フレミングの左手の法則とは
正式名称は、「フレミングの左手の法則」です。電気現象をわかりやすく理解するために左手を利用した法則で、電(中指)、磁(人差し指)、力(親指)とそれぞれのエネルギーを表現します。視覚的にわかりやすく、電流、磁力、力、の方向について一目で把握することができます。
たとえば、コイルに電流を流し、近くに磁石を置くことで、コイルに力が働きます。

この原理を応用することで、世の中では「モーター(電動機)」という製品が活躍できるのです。モーターとは電気の力で重いものを運んだり、ものを動かしたりしてくれるもので、身近な場面ではエレベーターや携帯電話に用いられています。
フレミングの右手の法則とは
左手については教科書通りに学びますが、右手の法則については中学校では習うことはありません。こちらも右手で電(中指)、磁(人差し指)、力(親指)とそれぞれのエネルギーを表現したもので、電流、磁力、力、の方向について一目で把握することができます。
しかし、右手の法則は左手の法則とは逆の現象を説明するものになります。たとえば、コイルに人が力を加え(コイルを動かす)、コイル付近に磁石を置くことでコイルに電流が流れます。

この原理を応用することで、世の中では「発電機」という製品が活躍しています。
発電機とは力を加えることで発電(電気をつくる)してくれるもので、身近な場面では自転車のライトに用いられています。
フレミングの法則は、実は電験三種でも出題されます。
「中学校で出題されるから簡単なものなのでしょう?」と思われた方、実際はそんなことはありません。
難関国家資格である電験三種でも出題されるもので、試験では公式を駆使して数値を導く必要があります。ただし、工業高校や大学に進学すれば講義で扱うと思いますので、しっかり勉強すれば知識が身につくことでしょう。
プロフィール

私立大学大学院(博士前期課程)卒業後、大手メーカーで電気部品の開発業務に従事。現在はとある施設にて電気主任技術者として高圧電気保安業務を担当している。
また、フリーライターとして「電気主任技術者が運営する就活転職応援サイト」を運営中。
サイトはこちら → https://denken.site/