最短で獲得!第二種電気工事士試験の技能試験対策「最低限おさえたいポイント」

更新日:2024.04.13投稿日:2024.04.13

筆記試験と異なり、技能試験は1つのミスで欠陥工事扱いとなり、不合格となります。しかし、事前に問題もわかるため試験対策さえすれば合格は可能ですので、万全の状態で試験に臨みましょう。今回は「最短」で合格するために最低限やっておきたいことをまとめました。ぜひ、ご参考ください!

筆記試験終了から合格判定が出るまでの期間にすること

筆記試験の合格発表と同時に技能試験の準備をする方がいますが、急ぎで準備をするので、技能試験に必要な工具や材料が不足するなど、準備不足が起きることも。工具が不足すると練習ができなくなるため、筆記試験が終わった段階で必要なものが揃っている状態にしましょう。工具類は一式揃っているものを購入すれば問題ありませんが、絶対必要な工具をあげるとすると、VVFケーブルストリッパーとリングスリーブ圧着工具です。 ドライバーやペンチが家にある場合は無理して一式揃える必要はありません。また、ホーザンというメーカーから発売されている「合格ゲージ、合格クリップ、合格マルチツール」の3点は第二種電気工事士合格のために発売された万能ツールです。値段も安価なのでこちらも活用しましょう。合格マルチツールは、マイナスドライバーとプライヤー、電工ナイフの代わりになります。 次に材料ですが、基本的には1回分の材料だけ揃えれば問題ありません。 2~3回分の材料も販売されていますし、たくさん練習したい方もいるかと思いますが、一通り候補問題を練習すると、ほとんど同じ長さで切ってつなげることがほとんどですから、スイッチなどはその都度、外して再利用できます。

優先して練習しよう!

ランプレセプタクルの接続

ランプレセプタクルの接続は、ほぼ全ての問題で出題されるので入念に練習しましょう。唯一、出題されない問題は「露出型コンセント」の接続で、形状は異なりますが、同じ様に接続するので一緒に練習すると良いかもしれません。絶縁被覆の巻き込みや極性違いなど若干シビアな部分も多いですが、とくに輪っかの作成は慣れが肝心なので、外したケーブルなど処分する前に毎回練習するくらいの気持ちで取り組んで下さい。

リングスリーブの接続

リングスリーブも被覆の巻き込みや圧着マークの間違いなどが多いですが、全ての問題で出題されるので確認しながら確実に止められるように練習しましょう。本数が多いと手間がかかりますが、先ほど紹介した「合格クリップ」でまとめて止めると作業がしやすくなります。

アウトレットボックスの接続

アウトレットボックスの作成は、ゴムブッシングの取り付けの際に事前に電工ナイフで切込みを入れますが、ナイフで指を怪我する可能性があります。作業中の怪我は場合によって失格になる事があるので絶対避けたいものです。そこで先ほどの「合格マルチツール」を使用すれば安全に穴を開ける事ができます。他には電線管の取付もありますが、締め付けやネジ切りなどの作業も一通り慣れておいた方が良いでしょう。

各問題の注意点

問1

位置表示灯内蔵スイッチの接続がやや複雑ですが、回路自体は単調なので間違えないようにしましょう。また唯一EM-EEFケーブルのある問題で、若干ケーブルが硬くて切りにくいので注意して下さい。

問2

確認表示灯の接続だけ少し複雑ですが、特に難所はありません。

問3

タイムスイッチの接続がありますが、特に難所はありません。

問4

ブロック端子の接続本数が多いので止める場所を間違いないように注意して下さい。

問5

こちらもブロック端子の接続とスイッチコンセントの接続が若干複雑ですが、接続場所を確認しながら作成して下さい。

問6

唯一の露出型コンセントと3路スイッチがあります。3路スイッチは単調な接続なのでそれぞれの配線に注意して下さい。

問7

候補問題の中で最難関です。アウトレットボックス作成と3、4路スイッチがあります。 3,4路スイッチはそれぞれ接続するだけですが、本数が多くアウトレットボックス内で混乱する可能性があるので、合格クリップで確実に配線を止めて圧着もしっかり確認して行って下さい。

問8

アウトレットボックス作成とリモコンリレーの接続がありますが、回路自体は単調なのでそれぞれの接続に注意して作業して下さい。また、VVRの接続もありますが、このVVRの被覆の取り方も事前に練習しておきましょう。

問9

接地極付接地端子付コンセントが出てきますが、接地線を結線するだけです。他は特に難所はありません。

問10

同時点灯の確認表示灯の接続が候補問題で一番複雑ですが、それぞれに繋がる配線に気を付けて確実に接続して下さい。

問11

アウトレットボックスにねじなし電線管の接続があります。唯一この問題だけですが、接続時の緩みやねじ切り忘れには注意して下さい。

問12

アウトレットボックスにPF管の接続があります。PF管の接続は難しくありませんが、こちらも緩みには注意が必要です。

問13

ブロック端子とVVRの接続があります。VVRのケーブルの剥き方は様々な方法がありますが、VVFケーブルストリッパーで少しずつ切れ目を入れて剥く方法が一番確実です。

まとめ

第二種電気工事士の試験は筆記試験と技能試験両方に合格しなければいけないので、敷居が高く感じるかもしれませんが、試験の概要を理解すれば未経験でも十分合格が可能な試験です。筆記試験対策と同様、無駄な道や余計な費用を掛けずに基本的な事をまずはしっかり覚えましょう。

プロフィール

kiki

2児のパパ。主に資格取得を目指す方に向けて攻略記事を、他には案件の紹介、ジャンルを問わない雑記記事を書いています。

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ブログでは、今回の電気工事士以外にも危険物甲種や高圧ガス、ボイラー技士など主に工業系の資格をメインに解説しています。

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