ⚡」は東大阪にある(株)ミズノワが運営しています。その代表水島さんが新しく「実務経験を積むための電気保安法人」を立ち上げるため、クラウドファンディングを実施しています。https://readyfor.jp/projects/6600Vしかも実は2回目。一体どういう会社なのか、そしてどんな経緯があったのか、インタビューを決行させて頂きました


最新の投稿


控えめに言って凄い資格! 「電験二種」所持の技術者が語るチームワークと誠実に働くことの大切さ

控えめに言って凄い資格! 「電験二種」所持の技術者が語るチームワークと誠実に働くことの大切さ

仕事はみんなで協力し合ってできるもの。ということで、今回のテーマは“チーム”です。関東電気保安協会の荒田浩一さんは、数10人の現場をまとめるリーダーを務めた経験から、「協力できることがあれば、協力する」と語っていました。この考えに至ったのはある経験があったから。チームで働く上での心掛けと仕事観を語っていただきました。


面接で自信を持つ方法 |就活・転職活動 編-科学的な適職Q&A-

面接で自信を持つ方法 |就活・転職活動 編-科学的な適職Q&A-

アンケートや調査で集まったキャリアにまつわる疑問から、書籍内でカバーしきれなかったものをピックアップし、『科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方』著者の鈴木祐氏に回答いただきます。


仕事にダッシュ! この10年を走り抜けて気づいた「自分の到達点」

仕事にダッシュ! この10年を走り抜けて気づいた「自分の到達点」

長く仕事に従事していれば、成功も失敗も経験するもの。そうした体験を経て、人は少しずつ大人になっていきます。中国電気保安協会で働く小笠原諒さんは、高校卒業後に社会人になって今年で10年。この間、嬉しいこともあったし、自分の未熟さを痛感したこともあったと言います。今回は小笠原さんに、この10年を振り返っていただき、働く中で気づいた、「仕事の喜び」を語っていただきました。


台風により停電、そして災害地での復旧活動。そこで見えてきた“仕事の素晴らしさ”とは?

台風により停電、そして災害地での復旧活動。そこで見えてきた“仕事の素晴らしさ”とは?

ここ数年、毎年のように日本にやって来る大型の台風。それにより、河川の氾濫や土砂崩れ、そして停電が発生しています。そんな時、災害地に向かい、電気の復旧活動をする人々が、関東電気保安協会の職員たちです。電気が使えず困っている人を助けるために向かった現場でどんなドラマが生まれたのでしょうか? 実際に復旧活動をされた関東電気保安協会の3人に話を伺いました。 ※撮影時のみ特別にマスクを外し、インタビューはマスクを着用したうえで、換気をした屋内で実施いたしました。


2019年9月、台風15号が首都圏を直撃! 千葉県全域が停電! その時、男たちはどんな復旧活動をしたのか?

2019年9月、台風15号が首都圏を直撃! 千葉県全域が停電! その時、男たちはどんな復旧活動をしたのか?

2019年9月9日、千葉県に台風15号が上陸。この台風により、首都圏およびその周辺地域は甚大な被害を受けました。特に千葉県全域での被害は大きく、多くの建物が停電に…。その復旧活動のため、多くの電気関係者が、災害地域に向かい、力を注ぎました。その団体のひとつが、関東電気保安協会。現場ではどんなことが起き、どんな困難に直面し、どう電気を復旧させたのでしょうか? 関東電気保安協会で災害時の作業を担当した3名に、お話を伺いました。 ※撮影時のみ特別にマスクを外し、インタビューはマスクを着用したうえで、換気をした屋内で実施いたしました。


人気記事ランキング


>>総合人気ランキング

今月のおすすめ