勉強の際にやる気を出す方法は…? モチベーションを高める心理学

勉強の際にやる気を出す方法は…? モチベーションを高める心理学

「勉強しなきゃいけないのにやる気がでない」「全然集中力が続かない」 受験や期末試験、資格試験など、試験日が決まっていてもなかなか勉強へのやる気が出ないときってありませんか。今回は、やる気と似ているけど少し異なる、モチベーションに関する心理学的観点をもとに、受験や資格試験の勉強でやる気を出す方法を解説します。


やる気を生み出す要因は2種類

まずは実践して欲しいのは、自分の今の状態を客観視することです。そこでキーワードとなるのがやる気とモチベーションを同義しないこと。やる気とは自発的に湧いてくるものであり、モチベーションとは目標達成のために行動する前の動機づけのことです。そのため、まずは動機を見失っているのか、それとも、何もやる気が起きなくなっているのか考えてみましょう。ここでは動機となるものを2種類説明します。

外発的動機づけ

外発的動機づけとは外からの刺激をきっかけにやる気を出して行動するという考え方のことです。たとえば、中学生や高校生なら「○点取ったらゲームができる」「勉強を頑張ったらお小遣いがもらえる」など、ご褒美や他者からの評価・賞賛などがあてはまります。大人であれば給料やボーナス、昇進をかけた試験などがモチベーションのきっかけとなり、やる気を起こしやすくさせます。

一方で、いいことばかりではなく「怒られる」「評価が下がる」「期限が迫っている」などの危機的状況を回避する行動も外発的動機が要因です。いいことばかりではないからこそ、バランスが重要となります。

内発的動機づけ

これは、自分の興味関心や目標達成を目的に、やる気を出して行動するという考え方のこと。たとえば、「この資格を仕事に活かしたい」「興味があるから勉強したい」「もっと知りたい」など主体的に勉強に対する意欲を持っている状態のことを言います。

この目標や興味関心はなかなかすぐに見つからないこともありますし、短期的な成果にはつながりにくいため、徐々にやる気が減り、興味関心や当初の目標を見失うこともあります。しかし、外発的動機づけよりも行動そのものが目的となるため、集中力が増し、進んで行動する可能性が広がるでしょう。

やる気を出して勉強を続ける方法3選

1.勉強環境を整える

机や部屋は勉強に集中できる環境ですか?勉強の目的がはっきりしていて、内発的動機づけや外発的動機づけをうまく活用していても、やる気が起きないときもあります。

机の上を整理したり、スマホやゲーム、漫画などを見えないところに片付けたりしましょう。やる気が出ないのは、本人に意志がないからとは限りません。部屋で集中できない人は、カフェや高校生なら塾や図書館の自習室などに行ったり、集中できるアロマなどを活用したりして環境を整えることも大切です。また、ちょっと単語帳を見るなど軽い勉強を歯磨きや食事などのようにルーティン化させることで、勉強を義務ではなく日常化することも勉強環境の整備の1つでしょう。

2.勉強する目的を思い返してみる

外発的動機と内発的動機は、人によって求めるバランスが異なります。報酬よりも自分の興味関心をきっかけとした方が頑張れる人もいれば、ご褒美を楽しみに頑張れる人もいます。やる気が出にくい人は、勉強する目的を定期的に思い返してみましょう。たとえば周囲やSNSでの宣言、紙に書いて壁に貼っておくことで、自分で見直したり周りに刺激してもらうのも効果的でしょう。

3.気分転換も適度につくる

やる気をキープし続けるには、目的・動機と環境が整っているだけでは不十分。なぜなら、人は同じことを続けていると、脳疲労を起こしたり、飽きたりしてしまうからです。疲れていたり飽きていては集中も続きません。

・勉強場所を変える
・ポモドーロテクニックを取り入れる
・勉強しない日を作る
・身体を定期的に動かす

このように勉強漬けにしないことも、やる気アップには必要です。また、勉強法も書く・読むばかりが続いたら、話す・聞くを取り入れる、教科や分野を変えるなどの工夫もしてみましょう。

プロフィール

いけやさき


臨床心理士・公認心理師。大学院修了後、病院やクリニック、療育現場などでカウンセラーとして勤務。3年前からオンラインにて、主に20〜40代女性の自己理解・仕事・恋愛などに関するカウンセリングを行いながら、webライターとしても活動中。Instagramのアカウントはこちら

この記事のWriter

WattMagazine編集部 編集長

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