偏差値50未満だった僕が電気主任技術者となるまでの話 前編

偏差値50未満だった僕が電気主任技術者となるまでの話 前編

将来あなたは何になりたいですか? パイロット? サッカー選手? ユーチューバー? 憧れる職業はたくさんあると思いますが、なりたい職業は異なりますよね。あなたが将来、本当に就きたい職業はなんでしょうか…? まだ進路を描けないあなたに、今回は、僕が経験したことをお話しします。この記事が将来の夢につながる、何かのきっかけになりますように。


高校時代「電気の仕事にまだ興味すらなかった時期」

僕が通っていた高校は偏差値50にも満たない普通の公立高校でした。決して高い偏差値とは言えない高校だからか、3年生になっても自分の進路について真剣に考え、動いている人が少ない環境でした。僕も将来についてはあまり深く考えていなかったものの、ぼんやりと大学には行きたいと思っていました。とくに何か秀でたものがあるわけでなかった僕ですが、大学というキラキラした環境に身を置けば、なにか変わるんじゃないかとほのかな希望を抱いていたからです。ただ、そこに何か根拠などはなく、家族やテレビで聞いた情報をただ鵜呑みしていただけですが…。

大学、大学院時代「電気科に入ったけど、日々電気ばかりで電気の仕事を避けようと考えた時期」

結果、父の影響(父は第二種電気工事士の資格を有していました。)で、大学は電気科を選択。
入学さえしてしまえばなんとかなるだろうと思っていたら、大間違い。電気回路や微分積分は想像以上に難関だったのです。回路と数式が並んだ参考書は、とにかくちんぷんかんぷん。試験前は近くのファミレスに集まり、友人と必死に勉強しました。なんとか卒業単位は取得できましたが、この小難しい問題を必死の思いで勉強してきたせいか、「もう電気の勉強はなるべく避けたい…」と考えるようになってしまったのです。

そのため、研究室(大学4年生になると各研究室に配属されます。)では、なるべく電気の勉強を回避できる、磁気工学や材料工学に関するテーマを選定しました。この分野は僕にとっては今までにないほど新鮮なもので、日々、研究にのめりこみ、試料作製のため泊まり込むことも度々あるほどでした。それは大学院に行っても変わりませんでした。

大学院時代では従来の方法を教授に対して改善提案し試料作製方法を工夫したり、新たな研究題材の提案をしたり、自ら率先して取り組んでいました。世の中には未だ明らかにになっていない理論や技術がたくさんあります。そのため、様々な角度から仮設を立て実験に取り組んでいたのです。研究結果を学会で報告する経験は何にも代えがたいものとなりました。
これら一連の経験が僕の現在のエンジニアとしての人生の糧となっているといっても過言ではありません。
そしてこの経験で、自分の技術力が高められる「研究開発」に関して強い興味を感じ、卒業後は研究開発が行える企業に就職します。



後編ではさらなる転機が訪れます。

プロフィール

どわーふ

私立大学大学院(博士前期課程)卒業後、大手メーカーで電気部品の開発業務に従事。現在はとある施設にて電気主任技術者として高圧電気保安業務を担当している。また、フリーライターとして「電気主任技術者が運営する就活転職応援サイト」https://denken.site/を運営中。Twitterのアカウントはこちら

関連するキーワード


転職 電気主任技術者

関連する投稿


電気保安って具体的にどんな仕事?を解説します!

電気保安って具体的にどんな仕事?を解説します!

電気保安とは、言葉のとおり電気を安全に利用するために定期的な点検や検査を行うことです。このお仕事が適切に行われないと、漏電や火災事故が発生する危険性が高まります。つまり、電気保安を行う電気主任技術者は、そうした危険から日々、私たちの生活を守っているということです。本記事では、電気主任技術者の資格を有する僕が、電気保安のお仕事について詳しくお伝えしていきます。


年間売上1000万も夢じゃない!? 転職2回で“電気ドリーム”を掴んだ電気主任技術者のハナシ

年間売上1000万も夢じゃない!? 転職2回で“電気ドリーム”を掴んだ電気主任技術者のハナシ

転職で、まったく異なる業種に就いて、そこから活躍するのは簡単なことではありません。しかし、異業種から電気の世界に転職し、現在では年間売上1000万円を達成した電気主任技術者がいます。それが、九州電気管理技術者協会に所属する織田秀彦さんです。理容師と塾講師を経て電気の世界に飛び込み、66歳(2020年11月現在)になった今でも現役として活躍し、「仕事が楽しい!」と語る織田さんの“電気ドリーム”とは?


