生活と電気
備えあれば憂いなし!今日からできる“もしもの時の”停電対策
停電は、地震や台風、電気の使いすぎ、点検や工事以外だけでなく、昨今はカラスが電柱の変圧器上に巣を作ることでも起きることがあります。
本記事では、停電になる理由から今日からできる停電対策、停電になった時の対応までをまとめてご紹介します。万が一に備えておくと役立つはず!ですので、ぜひご参考ください!
目次
停電とは?類似用語との違いは
停電とは、何らかの原因により電気の供給が停止し電気設備が使えない状態のこと。JIS規格では1分以内のごく短い停電現象を瞬間停電現象(通称:瞬停)と定義しているため、便宜上は1分以上にわたり電気が使えない状態を停電と区別して呼ぶことがほとんどです。
地域全体で停電が起きると電車や信号などのインフラが機能しなくなったり、多くの工場や商業施設が停止を余儀なくされたりするため、社会全体に甚大な影響をもたらすことになります。
停電が起きるおもな3つの原因
停電が起きる原因として多いのは、自然災害や電力供給設備の異常、電気の使いすぎ、工事やメンテナンスに伴う計画的な停電などがあります。
① 自然災害や事故による停電
もっとも予測困難であり、影響が大きいのが、自然災害や動物によって引き起こされる停電です。具体的には、地震や雷、火災などによる電気設備の破壊、強風にあおられた飛来物による電線の切断や短絡、豪雪により電線同士が接触しておこる短絡などが原因として考えられます。
また、鳥獣類が作った巣が短絡や地絡を引き起こしたり、ネズミが電線を噛みちぎったりすることで停電を引き起こすケースも少なくありません。さらには自動車が電柱に衝突してなぎ倒したり、重機工事により埋設ケーブルを切断したりしてしまうなど、人間が引き起こす事故が原因で停電が発生する場合もあります。個人レベルで対策が取れるものではありませんが、もっとも影響の大きな停電原因として覚えておきましょう。
② 電気の使いすぎによる停電

一般家庭で多いのが、電気の使いすぎでブレーカーが落ち、停電が発生するケースです。電気が流れると、電流の大きさの二乗に比例する熱が生じますが、一定以上の熱が発生すると電線の被覆材が燃えてしまいます。そこで安全のために電流を制限するブレーカーを設け、定格容量を超える電流が流れると自動的に電気を遮断して設備を保護しているのです。そのため、電気をブレーカーの定格容量以上に使うと部分的な停電が発生します。
③ 電気設備のメンテナンスによる計画的な停電
電線やケーブル類は熱的ストレスや電気的なストレスにより一般的に20年から30年程度で寿命を迎えると言われており、計画的に張り替える必要があります。また発電機や変圧器など電気供給に必須の設備についても、機器の性能を維持するためには定期的なメンテナンスや交換が欠かせません。
電気設備の点検や補修は通電したまま行うことはできないため、作業を行っている間は計画的に停電する必要があるのです。
停電対策の基本は電流が多く流れる家電を同時に使わないこと!

家のブレーカーは設定値以上の電流が流れると回路を遮断するため、ブレーカーの作動による停電を防ぐには、流れる電流が大きい家電を同時に使いすぎないことが大切です。
電流が多く流れる家電は、ドライヤーやアイロン、電気ストーブ、浴室乾燥機など熱を発するものなどがあります。これらの家電は電気が流れると発生するジュール熱を利用しており、ジュール熱は流れる電流の二乗に比例するため、必然的に大量の電流を流す必要があるのです。流れる電流は機器本体に表示されている消費電力をコンセント電圧100Vで割れば計算できるので、どの家電が最大で何A流れるのか把握して使用する家電を調整すると良いでしょう。
停電時に備える!停電対策に役立つグッズ
自然災害時など突発的な停電に対しては、電気がなくとも最低限の生活ができる環境を整えておくことが重要です。停電時に役立つグッズをご紹介します。
① 懐中電灯
停電が起きると身の回りの明かりが消えて視界が悪くなります。夜間では何も見えず、身動きがとりづらくなるだけでなく、暗闇の中で不安が大きくなってしまうことも考えられます。そのため、なるべくリビングや寝室など、各部屋に懐中電灯や LEDのランタンなどを用意しておきましょう。懐中電灯の上に水を入れたペットボトル乗せるだけで、光が拡散して部屋全体を照らすことができます。
② スマホや懐中電灯の充電に必須!電池とバッテリー
「いざスイッチを入れたら電池切れだった!」そんな時を想定して、電池類は多めにストックしておくことをおすすめします。また、充電式の電池やモバイルバッテリーもあると非常に便利です。とくにソーラーパネルのついたモバイルバッテリーは、太陽光があれば再充電できるため、何度も利用することができる強力なアイテム。最近ではコンビニでも購入できますので用意をしておくといいでしょう。

