未経験から電気業界への転職ってどうなの?私の体験談を語ります。

未経験から電気業界への転職ってどうなの?私の体験談を語ります。

「未経験でも大丈夫かな…」「電気の知識がないのに電気業界に入れるのかな…」 電気業界に興味はあるけど、知識や経験がなく不安に感じている人へ。未経験で電気業界へ挑戦した私の体験談をもとに分かりやすく説明しましょう。


私が電気業界への転職を考えたキッカケ

電気業界への転職を考えたのは、当時勤めていた会社が合わなかったことが一番の理由でした。それまでは製造業界に勤務し、ルーティン性の高い作業が多いことに「このままで本当にいいのかな」と、マンネリを感じていました。  
働きながら、「何かやりがいがあって、汎用性のある仕事がないだろうか」と転職のためにいろんな仕事を見ていたところ、電気業界で職人を目指そうと決めました。

約11年間にわたって勤務したこともあり、本当にこれでいいのかな、もったいないなとは思いましたが、一生もののスキルを身につけたいとの思いが強くなり、未経験から電気業界へ転職しようと目標を立てました。

そんな私ですが、出身校は工業系ではなく普通校のため、もちろん電気についての知識はゼロ。どうすれば電気業界に入れるのかを自分なりに調べてみた結果、まずは未経験でも取得できる第二種電気工事士資格を取得しようと、勉強を始めたのです。

独学で第二種電気工事士資格取得へ

電気業界を目指す第一関門として、第二種電気工事士資格の取得に向けた勉強を独学で開始します。

第二種電気工事士の試験は筆記試験と実技試験がありますが、私の場合、電気関係の知識が皆無で業務に従事したことも一切ありません。そうしたまっさらな状態から、筆記試験勉強のためにまずは参考書を購入し、約4カ月間、勉強に集中しました。努力の結果もあり、筆記試験に一発合格!

次に目指すのは実技試験の合格です。試験に必要な工具を購入して、複線図が記載された参考書で勉強をしたり、実技手順が収録されたDVDを見ながら組み立ての練習をしたり、ひたすら手を動かし、学んでいきました。それに加え、定期的に開催されている実技の講習にも参加し勉強を重ねました。

そうして約2カ月間をかけた猛勉強の結果、実技試験にも一回で合格し第二種電気工事士の資格を取得することができたのです。私は未経験だったこともあり、筆記試験をクリアすることと比べ実技試験を通過することのほうがはるかに苦労しました。

ちなみに、勉強は通勤時間をメインに使っていました。時間が限られていた分、今日は何を習得するのかスケジュールをしっかり立てることができましたし、集中して勉強できた気がします。

電気会社の採用試験を受ける!

資格を習得した後は、いくつかの企業へエントリーし、連絡を受けた企業の面接に臨みました。
結果、多数の企業から採用通知をもらうことができました。

実務は未経験でも、第二種電気工事士の資格を取得していたことが大きなアピールポイントになったのかもしれません。もし、電気業界に少しでも興味をお持ちであれば、知識や経験がなくても、活躍できる場所はあります。たしかに、資格はひとつのアピールポイントになりますが、資格がなくてもこれから学んでいきたい、電気業界で頑張りたい、という強い思いがあれば目標を実現できるはずです。

電気業界で働くと実務をしながら必ずスキルアップができます。
着実に能力や知識が積み重ねられ、電気通信工事や電気工事、ビルメンテナンス、機械設備などあらゆるメンテナンス業務への対応が可能になるでしょう。一生もののスキルが身に付くので、ぜひチャレンジしてみてください。

プロフィール

M-A-S-A

現在の職業はライターと物販の兼業。
保有資格:第二種電気工事士、フォークリフト運転士技能講習修了、天井クレーン運転士、ガス溶接技能講習修了、玉掛け技能講習修了等。

この記事のWriter

WattMagazine編集部 編集長

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