電験1種を合格した 驚愕の20歳 ~しかもインタビュアーは2種持ち~

電験1種を合格した 驚愕の20歳 ~しかもインタビュアーは2種持ち~

20歳で電験1種を制覇した人がいる… その人はどうも、カフェジカに片道750kmもの距離を福島からカブで来た、ぶっ飛びお祭り男らしい… 二十歳ながらにして、資格は30を超えるらしく… 一体全体、どんな人?え!? どうも電気工事をするケモノを広めていきたいと思っているクレイジーでやばすぎる… その名は 鐵獣(てつけも)さん!!! 今回そのインタビューはミズノワと、、、元新聞記者であり、電験2種の合格者でもある和田剛さんと共に構成しているのです!! ということで、電験所有者同士の熱いインタビューの模様をとくとご覧あれ!!! 内容が深すぎます…


福島県 鐵獣さんインタビュー ・20歳で電験1種制覇! ・エネ管、ボイラー、けん引…  資格試験の勝負師!  ・将来は「電工の現場で」

弱冠20歳で難関の第1種電気主任技術者(電験1種)に合格した鐵獣さん。
電気工事士を皮切りにエネルギー管理士やけん引免許など約30種の資格を獲得した秘訣や、電気技術者としての夢を聞きました。
(和田剛)

「鉄道好き」から電気の道へ

自宅の近くをJRが走り、物心付く前から鉄道が好き。
今も駅に行けば、珍しい車両がいないか自然と目が行きます。
鐵獣さんの名は、鉄道をこよなく愛する「鐵」に由来しているのです。

さかのぼって15の春。

「鉄道車両の整備の仕事がしたくて、工業高校電気科に進みました」。
実家が営む農業を手伝うことも多く、自分の手を動かして物を作るDIY(日曜大工)が得意。
電気工事が大好きで、高校1年(2016年度)には第2種・第1種電気工事士に一発で合格しました。

 2年生になり、ガソリンなどを扱えて人気が高い、危険物取扱者乙種第4類に合格。
先生たちからは「工業高校電気科の王道」とされる第3種電気主任技術者(電験3種)を勧められますが、そこは興味があることには全力で突き進む性分。
上位資格の電験2種と3種の同時受験(2017年度)に挑みました。

 「家族みんなが、やることが振り切れて」いて、「資格の受験で親から止められたことはありません」。
電験3種4科目(理論、電力、機械、法規)の過去問を3年分解いて挑んだものの、さすがに準備不足。電験3種は3~4割ほどの得点率で及ばず、電験2種も1次試験で不合格となりました。

資格試験に目覚める

高2の冬休み。

普通列車乗り放題の「北海道&東日本パス」で北海道へ一人旅。
ツイッターで知り合った北海道の人に泊めてもらいクリスマスパーティーに参加。冬の嵐で函館のフェリーが運休して足止めされると、急遽予定を変えて3泊もするなど、持ち前の行動力を発揮します。
3学期には、2級電気工事施行管理技術検定の学科試験に合格し、電気技術者として一歩前進しました。

 学校の課外活動でも転機が。
学校新聞の委員会に所属し、当時、校内に残っていた築約40年の蒸気ボイラーを記事に書きました。
「古い機械を巧みに操作するボイラー技士が格好良くて。狭い範囲に何トンもの圧力が掛かる世界。電気と違う熱の面白さを知りました」。
こうして2級ボイラー技士の受験資格となるボイラー実技講習の受講を思い立ちます。

座学2日実技講習1日の3日間。
春休みに日程が合う埼玉県の講習を探し、3泊4日で受講しました。
「お金も掛かるのに、親が援助してくれて感謝しています」

電験1種「ぶっ倒す」

 高3に進級(2018年度)すると、資格への挑戦が加速します。
危険物取扱者乙種5科目に合格し第1~6類を制覇。
勢いに乗って春先の電験の受験申請では1種と3種を選択、エネルギー管理士(電気)も申し込みました。

 「エネルギー管理士を踏み台に、電験3種を保険とし、電験1種をぶっ倒す気でいました」。
電験1種1次の参考書が見当たらず、2種の過去問集を使うなど試行錯誤を重ねた結果、エネルギー管理士(電気)、電験3種に合格し、電験1種の1次では理論と法規に科目合格。
高校生離れした成果を挙げました。