③ 飲料や洗い物にも使える「お水」
大きな災害が起きると、電気・ガス・水道などのライフラインが復旧するまでにおよそ3日程度かかると言われています。水の備蓄する量は、1人当たり1日3リットルが目安とされていますので、一人あたり「3日×3リットル=9リットル」分を備えておくと良いでしょう。
④ ラインナップも充実している非常食
非常食も飲料水と同じく、3日分の備蓄を用意しましょう。
賞味期限が長く、軽量でコンパクト、持ち運びしやすいものがおすすめです。一般的にはアルファ飯、レトルト食品、チョコレート、カンパン、缶詰類がありますが、ビタミン類、アミノ酸など、バランスよく栄養がとれるようなラインナップを揃えましょう。長期保存可能な野菜ジュースや防災食セットなど、最近では保存食もバラエティ豊か。選ぶ方も楽しくなりそうですね。
⑤ 環境の変化に対応する薬や衛生用品
停電時は通常と同じ生活ができず、環境の変化やストレスによって体調を崩しやすくなります。普段から飲んでいる薬や風邪薬などがあれば、持ち出せるようにまとめておきましょう。また、マンションでは停電によって断水する可能性があるので、手洗いができないことを想定してウェットティッシュや除菌スプレーなども備えておくと便利です。停電すると冷暖房機器が使えなくなりますので、夏場は熱中症対策に小型扇風機や冷却シートを、冬場はホッカイロやカセットボンベで使えるストーブなど、暖が取れるものがあるといいでしょう。
⑥ 電池で使えるテレビやラジオ
停電時はテレビやインターネットが使えなくなります。そのため、電池で利用できるテレビやラジオを用意して、現在の状況や復旧に関する正しい情報をキャッチしましょう。
もしも停電したら…
自宅にいる時に停電が発生したら、まずは落ち着いて、次のことを実施してみましょう。

① 状況を把握する
停電しているのは自宅だけなのか、停電の範囲はどこからどこまでかを確認します。
② コンセントを抜く
停電が復旧した際にコンセントを挿しっぱなしにしていると、火災が発生する可能性があるため、アイロン・ヒーター・ドライヤー・ストーブ・こたつなどの電熱器具のコンセントは抜いておきます。また、パソコンは停電からの復旧時に大きな電圧や電流がかかりダウンしてしまう可能性があるため注意が必要です。
作業していたデータを保存して電源をオフにしたら、コンセントから電源プラグを抜きましょう。プリンタ、ルーターなどの周辺機器も電源を切ったのち、コンセントから電源プラグを抜きましょう。
③ スマホを省電力モードにして情報収集
スマホを省電力モードに変え、画面の明るさもおさえましょう。スマホは災害時の連絡や情報収集のために必要なツールですので、電力の消費を抑えて電池を長持ちさせることが重要です。また、電波が通じない場合は機内モードにするとバッテリーの節約につながります。
④ 停電が復旧したら、家電の動作を確認する
通常通りに作動するか、設定が変わっていないかなど、家電の状態を確認します。
停電時に外出する際の注意点
コンセントを抜く理由と同じで、急に電源が入ると火災につながる恐れがあるからです。これを「通電火災」と呼びます。
自然災害による停電などでは、避難のために復電前に家を空けることも少なくありません。そのような場合には必ず家電のコンセントを抜いてから家を出るようにしましょう。コンセントも差しっぱなし、電源も落としていない状態では、復電した時に一斉に電流が流れ込み、再度家庭のブレーカーが落ちる可能性があります。
さらに災害によって電路に異常が生じている場合、異常部に流れた電流によって、火災などの二次災害が生じる恐れもあります。また事前に停電のタイミングが分かっている電気設備のメンテナンスによる計画的な停電では、あらかじめ機器の電源を落としておくこともオススメします。
パソコンやゲーム機のようにソフトウェアによって動作する家電では、使用時はもちろんのことスリープ状態でも何らかの通信や動作をしている可能性が高く、いきなり電源を断つのは好ましくありません。計画停電のスケジュールに合わせて所定のシャットダウン操作を行い、機器に与える悪影響を最小限に留めましょう。
まとめ
日本では地震や台風が頻繁に発生しています。自然災害は予期せぬタイミングで遭遇することも多いため、もしもに備えて今回ご紹介した停電対策やグッズを事前に用意しておきましょう。