関西電気保安協会の若手ホープが語る、「25歳の僕が見つめる電気業界の未来」

関西電気保安協会の若手ホープが語る、「25歳の僕が見つめる電気業界の未来」

「電気業界で働く人は40代や50代が多そう…」なんとなくですが、そんなイメージを持っている人も少なくないのでは。しかし、そんなことはありません! 毎年、多くの若手がこの世界の扉を叩き、切磋琢磨しながら働いているからです。その一人が関西電気保安協会の“若手ホープ”里本樹さん(25歳)。18歳で入社し、今年で8年目。今回は里本さんに、電気業界の現在、そして未来について伺いました。実務経験を積む中で気付いた、働く上で大切なこととは?


偏差値50未満だった僕が電気主任技術者になるまでの話 後編

偏差値50未満だった僕が電気主任技術者になるまでの話 後編

高校、大学と電気と向き合ってきた僕。それから社会人になり、さらに電気の魅力に気づいたのです。


入社から4年。新人ではないけれどベテランとまでは至っていない。そんな私が感じた「電気を守る」ということ

入社から4年。新人ではないけれどベテランとまでは至っていない。そんな私が感じた「電気を守る」ということ

入社4年目といえば、経験をそれなりに積み、仕事に慣れてやりがいと自信を感じる時期ではないでしょうか。同時に多くの失敗も経験し、苦い経験に右往左往することもあるでしょう。今回は新人ではないけれどベテランとまでは至っていない、入社4年目の女性職員・佐久間絵里さん(仮名)にWattMagazine編集部がインタビューを実施。北海道電気保安協会で電気主任技術者として働く佐久間さんが、入社4年目になって知った仕事の魅力とは?


最新の投稿


10年後に求められるスキルってなんだろう〜多様化する働き方を知る〜

10年後に求められるスキルってなんだろう〜多様化する働き方を知る〜

今後、AIやロボット技術、VRや5Gなどが当たり前になることで、私たちの生活は大きく変わってくることが予測されます。この激変する環境下で、この先を見据えたスキルや考え方を身につけておけば、10年後にも活躍できるはず。この先の環境変化や求められるスキル・考え方を理解し、経験や学習を通して必要なスキルを身につけませんか。


電気保安って具体的にどんな仕事?を解説します!

電気保安って具体的にどんな仕事?を解説します!

電気保安とは、言葉のとおり電気を安全に利用するために定期的な点検や検査を行うことです。このお仕事が適切に行われないと、漏電や火災事故が発生する危険性が高まります。つまり、電気保安を行う電気主任技術者は、そうした危険から日々、私たちの生活を守っているということです。本記事では、電気主任技術者の資格を有する僕が、電気保安のお仕事について詳しくお伝えしていきます。


不景気なんて関係ない。安定の仕事ができる、それが電気管理技術者だ!

不景気なんて関係ない。安定の仕事ができる、それが電気管理技術者だ!

2020年に大流行した新型コロナウイルスは、全世界に経済の低迷をもたらしました。それによって、仕事を失った方や大幅な収入減になった方も少なくはありません。しかし、経済の変動を受けない職業がここに。それが電気設備を点検する、“電気管理技術者”です。参入するには資格と経験年数が求められる技術職ですが、北海道電気管理技術者協会に所属する石田浩倫さんは、「やる気さえあれば誰でもできる」と熱弁。石田さんのキャリアと共に、仕事の魅力を語っていただきましょう!


有資格者が簡単に解説する「電験三種」の試験の中身

有資格者が簡単に解説する「電験三種」の試験の中身

電気保安には欠かせない国家資格である「電験三種」。名前は聞いたことがあっても、試験の内容までは知らない方も多いかもしれません。今回は、有資格者の僕が、なるべくわかりやすく解説します。


「キャリアって何だろう」 キャリアカウンセラーが解説!豊かな人生のための「働く」についての考え方

「キャリアって何だろう」 キャリアカウンセラーが解説!豊かな人生のための「働く」についての考え方

仕事とは何でしょう。10代を過ぎると、仕事に向き合う日がどんどん近づいていきます。いつかは直接携わることになる仕事、その仕事に向き合う準備を少しずつはじめてみませんか。この記事では、身近な「もの」から仕事を想像する、身近な「ヒト」がどんな仕事をしているのか聞いてみるという、2つの方法で仕事への理解を深めていきます。


人気記事ランキング


>>総合人気ランキング

今月のおすすめ
































最近話題のキーワード

Watt Magazineで話題のキーワード


筋トレ 筋トレ 効果 睡眠 ストレッチ