現場レポート
中学生の理解が深まる教材とは?――パワーアカデミー 電気工学教材企画コンテスト受賞者インタビュー 前編
「こんな教材があったら、もっと電気工学を学ぶのが楽しくなりそう!」
今年度も、パワーアカデミー主催の「電気工学教材企画コンテスト」が開催され、たくさんの応募がありました。その中で優秀な作品を表彰する授賞式にワットマガジン編集部も参加し、受賞者に作品への想いを直接インタビュー!受賞した学生さんたちの熱いメッセージを前後編に分けてお届けします。
目次
パワーアカデミーと「電気工学教材企画コンテスト」
「電気工学教材企画コンテスト」はパワーアカデミーが開催しているコンテストで、中学生に電気の魅力を伝えるために、2018年度から毎年開催されています。「電気工学の魅力やそれを学ぶ楽しさ」にあふれた教材企画のアイデアを募集するコンテストとして、全国の学生さんからいろんなアイデアが送られてくると言います。
第8回のテーマは、「電気の法則」。前編では、最優秀賞を受賞した日本電子専門学校の阿部友哉(あべゆうすけ)さん、海老原颯(えびはらはやて)さん、中村心之介(なかむらしんのすけ)さん、朴藝導(パクイェド)さん、荒木悠人(あらきゆうと)さん、また優秀賞を受賞した津山工業高等専門学校の澤田一輝(さわだかずき)さん小野寺亮太(おのでらりょうた)さんへのインタビューをお届けします!
最優秀賞 日本電子専門学校

受賞テーマ「右ねじの法則を学ぼう」
概要:電磁気学は、電動機や変圧器など社会を支える大切な電気機器の設計や運用上非常に重要な学問です。一方で、磁気分野の学習は、抽象的な理論に加え、磁界が目に見えないことから、理解が難しいという課題がありました。
本教材では、電流の向きと磁界の向きの関係を示す「右ネジの法則」を直感的に理解し、電気磁気分野に興味を持ってもらうことを目的に作成しました。導線に電流を流し、方位磁石が動く向きを目で確認することで、電流と磁界の関係を視覚的に伝えます。
優秀賞 津山工業高等専門学校

受賞テーマ「中学生の電気理解を促進する探究型教材 シャーペンの芯による回路実験とカードゲームの活用」
概要:電流・電圧・抵抗などの基本的な用語を学び、オームの法則をはじめとする電気の関係を、実験を通して楽しく理解できる教材を開発しました。
身近なものであるシャーペンの芯による実験とカードゲームを組み合わせて学ぶことで、電気の法則に対する興味を引き出し、身近な物を用いて回路を組み、抵抗を計算・測定する体験を通じて、オームの法則を実感できる仕掛けです。
チーム内でぶつかることも…個々の強みを集結させて完成させた、教材という名の作品
――教材を作成する中で、苦労したことや学んだことを教えてください。
朴さん(日本電子専):中学生向けの教材ですので、わかりやすさと共に、「どのように伝えれば相手に伝わるか」を考えて作成しました。特に苦労したのは、専門的な内容を身近な例に置き換えて説明する部分です。チームで意見を出し合いながら改善を重ねました。
阿部さん(日本電子専):紆余曲折ありましたが、最終的には一つの作品にまとまることができてホッとしています。当時は2つの企画が並行して進んでいたのですが、「教科書と同じよう内容はいらないのでは」「いや、やっぱり必要じゃないか」と意見がぶつかることも多々…。しかし、納得がいくまでチームで話し合えたことで、クオリティの高い教材を作ることができました。この経験は何よりも大きな財産です。
海老原さん(日本電子専):みんなと同じく、どうすれば具体的にイメージしてもらえるか、どうすれば伝わるか、そこに一番苦労しました。先生からの紹介がきっかけでコンテストへの応募を決め、朴が「やろう!」とみんなを集めてくれました。昨年、優秀賞を受賞した先輩たちの背中を見ているので、僕たちも続こう!!と。