ちなみに、エネルギー管理士は電気か熱かどちらかの分野で受験すれば資格は得られますが、高校卒業後に熱分野も勉強し、しっかり合格。
「ボイラー技士試験に役立つ」(鐵獣さん)と、試験勉強を連携させる巧みさが光りました。
危険物取扱者も、卒業後に最上位の甲種を攻略し、甲乙丙をコンプリートしています。

運転免許は「一発試験」

 高校では生徒の原付免許取得を禁止。
かつてバイク事故が多発した時代の名残でしょうか。
しかし「免許の試験を受けてみたい」という好奇心は止められず、鐵獣さんは原付と同じく筆記試験のみの小型特殊を手にしました。
これは趣味的な目的ではなく「家の農業を手伝うために必要だから」。
高3の3月までに準中型、大型特殊、けん引も加えました。
準中型で結構大きなトラック(4・5トン積み未満)を、大型特殊とけん引により大型農機具を公道で移動できるようになります。

 免許でも「資格取得魂」を発揮。
一般の自動車教習所に通わず、短期間の練習場で対策をして、県警の運転免許試験場の技能試験を突破しました。

電験1種科目合格を放棄

高校卒業後、鐵獣さんが選んだ就職先は、鉄道ではなく太陽光発電設備を管理する会社でした。
電気の道に進むきっかけとなった鉄道整備の道は、高校時代の職場体験で「お腹いっぱい。長続きしなそうと感じた」。
好きな電気工事に近い道を選びました。

 職場で扱う太陽光発電設備は6600ボルトの高圧設備。電験3種(5万ボルト未満)の資格があれば、十分です。
しかし、難敵電験1種への挑戦は諦めていませんでした。

社会人1年目の2019年に挑んだ電験1種では、前年の1次試験の科目合格を生かさず、改めて4科目を受験。
試験センターから「科目合格を申請しないんですか?」と電話があったものの、鐵獣さんはきっぱり「放棄します」。
その心は「1次試験は科目合格でなく、せっかくなので4科目受け直したかった」。
これも資格取得魂のなせる業でしょうか。

 1次試験4科目を同時に突破したものの、2次試験には、跳ね返されました。

電験アベンジャーズ(解答速報)参加

この年、新たな趣味に出合います。
カフェジカが企画した電験3種解答速報「アベンジャーズ」(2019年9月)の解答陣に呼ばれ「人生最大の好機」と快諾。
「ゲームのタイムアタックの感覚」で臨み、高い計算力を発揮しました。

 鉄道好きのカブに乗っていた仲間に勧められ、新聞配達用バイク「プレスカブ」に一目惚れ。
インターネットオークションで4月に原付(50㏄)を購入しカブ乗りとなりました。
しかし、公道で制限速度30キロは厳しいと、自動二輪免許を運転免許試験場に3回通って取得。
エンジン拡張(ボアアップ)キットを購入し自ら組み付け、88㏄への増強を果たしました。

 カフェジカが掲げる電気技術者の交流企画に興味が湧き、福島県の自宅から大阪府のカフェジカまで約750キロをカブで走破。
2020年1月、寒さに耐え「死ぬかと思った」道のりを夜通し走りました。

電験1種2次を突破

2次試験からの受験となった2020年の電験1種。
「極限の思考状態」で勉強した蓄積をぶつける、勝負の時がやってきました。
当日、登録住所の訂正という予定外の手続きが生じ、会場で参考書を見直す時間は減りましたが、かえって無心で解答用紙に向き合えたのかもしれません。
電力・管理は、苦手な分野の問題が多く、機械・制御は時間内に問題を解き終えることができず、公式解答を見て半ばあきらめていましたが、21年2月に吉報が届きました。

 試験を振り返ってもらいました。

 電力・管理(6問中4問選択)は1、3、4、6を解答。
1(汽力発電所の所内単独運転の論説)と6(がいしの塩害の論説)=「分かることをがむしゃらに解答」。
3(受電端電圧と有効電力のP-Vカーブ)=「最も印象的な問題。時間を掛けた」。
4(故障とリレー)=「計算力で解けた(得点を稼げた)」

