電気業界の仕事とは?
電気工事士の仕事内容はきつい?年収と後悔しない働き方を解説
電気業界に興味があっても、「電気工事士の仕事は本当にきついのか?」「やめとけと言われて不安」と感じていませんか?
結論から言うと、確かにきつい時期もありますが、正しい会社選びをすれば一生モノの技術が身につく魅力的な仕事です。
特にきつさを感じやすいのは、覚えることが多く、収入もまだ伸びる前の見習い期間です。ただし、経験を積むことで収入は上がりやすくなり、転職や独立などキャリアの選択肢も広がっていきます。
今回の記事では、実際の年収データや現場で活躍する先輩のリアルな声をもとに、電気工事士の実態を徹底解説していきます。

目次
電気工事士の仕事内容は本当にきつい?その理由は?

電気工事士の仕事内容がきついと感じる理由は、過酷な作業環境や体力面での負担に加え、見習い期間は覚えることが多いからです。
危険を伴う作業で「きつい」と感じる
電気工事士の作業は高所での配線作業や通電設備の点検が多く、感電や転落の危険と向き合います。
狭い天井裏での作業や重量物の運搬も加わり、集中力と体力が求められます。
特に現場では予期せぬトラブルが起きやすく、安全を確保しながら正確に作業を進める負担が大きいため、「きつい」と感じる人が少なくありません。
肉体労働で体力的な負担が大きい
電気工事士の現場では、配線資材の運搬や工具の持ち運びが続き、長時間の立ち仕事も重なります。
天井裏での中腰姿勢や屋外での作業が多く、夏は高温、冬は寒風にさらされるため、体力の消耗が大きくなります。
さらに重量物を扱う場面も多く、日々の負担が蓄積しやすいことから、肉体的に「きつい」と感じる人が少なくありません。
体力が求められる仕事である点は、電気工事士を目指すうえで理解しておきたい重要なポイントです。
見習い期間は「仕事が覚えられない」と悩むことも
電気工事士の見習い期間は専門用語や工具の扱い方に加え、配線の流れや施工手順など覚える内容が多いです。
また、現場ごとに作業方法が変わるため、昨日できたことが今日は通用しない場面もあり、焦りを感じることも珍しくありません。
先輩の動きを理解しながら作業を進める必要もあり、知識と判断力を同時に求められることで「仕事が覚えられない」と悩む人もいます。
電気工事は安全性が最優先となるため、基礎を確実に身につけるまで時間がかかり、その過程が精神的な負担につながることがあります。
きついだけじゃない!電気工事士の強みとは?

電気工事士の仕事はきついことも少なくありませんが、やりがいや将来性があります。
資格を取得すれば職に困ることはなく、社会のインフラを支える高い社会貢献度と達成感を得ることができます。
資格取得で一生モノの「手に職」がつく
電気工事士の資格を取得すると、電気設備の施工や点検を正式に担当できるようになり、どの地域でも必要とされる専門職として働けます。
現代では、電気がない生活は考えられません。電気は生活や産業を支える基盤であり、技術を身につければ長く活躍できる点が大きな強みです。
現場経験を積むほど判断力や施工精度が高まり、資格と実務の両方が「一生モノの武器」として評価されます。
景気に左右されにくい分野でもあるため、安定した働き方を求める人にとって大きな魅力となります。
社会のインフラを支える高い社会貢献度と達成感
電気工事士の仕事は、建物や設備に電気を届けるための重要な工程を担い、社会インフラを支える役割は大きいです。
照明が点く瞬間や設備が正常に動き出す場面に立ち会うと、自分の作業が生活や産業を支えている実感が湧き、大きな達成感につながります。
停電復旧や設備更新など、社会に欠かせない作業を任されることも多く、技術者としての責任と誇りを感じられる点は電気工事士ならではの魅力です。
目に見える成果が残るため、やりがいを求める人にとって大きな強みとなります。
独立や転職などキャリアアップの選択肢が多い
電気工事士は経験を積むほど専門性が高まり、キャリアの選択肢が広がる職種です。
現場で技術を磨けば、設備工事会社への転職や施工管理へのステップアップが可能になり、資格を活かして独立開業を目指す道も開けます。
電気設備はあらゆる建物で必要とされるため、スキルを持つ技術者は業界内での需要が高く、自分の働き方を主体的に選べる点が大きな強みです。
働く環境を変えたい時にも選択肢が多く、長期的にキャリアを築きやすい職業といえます。