荒木さん(日本電子専):今回、PowerPoint(パワーポイント)で資料を作成したのですが、もともと使ったことがないツールでしたし、複数のメンバーで物事に取り組むことも初めてだったので、戸惑うことだらけ(汗)。初めの頃は軸が定まらず、プロジェクトがなかなか進みませんでした。それが話し合いを重ねるうちに、お互いにいいところや、共通するところを理解しながら分担できるようになり、完成に近づいて行った。先生たちの手も借りつつ、納得のいく仕上がりになって良かったです!
――譲れるところと譲れないところ。自分の思いはありつつも、みんなの意見を聞いて判断しながら進めていく。これは社会に出ても非常に重要なことですね。
朴さん(日本電子専):意見が割れることもありましたが、もともと仲は良いですし、何かを作るのが好きなメンバーなので、一つにまとまることができたのだと思います。
中村さん(日本電子専):何かを新しく制作することが好きでしたが、チームで作ることはほぼ初めて。苦戦しつつも、このチームだからこそ、結果的に素晴らしい作品をつくり出すことができました。一人では決して作ることができなかったと思います。
荒木さん(日本電子専):放課後や休日も集まって作業するのはなかなか大変でしたが、今までにない大きな達成感がありましたね。一人で抱え込まずに、周りと協力しながら一つの目標に向かっていく大切さを、身をもって学ぶことができたと思います。


小野寺さん(津山高専):そうですね、電気の抵抗という想像しにくい概念を、いかにわかりやすく伝えるかという点にもっとも苦労しました 。シャーペンは学生にとって身近なもの。そこで、シャーペンの芯を使って回路を作ることで、視覚的にわかりやすく、かつ安全に実験できる教材を考案したんです。
澤田さん(津山高専):昨年もエントリーしましたが、受賞に至りませんでした。そのため、今回は半年という時間をかけて教材を作り上げました。カードゲームにした理由は、中学生に楽しく学んでもらえると考えたからです。
――企画された教材を使用した中学生の反応をどのようにご想像されましたか。

中村さん(日本電子専):磁気の特性を視覚的・直感的に捉えられる構成にしましたので、電気の持つ「不思議さ」や「面白さ」を新鮮な驚きとともに楽しんでくれるはず。この教材が、科学への興味を抱くきっかけになればと期待しています。
朴さん(日本電子専):教科書だけでは分かりにくい内容も、身近な材料を使って実験することで、「なぜそうなるのか」が直感的に理解できると思っています。電気に対する苦手意識を克服するきっかけになってもらえれば嬉しいですね。
阿部さん(日本電子専):図を多用するなど、一つひとつ、噛み砕いてプレゼン資料や実験の動画を作りましたので、右ネジの法則に関しては簡単に理解していただけると思います。ぜひ、多くの学校で活用していただきたいです!
荒木さん(日本電子専):もし自分が中学生のときにこの教材を使っていたら、「なんで動くのだろう?」と、もっと知りたいという欲求が膨らんでいく気がしました。教科書は理論が先になりがちですが、実験や具体的な例えに重きを置いて作成しましたので、楽しみながら学んでもらえると思います。

澤田さん(津山高専):普段使っているシャーペンの芯で、実際にLEDが光る様子を見て純粋に驚き、楽しんでくれる姿を想像しました。カードゲームの方は単位の組み合わせがベース。電気の法則があまり理解できていない人でも気軽に取り組めるように工夫したので、たくさんの中学生に楽しんでもらえると思います。
――今回の経験を今後どのように活かしていきたいですか。
中村さん(日本電子専):ここで培った「課題解決に必要なチームワーク」や「技術を形にする力」は、社会人になって業務を遂行するうえでも大きな糧になると確信しています。どんなに困難な壁に直面しても、周囲と協力して最適な対応策を導き出していきたいです。
朴さん(日本電子専):相手の立場に立って考える姿勢や、最後まで粘り強く取り組む力は、今後の学習や仕事でも必ず活きるはず。とくに電気の現場では、安全に関わる情報を正確に共有することが重要ですから、今回の経験をもとに、より実践的なコミュニケーション力を高めていきたいです。
阿部さん(日本電子専):チームでの情報共有や問題解決の経験を、今後の学校生活や将来の仕事にも活かしたいですね。
荒木さん(日本電子専):教材作りを通して、未経験の分野でも自分で調べたり、周りに相談したりして粘り強く取り組むことで、必ず形にできることがわかりました。自分で考えて動く姿勢と最後までやり遂げた経験は、この先の社会人生活においても必ず活きてきます。初めての業務にも臆せず挑戦し、自分に何ができるかを考えながら、一つひとつの仕事を確実にやり遂げていきたいです。
海老原さん(日本電子専):相手の立場に立って考えること、試行錯誤を繰り返すことの大切さを学びました。学校生活のグループワークや発表の場でも活かしながら、“伝える力”をさらに磨いていきたいと思います。
澤田さん(津山高専):誰にでも分かりやすく説明するスキルを、津山高専での研究活動や将来エンジニアとして社会に出た際のプレゼンテーションなどでもしっかり活かしていきたいです。
イメージが掴めれば、「理数は苦手」を変えられる…!?
――みなさんは、理系離れが進んでいる理由は何だと考えますか。
小野寺さん(津山高専):文系・理系どちらの科目も同じくらい得意な場合、安定して点数を取りやすい文系を選択する方が進路の面で有利だと考える人も少なくないと思います。それが結果として理系離れが進んでいる要因の一つになっているのではないでしょうか。

