電気工事士マンガ「転電虫」 第三十八回 「この手を離さない!」

更新日:2024.02.11投稿日:2024.02.11

この手を離さないっっっっ!絶対に!!

この手を離さない!

あとがき

いつも自分が「電気工事士に向いていないなぁ…」と思うのが高所での作業の時です。超ヘタレな性格のため、高所恐怖症の怖がりです(オバケは怖くないんですけど…)。 電気工事士になりたての頃、電柱に登って作業をすることになったのですが、これが前の日から憂鬱で憂鬱で…。しかも、高所作業の講習なども全く受けていないので、腰ベルトに胴綱も着けることができない状態…。胴綱の使い方をベテランさんから習って、いざ電柱へ! ゆっくりゆっくり登り始めるのですが、足はガクガク、手もプルプル…。初めて登る電柱にかなり力が入っていたと思います。そして、電柱で作業を始めようとすると、足場ボルトから手が離せない…。胴綱があるので下に落ちることはないのですが、頭で分かっていても体が動かない…。ずっと両手でしっかり足場ボルトを握っていると、下からベテランさんが、 「手を放して両手で作業しろーー!!」とご指導が。 何とか片手を離して、ドライバーを持って作業。しかし、もう一方の手は電柱をしっかりホールド!両手を離すなんてできません…。そんな感じで作業を続けていましたが、さすがにシビレを切らしたベテランさんが作業を交代。自分よりも歳なのに、スルスルっと電柱に登り、両手を離しチャッチャッと作業を終了。最初の電柱作業は、そんな情けない終わり方をしてしまいました。 今は、何回か電柱作業をさせてもらい、両手で作業はできますが、やはり力が入り過ぎているのか、手はプルプル、足はガクガクの状態…。送電線のラインマンのお仕事をネットで読んだことがありますが、自分には絶対ムリだと思いました…。

プロフィール

貴泉(きせん)

40歳で非正規雇用の仕事を退職。その後、職業訓練校に通い、電気工事士会社へ就職。建設現場であった面白い話や出来事、愉快な職人さんや自分の失敗談などをマンガにして、ブログ「転電虫」で掲載中。取得済の資格は、危険物取扱者(乙4類)、2級ボイラー技士、第二種電気工事士、第一種電気工事士、第一種衛生管理者です

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