電気の安全を守る技術者を支える事務職のお仕事とは?「人事編」~東北電気保安協会・山本さんインタビュー~

更新日:2026.06.24投稿日:2026.06.24

電気の安全を守る現場を支えているのは、技術者だけではありません。採用や人材育成、働きやすい環境づくりを通じて、組織全体を支える“人事”の存在も欠かせない役割を担っています。今回は、東北電気保安協会 総務本部 人財部で活躍する山本さんにインタビュー。人事の仕事内容や働く環境、福利厚生、キャリア形成について伺いながら、「人を支える仕事」の魅力に迫ります。

東北電気保安協会の人事のお仕事とは?

――山本さんの現在のお仕事と1日のスケジュールについて教えてください。

現在は人事担当として、新卒採用を中心に、借上宿舎の手配や企業年金に関する手続きなど、幅広い業務に携わっています。

入所後は、営業業務と事業所(現場)の事務業務を経験し、5年目でもともと希望していた人事グループへ配属となりました。さまざまな部署で経験を積んだからこそ、現場の状況や職員の立場を理解しながら、人事業務に取り組めていると感じています。

山本さんのとある一日のスケジュールはこんな感じです。

山本さんの1日のスケジュール

気になるオフィスでの服装は?

――普段はどのような服装でお仕事をされていますか?

普段はシャツスタイルを中心に、動きやすさを意識した服装ですが、学生やお客さまとお会いする日はジャケットを着用し、よりきちんとした印象になるよう心がけています。ファッションのポイントはネイルです。毎日の仕事が楽しくなるよう、好きなデザインを取り入れています。

ファッションのポイントは好きなデザインのネイル!
かわいいネイルはモチベーションにもつながります。

服装規程は、「清潔感ときちんと感があること」「露出を控え、派手すぎないこと」を基本としたオフィスカジュアルです。比較的自由度が高く、自分のスタイルに合った服装で働いている職員も多いですね。また、男性職員は通年ノーネクタイ化が進んでおり、ポロシャツやチノパンなど、動きやすい服装で勤務する方も増えています。

研修と資格支援制度で一歩ずつ、着実に成長できる!

――電気業界に興味を持ったきっかけは?また、就職の際の決め手について教えてください。

私が就職活動をしていたのは、ちょうどコロナ禍で社会が大きく変化していた時期でした。もともと旅行が趣味だったこともあり、当初は旅行業界を志望していたのですが、経済活動の停滞によって採用人数を大幅に減らす企業や、採用そのものを見送る企業が増えていきました。

そうした状況を目の当たりにする中で、「社会を安定的に支える仕事」の重要性を強く実感したんです。そこで、「生活の根幹を支える仕事」と「安定して社会に貢献できる業界」の二つを就職活動の軸に据え、業界研究を進めました。その中で興味を持ったのが、人々の暮らしに欠かせないインフラを支える電気業界です。

当時はコロナ禍ということもあり、多人数で行う会社説明会は実施されておらず、人事担当の方と一対一でじっくりお話しする機会がありました。その際に、景気に左右されにくい事業の安定性や、社会インフラを支える責任の大きさ、そして仕事のやりがいについて改めて教えていただき、「ここで働きたい」という気持ちが強くなっていきました。

――入所後の研修ではどのようなことを学びましたか?

入所後は、山形県山形市にある総合技術センターで研修を受けました。ここではビジネスマナーや就業規則、情報セキュリティといった基礎知識に加え、安全教育としてゼロ災運動や、低圧電路の短絡・高圧電路の閃絡など、電気に関わる作業の危険性についても体験形式で学びます。一見すると技術職向けの内容にも思えますが、安全で丁寧な仕事をするうえで欠かせない基礎になっています。

ほあん坊やと一緒に🎶

また、研修とは別に、当協会には資格取得を支援する「資格試験合格報奨制度」があります。これは特定の資格試験に合格すると、報奨金に加え、試験費用など、資格取得にかかった費用の一部を補助してくれる制度です。私自身もこの制度を活用し、ITパスポートをはじめ、情報セキュリティマネジメント、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種、ビジネス実務法務検定2級を取得しました。人事担当者は社内外で多くの人から質問や相談を受けるため、とくにメンタルヘルス・マネジメントの資格は適切なアドバイスをする際に役立っていると感じますね。

また、事務職であっても、電気工事士の資格取得を目指したり、電験三種の学習に取り組んだりしている職員もいますし、将来的には技術職へキャリアチェンジすることも可能です。

