性別を問わないこの仕事。生真面目な私は今日もみんなのために電気を守る!

性別を問わないこの仕事。生真面目な私は今日もみんなのために電気を守る!

一昔前は現場では男性が力仕事を、女性は社内で事務を、といった印象が色濃くありましたが、最近では価値観や働く環境が多様化し、誰もが自分らしく働ける環境が浸透してきました。工事現場で活躍する女性作業員もいますし、キャビンアテンダントとして働く男性もいます。そして、電気の世界でも変化が起きているのです。男性ばかりだったところから、いまでは女性職員も少しずつ増加。そして中部電気保安協会で働く関ひかるさんも男性に交ざって、働く日々を送る女性職員の一人。今回は関さんに電気保安という仕事について語っていただきました。


あまり考えずに第三種電気主任技術者の資格勉強をはじめたけど…結果オーライ!

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――現在、中部電気保安協会で電気保安従事者として勤務されているそうですね。こちらに入会する前は何をされていたのでしょう。

 

第三種電気主任技術者の資格を取るため、専門学校で勉強していました。高校生の時に、就職に有利だから何か資格を取ろうと、色々調べていたんです。そこでたまたま目があったのが、『第三種電気主任技術者』の資格。言葉の響きがカッコいいな~という単純な理由だけで、第三種電気主任技術者の資格をとるための勉強ができるNKC名古屋工学院専門学校に進学。真剣に学び、2年生の秋に試験に合格しました」

 

――言葉の響きだけで選ぶとは意外な理由ですね。実際に勉強してみたら、「思っていたものと違うなあ」というギャップは感じませんでしたか?

 

「うーん、なかったですね。あまり詳しく調べずに入学したので、フラットな状態からスタートしたんですよ。第三種電気主任技術者の資格を取れば、ビルや工場にある電気設備の保守点検をできるということも、入学後に知ったくらいで。ただ、先入観がないまま入学したおかげで、『第三種電気主任技術者の資格勉強はこういうものなんだな』とすんなり受け入れることができ、不満を抱くことなく勉強に臨めましたね」

――とはいえ、資格試験の取得から実際の現場でお仕事となると、またギャップがありそうです。

 

「今考えると、少し安易な考えで入学を決めたことは無知な行為だったかもしれません。しかし実際に働いてみたら、この仕事は自分に合っていたので結果としてはよかったなって。辛いと感じたことはないし、辞めたいと思ったこともありません。あっ、唯一驚いたのは電柱に登ること。もちろん、現場で登ることは知っていたんですが、かなりの頻度で登るので驚きました(笑)。え?今日も?みたいな。電柱に登るのはアスレチックみたいな感覚なので、楽しいですよ!」

 

――専門学校を卒業後、中部電気保安協会へ入会されたそうですね。

 

「はい、2013年に中部電気保安協会に入会しました。第三種電気主任技術者としての資格は持っていましたが経験がないため、4年間は補助として先輩に同伴し、点検先の現場を回る日々。ちょうど4年が過ぎた頃、経験も積んだし一人前だね!と言うことで担当を任されることになりました。ずっと、一人で担当したいと思っていたので、初日は本当に嬉しかったですね。ただ、1年目は、私にとって試練の日々でもありました。入会してからずっと訓練はしていましたが、実践と訓練は大きく異なるものです。1人でこなすことはこんなに大変なんだと現実を知りました」

お勉強も大事な仕事。

手を抜こうと思えばできる。だけどそれが事故に繋がる

――所属先の名古屋南営業所では、現場に出る女性技術者は関さんだけだと聞きました。女性であるがゆえに苦労したことはありましたか?

 

「体力面で男女の差を感じることはありますね。重い道具を持って現場に出ることもあるため、そういう時に荷物をたくさん運べず、男性の技術者に助けてもらうことがあります。ただこの仕事は技術職なので、本来は性別関係なくできる仕事です。

むしろ大切なのは、“好きであるかどうか”だと思います。電気について学ぶことが好きとか、人と喋ることが好きとか、外に出ることが好きとか、そういう『好き』があるならこの仕事は楽しめると思います。あとは真面目なことも重要ですね。手を抜こうと思えばできるんですが、もし手を抜いてしまったら、事故にも繋がります。ですから、真面目に点検することもこの仕事に就く大切な要素です」

プライベートではお菓子作りが好き。

――関さんが仕事をする上で大切にしていることは? そして目標は?

 

「先ほどの言葉と重複しますが、どんな業務に対しても真面目に取り組むことです。手を抜いたら点検先のお客様に申し訳ないですし、自分も後悔すると思います。そして目標はもっと上手に喋れるようになること。保守点検の内容についてお客様に丁寧にわかりやすく説明することも大事な業務ですが、私自身、喋るのが苦手なんです。もっと上手く説明できるようになって、お客様との信頼関係を深めていきたいと思っています」

これから電柱に登ります。

軽々と登っちゃいます。

――頑張ってください! 最後の質問です。関さんにとって電気とは?

 

「生活になくてはならないもの。日常生活で電気は当たり前に使うものですが、それが無くなると生活が不便になってしまいますよね。だからこそ電気を守っていかねばならないという使命感を抱いて働いています」


<関ひかるさんプロフィール>

中部電気保安協会、名古屋南営業所所属。専門学校在学中に第三種電気主任技術者試験に合格し、入会後には、エネルギー管理士を取得。こうした高度な専門資格を保有する一方、女性目線に立ってお客さま対応できる電気保安従事者として活躍している。

 

<取材・執筆>

野田綾子

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