現場レポート
【EXPO 2025 大阪・関西万博】ゲームで未来のエネルギーの可能性を体感!電気事業連合会のパビリオン『電力館 可能性のタマゴたち』に潜入!

2025年日本国際博覧会(以下、「大阪・関西万博」)は、いろんな国の世界に触れながら、未来の社会を体験できる世界規模の一大イベント。中でも、電気事業連合会が出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」は、未来における様々なエネルギーの可能性を体験できる場所。未来を担う子どもたちだけでなく、大人も夢中になりながら、未来のエネルギーについて楽しく学ぶことができる体験型のパビリオンとして、万博開幕時から話題を集めています。
今回は現地に足を伸ばし、電力館のなかを取材させていただきました。
目次
いざ「電力館 可能性のタマゴたち」のパビリオンへ!

取材当日の5月29日(木)は、平日であるにもかかわらず、8時の時点で東ゲートの前には大勢の人、人、人!9時に開場し、15分程で入場。東ゲートから電力館方面へ進んでいくと「ミャクミャク」がいらっしゃいませとお出迎えしてくれました。
大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」のそばにあり、ひときわ目を引くこのシルバー色の“タマゴ型”のパビリオンが、電気事業連合会の『電力館 可能性のタマゴたち』です。
「タマゴ」に秘められた思いとは?
このパビリオンは、コンセプトである「可能性のタマゴ」を建築で表現しており、まるで大きなタマゴが半分埋まっているような、ユニークな形をしています。この日はあいにくの曇りでしたが、シルバー色の膜は、陽の光や空の色を取り込むことで時間帯や天気によってさまざまな表情を見せてくれるそうです。

タマゴの中に足を踏み入れると、カラフルに発色した「タマゴ型デバイス」から好きなタマゴを一つ選び、首にかけてパビリオン内を巡ります。このタマゴは体験や展示の内容に連動して光ったり、ふるえたりします。なんとそのパターンは約50種類!

所要時間は約45分ですが、ショーの内容がとても充実していたため、時間があっという間に過ぎてしまいました。
フロアマップはコチラ
メインショー(可能性エリア)
潮流発電、波力発電、ペロブスカイト太陽光発電など、約30のエネルギーに関する体験展示が用意されています。ただ映像を見るだけでなく、ミニゲームをしながら全身で体験することで、楽しく学べる工夫が凝らされていました。ここでは、広報担当者さんが特にオススメする「核融合」「振動力発電」「無線給電」を実際に体験させていただきました!
「核融合」の疑似体験
次世代のエネルギーとして期待され、世界中で研究開発が進められている「核融合」の原理をゲーム感覚で学びます。テーブル上に投影された赤色の重水素と青色の三重水素を模した光る球を両手で抱え込み、くっつけるように「タマゴ型デバイス」に近付け、ポイントを集めます。大人がやってもなかなか難しく、苦戦!広報担当者さん曰く、「あえて難しくすることで、核融合技術の難しさを表現している」とのこと。
「振動力発電」の体験
人の動きによる振動を受け止めて発電する「振動力発電」。床の上を「だるまさんが転んだ」形式で足踏みします。タマゴが後ろを向いている間はその場で小刻みに足踏みをして、正面を向いたらストップ。これは意外と体力が必要…!(泣)

「無線給電」の世界感を体験
ケーブルに繋がれていなくても携帯電話や電気自動車に送電できる「無線給電」。このコーナーでは、スティックでカーソルを動かし、ボタンを操作しながら家電等に電気を送るシューティングゲームで遊ぶことができました。集中し過ぎて時間を忘れてしまいそう。

展示をひととおり体験したかったのですが、「タマゴ型デバイス」が光って次のエリアへの移動をしらせてくれたため、後ろ髪を引かれる思いで「可能性エリア」を後にし、先へ進みました。
メインショー(輝きエリア)
「輝きエリア」手前の「未来への入り口」へ着くと、エネルギーの可能性や大切さを改めて伝える映像が流れています。その後、前方の扉が静かに開き、中へ入ると、天井に吊り下げられた無数のLEDバーによるまばゆいほどの光や音の幻想的な空間が広がっていました。「未来を切りひらくいのちの輝き」を表現するクライマックスは圧巻です!


眩い光に包まれたら、いよいよタマゴとお別れです。小さいお子さんはタマゴに愛着がわき、返却を拒んで泣いてしまう子もいるのだとか。小さいお子さんをお連れの方は、他のおもちゃのご用意を!

エネルギーの学びが深まるポストショー
パビリオンの終点「ポストショー」。ここでは、「可能性エリア」で展示されていた約30のエネルギーをわかりやすく解説しており、「可能性エリア」での体験について、より理解を深めることができます。

「世界に一つだけのガチャガチャ」「ペロブスカイト太陽電池」「廃材を再利用した舗装ブロック」




可能性のタマゴくじ(1回1,000円のガチャガチャ)は人気も高く、10回以上挑戦するツワモノもいるそうです。ちなみに私は風呂敷をゲットしました。



電力館の入り口付近にはスマートポールが設置されています。上部の風力発電やペロブスカイト太陽電池で発電した電気を、ベンチ内の蓄電池にたくわえ、イベント実施時や災害時に持ち出して使用できるほか、その下のベンチではワイヤレス充電対応のスマホを充電できるようになっています。
万博会場内ではパビリオン予約やマップ確認のため、スマホを1日中使うことになるため、スマホの充電はマストです!

意外と知られていないのが、電力館の舗装ブロックの一部に、太陽光パネルの廃棄ガラスや能登半島地震で発生した廃瓦を再利用したものが含まれていること。足元もチェックしてみてくださいね。
「なぜ?」を育むエネルギー体験
「エネルギーの可能性で未来を切りひらく」。
電力館は、このテーマのもと、カーボンニュートラルのその先を見据えた未来のエネルギーについて、ミニゲームをしながら楽しく学べるパビリオンです。
お子さんが日頃抱く「なぜ電気はつくの?」「これはどうやって動いているの?」といった素朴な疑問に対し、分かりやすく、そしてワクワクするような答えを見つけることができるかもしれません。
実際に体験をして見ることで、未来のエネルギーをより身近に感じることができるはず。大阪・関西万博にお越しの際は、ぜひ「電力館 可能性のタマゴたち」を訪れてみてくださいね!