春は環境の変化が多くストレスを感じやすい
春は出会いと別れの季節とも言われるように、変化が多い季節です。これは環境だけでなく、気候にも同じことが言えます。春は日中ポカポカと日差しが温かいですが、朝晩は冷え込み1日の気温差が10度以上になることも珍しくはありません。また、季節の変わり目は気圧の変化も著しく、気温・気圧の変化で自律神経が乱れる場合もあります。自律神経の乱れは心の不調にもつながり、ストレスへの耐性が下がります。これにより、さらにストレスを受けやすくなってしまうのです。

ストレスを放置するとどうなる?
「ストレスをためると良くない」ということは多くの人が知っているでしょう。では、なぜ良くないのでしょうか。ここでは、ストレスが引き起こす体と心の影響についてご紹介します。
■体への影響
過度なストレスを感じた場合、体は体温や血圧・血糖を上げてストレスに対応しようとします。過度なストレスが続けば、その状態も長く続き、体に異常を引き起こすのです。
風邪や感染症でもないのに、吐き気・胃痛・腹痛といった症状がある場合はストレスによる自律神経の乱れが考えられます。
■心への影響

ストレスにより疲労が続くと、やる気が出なかったり、気分が落ち込んだり、気持ちの変化が出ることがあります。これらの気持ちの変化が、気分転換などで切り替えができる、徐々に回復するのであれば問題はないでしょう。しかし、何日も憂鬱な気分が続きやる気が出ない場合は「うつ病」の可能性もあります。引きこもりや不登校、最悪の場合は自殺に発展することもあるため、軽視せずに専門医へ相談しましょう。
ストレスと上手く付き合う3つの方法
ストレスをゼロにすることはできません。また、ある程度のストレスは適度な緊張ややる気を引き出すためにも大切です。では、春のストレスと上手く付き合うにはどうすればよいのでしょうか。ここでは3つご紹介します。
■1.体の休息と回復を意識する
まずは体を整えることが大切です。過度なストレスを受けると体も疲れます。睡眠や入浴で体をゆっくりと休ませて、食事や適度な運動で体を回復させましょう。体を整えることで、自律神経の乱れを起こしにくくし健康な心をつくることにもつながります。環境が変わり忙しい中でも、規則正しい生活を意識するとよいでしょう。
■2.すべてを上手くやろうとしない

新しい環境に「友達をたくさんつくらないと」「テストで上位に入れるように勉強時間を確保しないと」と頑張って慣れようとする姿勢は大切です。しかし、すべてを完璧にやろうとすると、知らず知らずのうちに自分を追い込んでしまいます。
「どうにかなる」と自分に逃げ場をつくってあげることも大切です。上手くいかない、できないことがあっても、焦らずに自分のペースで進みましょう。時には周囲を頼ることも必要です。
■3.リラックスする場所や方法を知る

人それぞれリラックスできる環境や方法は違います。下記はその一例です。
家族との時間
友達とのおしゃべり
好きな香り
ストレッチや散歩
自分のリラックス方法を知り「なんとなくだるい」「やる気がない」などストレスサインが出ているときに、意識して行うとよいでしょう。自分でもわからない場合は、趣味や運動・思いっきり寝るなど気分が切り替えられそうな行動をとるのもおすすめです。
まとめ
春は環境の変化に加えて、寒暖差や気圧変化などの気候の変化もあり、心と体に大きなストレスを与えます。ストレスと上手く付き合いながら、体と心が出すサインを見逃さないようにしましょう。無理せず、少しずつ慣れていけば、暑くなる頃には楽しい学校生活・社会生活を過ごしていることでしょう。
プロフィール
みなみ なみ
現役看護師WEBライター。
看護師として働きながら、ライター活動を行う一児の母。皮膚科勤務経験が長く、医療関連記事だけでなく美容記事も得意。
趣味は、グルメ・旅行・英会話。こどもに邪魔をされながら、日々執筆中!
WattMagazine編集部 編集長