【最短で合格を目指す!】第二種電気工事士試験で最低限抑えるポイント

【最短で合格を目指す!】第二種電気工事士試験で最低限抑えるポイント

第二種電気工事士の資格取得を勝ち取るには、試験内容を把握して万全の体制で望むことが理想ですが、仕事や勉強があるため、限られた時間で学習をしなければなりません。今回は最低限抑えるポイントを抑えて出来る限り最短で合格を目指すために何をすれば良いのか解説します。


筆記試験対策

筆記試験は全50問中、6割以上正解できれば合格です。
この手の資格試験では最初にテキストを読んでその後で問題集や過去問を解いていく場合がほとんどですが、「最短で」合格を目指す場合、いきなり過去問から取り掛かっても問題ありません。第二種電気工事士の筆記試験の問題の大半は過去問と内容が近しいため、過去5回分程度、数周回往復すれば、ある程度の試験内容を把握する事ができます。

わからない問題はテキストを見て、内容を確実に理解する方法で、効率良く学習できます。学習期間は1ヵ月を目標に、最初の2週間で過去問を2週できればある程度内容を理解できます。余裕があれば、過去問を5回分より更に前の過去問も解いてみるといいでしょう。

識別

識別は図記号や写真を見て判別する問題で、この識別が筆記試験では一番重要です。写真を見て名称や用途を問われる問題や、複線図問題で図記号を問われる問題など、様々出題されますが、問題数が多いので識別を落とすと合格は遠ざかります。たまにテキストに載っていないような問題も出題されますが、最低限テキストに記載されているものは全て答えられるようにして下さい。

計算問題

計算問題は約10問出題されます。公式そのものが答えになっているのの、解き方を覚えてしまえば、一見難しそうな計算問題もすぐに解けるものも多くあります。計算問題ではルートを使った問題が多々出てきます。電卓は使用できませんが、試験の解答は4択ですので、消去法を使いながら解くと、全て完璧に計算する必要はありません。

電気技術者試験センター


この問題を解く場合、事前に公式を理解しておく必要がありますが次のように回答ができます。

実効値=最大値÷√2
この公式に当てはめると
148÷√2
となり、この時点で「ハ」と「ニ」は選択肢から消去できます。√2は約1.4なので
148÷1.4
となり、正解は「ロ」の105となります。このように公式さえ知っていれば簡単に答えに辿り着くので過去問を解きながら公式もしっかり覚えていきましょう。

配線図

配線図の問題は20問出題され、筆記試験の約半分を占めています。問題の半数は先程の識別で問われる問題と実際に複線図を書いて解く問題があります。最初は複線図を書くのに慣れずに時間が掛かるかと思いますが、ある程度出題パターンが決まっているので過去問の繰り返しで少しずつ慣れていきます。また、複線図は次の技能試験でも役に立つので筆記試験の段階でしっかり書けるようになればベストです。

技能試験対策

技能試験は一つでもミスをすると「欠陥工事扱い」となり、不合格となります。そのため、非常に神経質に行う必要があり、問題によっては時間が掛かる問題もあるので、しっかり対策を講じる必要があります。

技能試験の問題は全13問のうち一つが出題されて都道府県ごとで問題が異なります。この問題も毎年ほぼ内容が変わらないので、事前に対策を打つことが可能です。技能試験は自分で工具や材料を購入して練習しますが、筆記試験の合否判定の後では売り切れる事があるので、合否判定の前に購入する事をオススメします。

実際に練習していく中で重点的に練習した方がいいのは、「ランプレセプタクルの接続」と「アウトレットボックスの接続」です。この2点は頻出する部分なので必ず完璧にできるまで練習しましょう。他にはVVRケーブルやねじなし電線管などあまり出題されないものもありますが、試験に出てくる可能性は十分あるのでしっかり対策しておく必要があります。
他は全体的に絶縁被覆の切り方やコンセントの接続など似たような作業が多いので繰り返し練習して試験に望みましょう。
期間として、こちらも1ヵ月を目安に1日1つ作成し、難易度の高い問題(No7やNo11)などは数回練習していけば問題ありません。

まとめ

今回は第二種電気工事士試験に最短で合格する方法について解説しました。最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを抑えてしっかり対策を講じればどなたでも合格する事ができる資格です。次回以降は筆記試験と技能試験のもっと深堀りした内容について解説していきます。

プロフィール

kiki

2児のパパ。主に資格取得を目指す方に向けて攻略記事を、他には案件の紹介、ジャンルを問わない雑記記事を書いています。

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ブログでは、今回の電気工事士以外にも危険物甲種や高圧ガス、ボイラー技士など主に工業系の資格をメインに解説しています。

この記事のWriter

WattMagazine編集部 編集長

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