――東北電気保安協会における総合職の特徴を教えてください。

当協会の総合職の特徴は、異動を通じてさまざまな部署を経験しながら、幅広い知識やスキルを身につけられる点にあります。

私も、入所直後は営業業務を経験しました。文系出身だったこともあり、当初は電気に関する知識が十分ではなく、お客様からの質問にうまく答えられず悔しい思いをしたことも…。それでも、先輩方に多くのことを教えていただきながら、一つひとつ着実に知識と経験を積み重ねていきました。異動が決まり、担当のお客様へご挨拶に伺った際、「山本さんに担当してもらえて良かったです」と声を掛けていただいたことは、本当に嬉しかったですね。さまざまな角度から協会のことを理解できましたし、「この経験は決して無駄じゃなかった」と感じました。

また、当協会では年に一度、上司とキャリアについてじっくり相談できる機会があります。自分の考えや希望を素直に伝えることができ、実際にその想いが異動やキャリア形成に反映されるケースもあります。一人ひとりが無理なく、自分らしく働けるよう配慮されている点も、当協会の大きな魅力です。

「こんな機会があればもっと理解が深まったはず」自ら企画を考え、実践できるのが楽しい

自分が考えたアイデアを形にするために、企画をまとめている様子
自分が考えたアイデアを形にするために、企画をまとめている様子

――現在のお仕事で、やりがいを感じるのはどのような時ですか?

とくにやりがいを感じるのは、総合職向けのオンライン説明会や職場見学会を自ら企画し、実際に形にできたときです。

私は、当協会初めてとなる大卒総合職として入所したのですが、当時は「総合職として、具体的にどのように働くのか」がイメージしづらいと感じていました。同期や後輩からも同じような声を聞くことが多く、「自分が就職活動をしていた時に、こんな機会があったらよかったかも」と思える企画づくりを意識したんです。

まず取り組んだのが、これまで対面のみで実施していた説明会のオンライン化です。私自身、大学時代は地元を離れて東京で生活していたため、Uターン・Jターン就職を考える学生にとって大きなメリットがあると感じました。地方からでも参加しやすい仕組みを整えることで、より多くの学生に当協会を知ってもらえるようになったんです。

また、職場見学会では、若手職員に自由に質問できる「ミニ質問会」を実施。学生にとって人事担当者は“自分を評価する存在”でもあるため、「何でも質問してください」と言われても、緊張して本当に聞きたいことを聞けない場合があります。

そこで、年齢の近い若手職員とざっくばらんに話せる場を設けることで、職場でのリアルな空気感を体験してもらいながら、少しでも不安を解消してもらいたいと考えました。どちらも学生の皆さんから非常に好評で、実施してよかったと感じています。

――職場全体やチームの雰囲気はいかがですか?

穏やかで話しやすい方が多く、分からないことがあって相談すると、自分の経験も交えながら丁寧に教えてくださる先輩ばかりです。

総合職は、異動(転勤)によってこれまでとは異なる業務を担当することも多く、そのたびに必要な知識、関わる法律や社内規程も変わってきます。そんな中でも、年齢や立場に関係なく、困っている人がいれば自然と周囲が声を掛け合う文化があります。さりげなく「大丈夫?」と気に掛けてもらえる場面も多く、職場全体で支え合う温かさを感じますね。

私が所属している人事グループは、経験豊富なベテラン職員も多く、若手を丁寧にサポートしてくれたり、新しい意見も柔軟に取り入れてくれたりする、とても風通しの良いチームです。お互いの強みを活かしながら補い合える関係性ができているので、安心して日々の仕事に取り組めています。

理事長が常に「明るく、楽しく、前向きに」仕事をしようと声を掛けてくださっていて、その考え方が協会全体に浸透しているのかもしれません。

プライベートで作った編み物の作品たち。どれも素敵🎵

――働きやすさについてはいかがでしょうか。

月平均の所定外労働時間は、技術職を含めても16.5時間程度、総合職に限ると10時間前後ですので、ワークライフバランスの取りやすい職場だと思います。会社全体で「しっかり休みを取ろう」という風土が根付いていますし、やるべき業務をきちんと進めていれば、直前でも休暇を取得しやすい環境があります。私自身も、オフの時間を活用して資格取得のために勉強をしたり、趣味を楽しんだりと、オンとオフのメリハリをつけながら働いています。