阿部さん(日本電子専):理系は難しいというイメージが根強くあることが原因だと思います。
理系出身者の仕事は安定度が高い、需要がある、いろんな人を受け入れているとか、もっと魅力を強く発信することで理系に興味を持つ人が増えていくのではないでしょうか。電気業界っていうと、世の中にとって重要な仕事ですし、お給料もいい。これらの現実的なメリットを強く推していくのが良いかもしれませんね。
海老原さん(日本電子専):文系・理系に分かれるタイミングは中三か、高一の最後。高校一年生のタイミングで数1と数Aを学びますが、そこでつまずく人が多いのかもしれませんね。数学は本当に数学が好きな人が選択肢しますが、物理や科学で面白い現象や実験に“触れる”タイミングが増えれば、理系に進む人も増えるんじゃないでしょうか。
荒木さん(日本電子専):数学はイメージがしづらく、作業や記憶ゲームみたいな認識が強くあるので、暗記しても自分のキャパを超えてしまうようです。これを変えるには、イメージできる教育が重要だと考えます。教科書に並んだ公式や計算問題を単純に解くだけではなく、「なぜこの公式になるのか」を深掘りすることでマインドも変わるはず。「なぜ、この公式が生まれるのか」と「どんなケースで利用するのか」を公式と紐付ければ、点と点が線でつながり、物事をイメージとして捉えることができます。教科書の内容を視覚的に捉えるのではなく、多面的に伝えられれば、もう少し理系に向かうきっかけができると思うのですが…。
朴さん(日本電子専):私の場合、中学2〜3年生の時に、物理学の授業で行った「実験」を機に電気という科目に興味を持ち、中3では理系を選択、進路も理系の高校に決めました。人生で一番重要な時期であるのは中2〜3のあたり。この時期に簡単な実験を通して興味を持たせるのが理系離れを回避するのに一番いいんじゃないかなと思います。それぐらいの年頃で経験したことは、記憶にも色濃く残りますから。
中村さん(日本電子専):たとえば、資格取得後の就活が非常に有利に働くこと、引く手数多で就職には困らないことなど、もっと魅力を広く伝えていくことで、「理系を選択してみようかな」という人が少しずつ増えていくのではないでしょうか。

