仲間がいるから頑張れる! 電気業界で働く人の「チームワーク」とは

仲間がいるから頑張れる! 電気業界で働く人の「チームワーク」とは

職場を選ぶ際の重要項目のひとつに、「良好な人間関係」が上げられます。仕事で失敗した時、フォローしたり慰めたりしてくれるのは職場の仲間。プロジェクトが成功し、その喜びを共有できるのも職場の仲間。電気業界でもチーム力が欠かせません。今回は北陸電気保安協会の森﨑勇人さんに、「チームワーク」が求められる現場の働き方を伺いました。仲間がいるからこそ仕事を続けられると語る森﨑さん。チームで働く喜びとは?


現場も色々、業務も色々。電気設備に携わる仕事は多種多様!

――はじめまして、WattMagazine編集部です。

 

「はじめまして、北陸電気保安協会の森﨑勇人と申します。2015年に入社し、今年で(20209月時点で)6年目に突入しました」

 

――森﨑さんは現在、どのようなお仕事をされているのでしょう。

 

「電気設備の保守点検を行っています。北陸電気保安協会には事業の柱が3つあって、そのうち1つが一般家庭の電気設備の調査です。担当するエリアの各ご家庭に伺い、漏電の調査をするのが主な業務。そして2つ目が保安管理業務です。高圧電気設備のお客様と保安管理契約を結び、定期点検や事故の対応を行っています。

 

――なるほど。電気設備に携わる業務って色々あるんですね。ちなみに3つ目は?

 

「電気設備の試験・技術業務です。保守管理業務が定期的な業務に対して、これは不定期な業務が多いです。建物に新しい電気設備を導入する場合、その電気設備を使って電気を流しても安全かどうか分からないでしょう。そんな時に僕たちが呼ばれ、耐圧試験をして、電気設備として使用して問題ないか否かを試験するんです。ただこれは業務の一例であり、現場によって業務内容はバラバラ。これらの業務を行う試験担当に僕は所属しています」

チーム一丸となって働く。仲間がいるから頑張れる。

――仕事をする上で大切にしていることは?

 

「試験の仕事は大勢で対応しますので、コミュニケーションをしっかり取ることが大切です。作業開始前は、みんなで危険箇所を共有し、誰かが危険な作業をする時は周囲もその人の作業を注視します。監視人を置き、作業者が安全に作業をできるようにケアをするのです。ただ、怖いと思うのが、自分のミスで誰かを危険な目に遭わせる可能性があること。試験をする時、指示者と試験機器操作者の2人で作業を行うのですが、このときに間違った指示を出すと、操作者が感電する危険も。だからこそ互いに確認し合い、コミュニケーションをきちんと取ることが重要なのです」

 

――チームが一丸となって、仕事をこなしているんですね。

 

「仲間の存在って本当に大きいんです。みんなと働くことができるから、仕事が楽しい。僕が所属している部署は、年齢の近い同僚が多く、所属メンバー9人のうち、半数が20代。年齢が近いので仲間意識が強く、分からないことを教え合ったり、休みの日には一緒に遊びに行ったりしています。と言ってもコロナの影響で、今はなかなか出掛けられませんが…」

――職場の人間関係が良いんですね。

 

「そうですね。切磋琢磨して働ける仲間がいるから、仕事を続けることができています。実は僕、そこまで電気が好きじゃあないので(笑)」

 

――えっ、電気が好きではない? では、なぜ電気に携わる仕事に就いたんですか?

 

「誤解されたくないのですが、電気が嫌いということではなく、ただ、“大好き”というわけではない、という意味です。もともと高等専門学校で電気の勉強をしていて、将来は電気に関わりつつ、誰かの役に立つ仕事に就きたいと思っていました。そういう意味で、この仕事は僕の理想そのもの。電気のトラブルを抱えるお客様の元へ行き、助けることが使命ですから。今はまだ経験も技術も足りないところがありますが、いつかはお客様に頼りにされるような技術者になりたいと思っています」

電気の仕事は、みんなの生活を支えているというやりがいがある!

――素敵ですね。お仕事の目標を教えてください!

 

「電気主任技術者として、一人前になることです。一人前になるには5年の経験が必要ですが、経験年数はまだ4年。今はまだ先輩の補助員という立場なので、早く一人前になって、自分のお客様を持ち、そのお客様を助けられる存在になりたいです」

 

――少し話は変わりますが、プライベートでハマっていることはありますか。

 

「ハマっているというか、今後、登山にハマりたいと思っています。富山には立山という、県を代表する山があって、ケーブルカーとバスで乗り継いで行くと、それはもう、雄大で美しい景観に出会えるんです。立山の頂上からの景色に強く感動したので、たくさんの山に登り、そこからの景色を見てみたいと思うようになりました」

――10代の進路に迷っている学生さんたちに、この仕事の魅力を伝えるとしたら?

 

「誰もが知っている人気商品を作っているわけではないし、大きなプロジェクトに関わる仕事でもない。『すごいね!』とは言われませんが、みんなの生活を支える重要で必要不可欠なお仕事です。あの建物の電気を守っているのは、自分なんだって思った時に、心からやりがいを感じますね」

――お仕事への誇りがあるんですね。では最後の質問になります。森﨑さんにとって電気とは?

 

「エネルギーです。生活するうえで必要なものであり、また危険なものでもある。扱いを誤ると、本当に危険なんですよ!常に安全を意識し、電気と真摯に向き合っています」

<森崎勇人さんプロフィール>

北陸電気保安協会所属。2015年入社。特別高圧および高圧の受電設備の絶縁耐圧試験、保護リレー試験業務、太陽光発電設備の点検業務などを担当。持ち前のソフトな姿勢でお客様に対応し、信頼も厚く、将来を期待される若手職員。所有資格は、第3種電気主任技術者、第2種電気工事士、エネルギー管理士。




<執筆>

野田綾子

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