「ここなら長く、安心して働ける」が詰まった福利厚生制度

――福利厚生も充実していると伺っていますが、たとえばどんな制度がございますか。

多くの職員が活用している福利厚生のひとつが、「カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)」です。仕事で使用するスーツなどの購入費用をはじめ、理美容に関する費用、映画館や水族館などのレジャー施設の入場料、スポーツ施設の利用費用まで、幅広い項目が補助対象になっています。私自身も毎年このポイントを活用し、家族との旅行を楽しんでいます。

また、当協会では東北6県および新潟県内での異動がありますが、赴任する職員に対しては、借り上げ社宅・社宅制度を整備しています。年齢に応じて本人負担割合は25%~50%となっており、全国的に見ても自己負担額は比較的低い水準ではないでしょうか。

職場見学で学生さんを丁寧にご案内
職場見学で学生さんを案内している様子

さらに、2025年度からは「奨学金代理返還支援制度」を導入しました。日本学生支援機構の奨学金を返済している職員を対象に、協会が「代理返還支援制度」を活用し、返済額の一部または全額を代理で返還する制度です。月額最大15,000円を最長10年間、総額180万円まで協会が支援する仕組みとなっており、若手職員が安心して長く働ける環境づくりにつながっています。

――仕事もプライベートも支えてくれる嬉しい制度ですね。それに加え、育休の取得率も高いのだとか。

はい。出生時育児休業(育休)の2025年度の取得状況は女性が100%、男性は82%でした。さらに、女性の育休復帰率は100%です。職場全体で制度の周知や相談窓口の整備を進め、女性だけでなく男性職員にも積極的に育休を取得してもらえる環境を整えていますので、ライフステージに合わせた働き方ができるようになっています。

支えることで一人ひとりの働きやすさをアップデート〜山本さんが人事の仕事を通して実現したいこと

――山本さんがお仕事をするうえで大事にしていることを教えてください。

大切にしているのは、「分からないことをそのままにしない」ことです。まずは自分で調べたり考えたりしたうえで、それでも判断に迷う部分は、周囲に素直に相談するようにしています。先ほどもお話しした通り、社内全体が和やかで声を掛けやすい雰囲気なので、気軽に相談ができ、とても働きやすいと感じています。

――山本さんが今後、挑戦したいことはなんでしょうか。目指すキャリアがあればお聞かせください。

将来的には、管理職としてマネジメントにも携わっていきたいと考えています。自分自身がしっかりとキャリアを積み重ねることで、身近な後輩やこれから入所される方にとっても、「こんなキャリアの歩み方もあるんだ」と、将来のイメージを持ってもらえる存在になれたら嬉しいですね。

また、働きやすい職場づくりの一環として取り組んでいきたいのが、「育休職場応援手当」の導入です。近年は育休を取得する職員も増えてきているため、同じチームで支えるメンバーにも手当を支給することで、育休を取得する本人が、周囲に気兼ねなく休める環境を整えたいと考えています。こうした制度が実現すれば、誰もが安心して働き続けられる職場づくりにつながりますし、それぞれのライフステージに合わせた柔軟な働き方を実現できるのではないでしょうか。

相手の気持ちに寄り添いながら話を聞く山本さん
相手の気持ちに寄り添いながら話を聞くことを大切にしています。(ほあん坊やも見守っています!)

――人事グループに所属する山本さんから見て、人事のお仕事はどのような方に向いていると思われますか?

人事の仕事は、説明会やオープンカンパニーなど、多くの方と接する機会があるため、人とコミュニケーションを取ることが好きな方に向いているのではないでしょうか。相手の話をしっかり聞き、自分の言葉で分かりやすく伝える力がある方は、とくに活躍しやすいと思います。

また、相手の立場に立って考える姿勢も大切です。職員や学生の方から相談を受ける場面も多いため、「何に困っているのか」「どうすれば安心してもらえるのか」を考えながら対応できる方であれば、やりがいを持って楽しく働くことができますよ。

――ありがとうございました。最後に、電気業界を目指す方へのメッセージをお願いいたします。

東北電気保安協会は福利厚生が充実しており、落ち着いて長く働きたい方にはぴったりの職場です。総合職の仕事は、技術職のように直接現場に立つ仕事ではありませんが、組織の一員として自分の業務が「お客さまに安全を届ける土台」になっていることを実感できますし、スキルアップやキャリア形成のチャンスも十分にあります。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ東北電気保安協会へ!

お仕事に興味がある!という方は東北電気保安協会の採用サイトをチェックしてください🎵

プロフィール

山本 蕗さん

一般財団法人東北電気保安協会 総務本部人財部所属。

2021年に東北電気保安協会へ入所。営業、事業所の事務を経験し、現在は人事グループ所属。

東北電気保安協会のホームページはこちら

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