――みなさんが電気を学ぶ選択をしたきっかけは何だったのでしょう。
中村さん(日本電子専):幼少期から「ものづくり」が好きで、目に見えないエネルギーが力に変わる電気の神秘性に惹かれていました。専門学校で実際に学んでみると、奥が深いことがわかりましたし、実習で学んだことは内定先企業でも必ず活きると感じています。
朴さん(日本電子専):社会を支えるインフラの仕事に魅力を感じ、電気分野を学ぶことを選びました。学校では理論だけでなく、実験や実習を通して理解が深まるので面白さが増すんです。今後も基礎を大切にしながら、実務に活かせる力を身につけていきたいです。
阿部さん(日本電子専):身近なインフラを支える分野であり、将来性が高いと感じたからです。授業で習ったこと、実験を通して学んだことは保安業務でも役立つことばかりです。
荒木さん(日本電子専):学校の授業で電気に興味を持ち、調べるほどにその奥深さに惹かれ、この道を選びました。学校生活で得たものは、「未経験の分野でも臆せず挑戦し、粘り強く最後までやり遂げる力」。教材作りや文化祭の実行委員、電験三種の勉強など、最初は暗中模索の状態でしたが、過去の資料を読み込み、周囲に相談しながら自分なりに納得できるまで動くことで全て成し遂げることができました。就職後は、初めて経験する業務でも正面から向き合い、チームのメンバーと協力しながら、一つひとつの仕事を確実にやり遂げていきたいです。
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海老原さん(日本電子専):高校の物理で電気の現象や法則が面白いと感じたことがきっかけです。専門学校の授業では、実習を通じて知識が仕事に直結する実感を持つことができました。
小野寺さん(津山高専):実験などを通して一番面白いと感じたのが電気でした。高専を選んだのは自分がやりたいことを実現するための学びが得られると思ったからです。
澤田さん(津山高専):私は親が電気関係に勤めていて、自宅で回路をいじっている姿をみて興味を持ったのがきっかけです。
――就職活動の時期ともこのコンテストの時期被っていたと伺っていますが同時進行だったと伺いました。一部の生徒さんは、電気業界への内定が決まっているそうですが、電気業界を志望された理由とは?
阿部さん(日本電子専):私は親が電気関係の仕事をしていたこともあり、高校生の時から電気業界に興味がありました。電気は生活の基盤ですし、今後もなくなることがない安定した業界です。本校にも、電気業界で働きたいと言う思いから入学を決めました。
海老原さん(日本電子専):私が電気業界を選んだのは、高校で習った物理学が面白かったこと、安定していることの2つです。本校で資格を取り、電気業界への就職を目指して勉強を頑張ってきました。実習では、保安や工事、電工の実技も行ってきたので、就職後も即戦力として頑張っていきたいです。
荒木さん(日本電子専):私の場合、父が電験三種を持っていたので興味を持ちました。中学時代も電気は得意でしたし、電験三種の電力という科目を勉強しているときに変圧器や電力の送電技術に難しさを感じ、さらに追求したいと思ったんです。そしてそのまま、変圧器関係の仕事に就こうと考え、電気業界を選びました。人々の生活を支えている電気業界に携わると言うことはそれなりに大きな責任が伴うことでもあります。責任が大きな仕事をしたかったので、その点も私にフィットしているんです。
朴さん(日本電子専):私はもともと韓国で、地下鉄の送電や変電などの電気設備を監視する電気職人をしており、将来的に日本で電気の仕事に携わりたいと思いって専門学校に入学を決めました。
中村さん(日本電子専):私はもともとものづくりが好きで、工業高校で電気科を選択していました。電気という、見えないものを扱うところに魅力やロマンを感じ、工業高校で学びを深めていきましたが、まだまだ知識が足りないと感じ専門学校へ入学したんです。

どんなに時代が変わろうとも、電気が必要不可欠であることは変わらない。
――将来、電気はどうなっていくと考えますか。
中村さん(日本電子専):電気は現代社会の存続に不可欠なインフラであり、その重要性は今後も揺らぐことはありません。技術革新が続く中で、誇りを持って働き続けられる分野だと思います。
朴さん(日本電子専):再生可能エネルギーの普及や電力需要の高度化により、電気の重要性はさらに高まると考えています。その中で、安全かつ安定した電力供給を維持するための保安技術の役割も、より大きくなるでしょう。しかしそれには、変化に対応できる技術者の育成が急務だと感じます。
阿部さん(日本電子専):あまりにも身近すぎて皆さん意識されていないかもしれませんが、このペットボトルも電気で機械を動かして作られたものです。それに、AIを使うにはPCやスマホといったデバイスが必要ですから、今よりさらに必要不可欠な存在になっていくでしょう。電気の価値が高まるとその分、送電技術の向上や効率化が求められるようになりますし、そうした専門の仕事も増えるかもしれませんね。何かをする上で重要な地盤となり、さらに大切なものになるんじゃないでしょうか。
中村さん(日本電子専):設備や製品が新しくなることはあっても、重要性については変わることはないでしょうね。
阿部さん(日本電子専):そう、重要性は上がっても下がることはないよね。
中村さん(日本電子専):電気よりもすごいエネルギーが新しく発見されるとか、そういうレベルじゃない限りは上がるか、そのままか。人間を超えた人工知能が現れない限り、電気より重要なものは出てこないかと思います。
――結局のところ、AIや人工知能を作り出したり、使ったりするには電気が必要ですしね。
荒木さん(日本電子専):はい。ですから、これまで以上に電気をより効率よく安全に「発電、送電、管理する」価値が高まると思います。
海老原さん(日本電子専):電気を取り巻く環境は急速に変化していますから、それを支える電気の専門家の重要性はますます高まると考えています。
澤田さん(津山高専):今後、電気の役割はさらに重要になると思います。電気がなくなる=社会が止まってしまう時代だからこそ、安定した持続可能な電気の供給が求められるでしょう。