こちらでは行政が公表している情報を元に、電気工事士の収入を分析し、収入面からなぜ「きつい」と感じるかについて解説していきます。
電気工事士の平均年収は628万円と高い
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、令和7年の電気工事士の平均年収は628.1万円でした。
ちなみに、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査」によると、令和6年の日本人の平均年収は478万円です。
調査年度が異なるため単純比較はできませんが、平均年収だけを見ると、電気工事士は全国平均を約150万円上回る水準にあります。
20代中盤から年収が大きくアップする
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、電気工事士の平均年収は25歳以降と35歳以降で、大幅にアップすることが分かります。
電気工事士の年齢別における年収は、次の表を参考にしてください。
| 年齢 | 年収 |
|---|---|
| 〜19歳 | 313.8万円 |
| 20〜24歳 | 435.57万円 |
| 25〜29歳 | 532.09万円 |
| 30〜34歳 | 609.72万円 |
| 35〜39歳 | 727.63万円 |
| 40〜44歳 | 705.88万円 |
| 45〜49歳 | 722.84万円 |
| 50〜54歳 | 699.04万円 |
| 55〜59歳 | 743.74万円 |
| 60〜64歳 | 605.28万円 |
| 65〜69歳 | 466.88万円 |
| 70歳〜 | 393.19万円 |
また経験年数による月収を見ると初年度は25万円ですが、経験年数が15年以上になると41万円と順調に高くなります。
| 経験年数 | 月収(所定内給与額) |
|---|---|
| 0年 | 25.12万円 |
| 1〜4年 | 29.65万円 |
| 5〜9年 | 32.03万円 |
| 10〜14年 | 36.04万円 |
| 15年以上 | 41.69万円 |
出典:電気工事士 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
収入を見ても見習い期間は「きつい」と感じるのは当たり前
電気工事士の年齢別における年収表を見ても、見習い期間は年収が低く「きつい」と感じるのは当たり前と言えます。
覚えることが多く収入が低いと「割に合わない」と感じ、辞めたくなる人がいても不思議ではありません。
しかし、電気工事士は年齢や経験年数を重ねれば、順調に収入が上がっていくようになっています。
働き盛りである30代中盤〜50代に至っては、平均年収が700万円を超えます。
収入面から見ても、電気工事士は見習い期間の苦労を乗り越えれば収入面でも報われて、やりがいが増す職業と言えるでしょう。
きつい環境を回避!後悔しない会社選びのポイント

仕事が「きつい」と感じる理由には、職場環境や人間関係の悩みがありますが、これはどの職種にも当てはまることであり、電気工事士も例外とは言えません。
特に電気工事士は見習い期間は覚えることが多く、収入も低いことから「職場環境が悪い」と感じることもあるでしょう。
そこでこちらでは、見習い時代の苦労を乗り越えるための対処法から、求人・面接で確認すべき職場環境のポイントについて解説していきます。
職場環境や人間関係の悩みはどの職種にもあること
職場環境や人間関係に悩みを抱える人も一定数いるとは思いますが、これは電気工事士に限ったことではありません。
マイナビ転職、エン転職、リクナビnextと大手転職サイトが発表している「退職・転職理由」ランキングを見ると、「職場の人間関係が悪い」が1〜3位に入ってきます。
また「労働時間・環境が不満だった」「社風が合わなかった」という理由も、トップ10に入っています。
電気工事士に限らずこういった不満があるのは当たり前と考え、就職前に求人・面接で確認すべき職場環境のポイントを押さえておくことが大切です。
求人・面接で確認すべき職場環境のポイント
電気工事士として働くうえで、職場環境の良し悪しは日々の負担に直結します。
特に新人のうちは現場の雰囲気や教育体制の差が大きく、会社選びを誤ると「きつい環境」に巻き込まれやすくなります。
応募前に施工実績や社員の定着率を確認し、教育担当が明確かどうかを見極めることが重要です。
安全管理の取り組みや残業の実態もチェックしておくと、自分に合った働き方を選びやすくなります。
電気工事は専門性が高い分、環境の良い会社を選べば長く続けやすく、技術を伸ばしやすい点が大きなメリットになります。
見習い時代の「辞めたい」を乗り越える具体的な対処法
見習いの時期は覚えることが多く、先輩の動きについていけず「辞めたい」と感じることもあります。
しかし、最初からすべてを完璧にこなす必要はありません。まずは、できることを一つずつ増やしていく意識を持つことが大切です。
- ✅️ 作業を細かく分けて、一つずつ理解する
- ✅️ 分からないことはそのままにせず、短く質問する
- ✅️ メモを取り、同じミスを繰り返さないようにする
- ✅️ 道具の使い方や置き方を見直し、作業しやすい環境をつくる
- ✅️ 体力的にきつい日は、休憩の取り方や動き方を工夫する
見習い期間は誰もがつまずきやすい時期です。小さな成功体験を積み重ねることで少しずつ自信が生まれ、仕事への向き合い方も変わっていきます。
【現場の声】きつい環境を乗り越えた先輩、改善に取り組む社長
こちらでは、きつい現場を乗り越えた女性・電気工事士の先輩、電気工事士の職場環境改善に努めている企業の社長の声を紹介します。
「電気工事士はきつい職場に思えるけど、どう対処しようか?」と思っている人は、ぜひ参考にしてください。
電気工事士歴20年以上!前中由希恵さん