 機械・制御(4問中2問選択)は1(同期発電機)と2(変圧器の試験)を解答。

「答を書いた量が(合格基準点と同じ)6割くらい」ながら、勝ち切りました。

 出題確率が高いパワーエレクトロニクスは「仕組みについて読む程度(計算はしない)」。
自動制御は「高校の授業で微分積分もベクトルも行列も習っていないので、ちんぷんかんぷん。絶対選びません」と笑います。

 得意分野に全力を傾ける割り切り方も、功を奏しました。

「極限状態」の電気漬け

 最初に根を詰めた勉強は高3の夏休み。

学校のパソコン室を借りて朝から夕方まで、帰宅後は仮眠をして夜も勉強。
社会人になってからは往復3時間近い列車通勤と、仮眠後の深夜が勉強の場となりました。

 眠くなった場合は「効率が落ちるので仮眠」。
しかし休憩中にテレビを見たりゲームをしたりすることはしませんでした。
電気の雑誌をめくり、事故例の記事や写真、解説を気の向くままに読むことが試験疲れの癒やしに。
職場での電気関連の仕事までもが気分転換になるという「極限状態」(鐵獣さん)。
栄冠の背景には電気漬けの日々がありました。

2種の問題集で基礎固め

 早くから電験1種に狙いを定めていたものの、1種専用の書籍は限られます。2種の問題集や参考書を活用し、電験王さんの過去問解説(1種~3種)で仕上げ。
1問解いて解説を参照し、分からなければ参考書に戻って深く読む。
この地道な取り組みの繰り返し。
「電気の基礎は(3種も1種も)同じ。基礎ができないと先に進めません」と鐵獣さんは振り返ります。
基礎から積み上げていく粘り強さが、欠かせないようです。

資格に勝てる秘訣は?

 鐵獣さんの中では、運転免許など必要に応じて取る資格、仕事や精神面でプラスになる資格、知識を総まとめするための趣味の資格があり、「他の人よりも資格に回す時間が長い」と自己分析。
記憶のコツは「問題演習→すぐに解説を読み深く理解、の繰り返し」といいます。

本命は屋内電気工事

 全ての電圧の設備を管理できる電験1種に合格。
鐵獣さんは自身の将来像をどう描いているのでしょうか。

 「特別高圧の電気主任技術者に専任される経験も一度はしてみたい。でも、本命は屋内の電気工事です」と言い切ります。
現職でも一般家庭にエアコンやコンセントを取り付ける機会があり、電線をつないだり引っ張ったりする手を動かす仕事こそ「断然面白い」。
「現場で汗を流してこそ、仕事だと思う。状況に応じた様々なケーブルや部材を使い、壁や天井裏、配管などに通し機器や分電盤に接続するのが好き。電線を触っていないと禁断症状が出そうです」

実務経験か大学院進学か

現職を楽しみながら、将来の職業を考えることもあります。
会社の先輩に勧められて通信制の大学(4年制)で情報やプログラミング分野の勉強を始めて1年になり、大学院進学も視野に入れます。
第1種電気工事士になる実務経験を優先するのか、主任技術者になるのか、進学するのか。
可能性が広がる20歳の若者、模索が続きます。

 それでも、電験解答速報「アベンジャーズ」には今後の「皆勤」を狙い、今年は自分で2種を受験予定と、電験熱は続きそうです。
「電気に詳しい凄いメンバーと競い合う解答速報は本当に楽しみ。電気技術者が集まって情報交換する『和の力』は素晴らしいです」
 カフェジカも、電気技術者をつなぐ、ハブとなるよう頑張ります。





和田さんからのインタビュー記事は以上となります。。。。。。

どうでしょうか、これ、本当に内容が…

深いいわ~

元新聞記者の2種合格者が、1種合格者をインタビューする奇跡のコラボ
これは電験受験生にもとても参考になるのではないでしょうか!!! 

何度読んでも面白い!

今回のインタビューはこれにて以上とさせて頂きます!

最近、電験1種の取得された方と接する機会がカフェジカでは不思議と多いのですが、

1種の方のみならず、の話ではあるんですが、ほんと皆さん、、

「なんかある」


そこの人物像にフォーカスを当て、情報発信するのって面白いじゃないですか!

「僕も・私もインタビューされてみたい!」

という方!