――みなさんは今後どのように「電気」と関わっていきたいですか。
小野寺さん(津山高専):専門知識をたくさん学び、高専生らしくたくさん手を動かしながら電気を通して社会に貢献できるエンジニアになれたらいいなと考えています。また、今回のように子供たちに電気の魅力を伝えていく存在になりたいです。
中村さん(日本電子専):たとえ100Vでも、運が悪ければ心臓が止まってしまう可能性もあるのが電気。扱いを間違えれば、一瞬で牙を剥く怖さもあわせ持っているので、より一層、警戒心を持って慎重に関わっていきたいと考えています。技術者としてその威力を正しく理解し、常に「畏敬の念(いけいのねん)」と「安全第一」の精神を忘れず、社会の安全と発展のために誠実に向き合っていきたいです。
朴さん(日本電子専):今後は電気保安の分野で実務経験を積みながら、知識と技術の向上に継続して取り組んでいきたいと考えています。現場では安全が最優先となるため、日々の点検や確認を確実に行い、周囲から信頼される技術者になることが目標です。電気を安心して利用できる環境づくりに貢献できるよう努力していきます!
阿部さん(日本電子専):仕事を通じて、お客様や仲間から「あなたがいてくれて良かった」「あなたがいるなら安心だ」そんなことを言ってもらえるような頼れる技術者になり、社会を支えたいです。
荒木さん(日本電子専):まず電験三種の取得に向けて知識の土台をしっかり固め、卒業後は施工管理の現場で、一つひとつの工程に責任を持って「この人なら任せられる」と思ってもらえるように取り組んでいくつもりです。今回の教材作りで学んだ「相手に分かりやすく伝える視点」も忘れず、現場の最前線で電気の安定供給を支える一人として、責任を持って向き合っていきたいですね。
海老原さん(日本電子専):まずは現場で技術を磨き、一人前の電気技術者になることが目標。今回のコンテストで伝えることの大切さを実感したので、将来は電気の面白さを次の世代に伝える活動にも関わっていきたいと思っています。電気業界は安定したエネルギー供給と環境保護の両立を担う非常にやりがいのある分野。技術者として、社会と電気をつなぐ存在になりたいです。
阿部さん(日本電子専):AIが身近になり、簡単に絵を描いたり、動画を作ったり…クリエイティブの仕事が奪われていくなど、予測できない世界が訪れています。時代が変わろうとも、電気は必ず必要とされるもの。異音や異臭、細かな異変に気づけるのは機械ではなく人。わたしたちにしかできない仕事だからこそ、本当の意義を感じます。
中村さん(日本電子専):人々にとって、当たり前に電気が使えることが“日常”なんです。私たちの仕事はこの日常を守ることですから、将来は責任感を持って業務に取り組んでいきたいですね。
まとめ:電気業界はここからさらに明るく輝く
今後さらに明るく、強く、存在感を増していくと予想される電気。電気がますます必要不可欠で生活に密着した存在になっていきますが、この“当たり前”が維持できるのは、当たり前を守っている人たちがいるからこそです。今回お話を聞かせていただいた学生さんたちからは、将来、電気業界に就職して「当たり前や日常を、責任を持って守るぞ!」という強い想いと覚悟を感じました。若い世代のまっすぐな想いが、電気の未来をより明るく、より強いものへと導いてくれるに違いありません。
後編は、もう一つの「優秀賞」と「日本電気協会賞」を受賞された「日本文理大学」2チームのインタビュー記事です。お楽しみに…!
取材協力
日本電子専門学校 公式サイト https://www.jec.ac.jp/
津山工業高等専門学校 公式サイト https://www.tsuyama-ct.ac.jp/

電気工学への学びにもっとワクワクを…!パワーアカデミーが「電気工学教材企画コンテスト」を通して伝えたいこと
電気や磁気、電磁波などのエネルギーを社会へ役立つかたちに変えて使用する「電気工学」。電気工学は私たちの身近な便利さを根本から支える学問であり、まだまだ可能…