電気工事士として20年以上の経歴を誇る前中由希恵さんは、昔の労働環境の辛さとやりがいについて、以下のように語っています。
電気工事の仕事をはじめて気付いたことは、人数の割にトイレも少なく、休憩所も狭くて窮屈でした。
そんな環境下でも自分で配線をして、照明器具を設置して、最後に灯りがついた瞬間、大きな感動が生まれるんですよね。
電気工事の仕事は一筋縄でいかないことも多く、大変な仕事でもあるんですが、灯りが点いた瞬間は今までの努力が報われた気持ちになりますし、感慨深いものがあります。
※一部抜粋
「一般社団法人 女性技能者協会」を立ち上げ、ワークショップを通じて電気工事を始め技能者として働く魅力を伝えつつ、女性技能者の交流会を開いてつながりを広げています。
女性ならではの視点で電気工事士の労働環境改善に取り組み、ご自身の将来性を広げる姿勢は、これから電気工事士になる人にとって大きな参考になるでしょう。

「電気工事の資格は人生を豊かにしてくれる手段のひとつ」電気工事士歴20年の女性技能者 前中由希恵さんが語る電気工事士の魅力とは
アルバイトをきっかけに電気工事の仕事と出会い、電気工事士の道へ進んだ前中由希恵さん。しかし、そこで目の当たりにしたのは、女性が働く環境の厳しさでした。それ…
電気工事業をイケてる仕事にする!稲田弘樹さん

「株式会社くれよん」代表取締役のCEO・稲田弘樹さんは、電気工事士の3Kである「きつい・汚い・危険」から、「カッコイイ・稼げる・変えられる」の新3Kを提唱し、日夜励んでいる人の1人です。
X(旧:Twitter)、くれよんが独自で作った「VISION MAP」 を通じ、電気工事士として自分の想いや姿勢を発信しています。
実際にHPを見て応募してくれた社員に対しては、入社前から独立したいと言う意思を聞き、「それをうちの会社で達成できる方向を目指そうよ。」と、働く社員の声に寄り添っています。
「理念共有、共感性、そこにアプローチできている採用力は弊社の強み。」と言い、人材育成や社員が働きやすい組織作りに取り組んでいます。

その情熱が街を明るく照らす。電気工事士の「新3K」を体現する株式会社くれよんの魅力に迫る!
電気工事業をイケてる仕事にする。
今までの「きつい・汚い・危険」から、「カッコイイ・稼げる・変えられる」の新3Kを提唱し、それを体現している株…

Watt Magazineでは電気工事士と企業を繋ぎます

Watt Magazineでは電気工事士をはじめ、ラインマンや電気主任技術者など、電気業界で働きたい人と企業をつなぐ活動をしています。
全日電工連(全日本電気工事業工業組合連合会)から、掲載を承諾された一部組合のHPに、電気工事士の協力企業を掲載しており、電気工事士の職場紹介をしています。
「どんな組織や企業があるのか?」と気になっている、これから電気業界で働きたい人にとって参考になります。
まとめ|電気工事士はきつい面もあるが魅力の多い仕事
電気工事士の仕事は、体力的な負担や覚えることの多さから、特に見習い期間は「きつい」と感じやすいのが実態です。
しかし、見習い期間の経験は、将来の収入やキャリアにつながる大切な土台になります。経験を積めば年収は大きく上がり、一生モノの資格と技術でキャリアの選択肢も広がります。職場の悩みは他業種とも共通しており、働きやすい会社選びが長続きの秘訣です。
電気業界に興味がある方は、Watt Magazineの企業紹介ページも参考にしながら、自分に合う働き方を探してみてください。

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