いつでもご連絡下さいね!

それでは!!!!

株式会社ミズノワ

電気技術者が集うフリースペースCafe カフェジカ東大阪を運営
電気業界に特化した企業と就職希望者とを結び
ミスマッチの無い就職をサポートしている。
https://mizunowa.jp/
電気業界を明るく照らす情報も「電気通信ピカリ⚡」にて発信中
https://mizunowa.jp/pikali/






電験二種所持者が語るチームワークと誠実に働くことの大切さ

控えめに言って凄い資格! 「電験二種」所持の技術者が語るチームワークと誠実に働くことの大切さ

https://www.watt-mag.jp/articles/134

仕事はみんなで協力し合ってできるもの。ということで、今回のテーマは“チーム”です。関東電気保安協会の荒田浩一さんは、数10人の現場をまとめるリーダーを務めた経験から、「協力できることがあれば、協力する」と語っていました。この考えに至ったのはある経験があったから。チームで働く上での心掛けと仕事観を語っていただきました。

電験三種の講習会で勉強したら合格した話

電験三種の講習会で勉強したら合格した話。

https://www.watt-mag.jp/articles/296

第三種電気主任技術者。 多くの同志が時には乗り越え、時には散って行った電気界のラスボスと言える資格。 独学では限界を感じ、近くの講習会に参加。基礎講座から始め2年で合格した体験談・勉強方法を熱く語ります。

最新の投稿


【第二種電気工事士】勉強に必要なモノまとめ【2024年最新版】

【第二種電気工事士】勉強に必要なモノまとめ【2024年最新版】

本記事は「第二種電気工事士の資格勉強で必要な物が分からない・・」という受験者さんに向けの内容です。ネットや書店を調べると多くの教材がある中で「結局どれがいいのかわからない」というのが本音なんじゃないでしょうか。 結論から言うと、私が実際にお世話になった「すい〜っとシリーズ」が1番理解しやすく、勉強を継続しやすい教材です。 工具については「ホーザンの工具セット」が鉄板で、材料は3周練習できるセットをご紹介します。本記事では失敗しない教材選びを厳選。ぜひ参考にしていただければ幸いです。


生ごみや下水汚泥、家畜糞尿からエネルギー?バイオメタンの知られざる実力

生ごみや下水汚泥、家畜糞尿からエネルギー?バイオメタンの知られざる実力

石油や石炭などと同じ化石燃料として、温室効果ガスを発生させる液化天然ガス(LNG)は、カーボンニュートラルを目指した次世代において、使用を削減していかなければならない燃料のひとつです。 しかし、LNGは都市ガスに代表されるような一般家庭のガスや火力発電などにも毎日使用されておりすぐに使用を停止することができません。そこで、LNGの代わりとまではいきませんが、利用量を削減できる可能性のある新たなエネルギー源として、バイオメタンが注目されています。


電気工事士の魅力・やりがいとは?【現役電気工事士が解説します】

電気工事士の魅力・やりがいとは?【現役電気工事士が解説します】

電気屋さんの魅力とかやりがいってどんな時に感じるものなの?未経験の人にも分かるように教えて欲しい… 今回はこういった悩みに答えます。


月の光で発電ができる?月の光の可能性と太陽光発電の最新研究

月の光で発電ができる?月の光の可能性と太陽光発電の最新研究

夜空に輝く綺麗なお月さま。雲が多いと隠れますが、天気が良いと月からの光がより強く感じたりもします。そんな月の光は、実は月から光を発しているのではなく、太陽の光が反射して私たちの目に映っているのです。 「太陽からの光なら、反射した月の光でも太陽光発電のように発電ができるんじゃないの?」 今回は過去に行われた月光を利用した「月光発電」の実験と、現在なお進められている太陽光発電の研究について解説していきます。


電気と生物は密接に関わりがある…?自分で電気を生成する生物とは。

電気と生物は密接に関わりがある…?自分で電気を生成する生物とは。

私たちの生活に不可欠な電気は、火力や風力、原子力などの動力を経て発電し、各家庭に配電されます。昔理科の実験などで電気を作ることに挑戦した経験がある人もいるかもしれませんが、自然界にも電気を生成する生物が存在するのです。


人気記事ランキング


>>総合人気ランキング