電気の資格のアレコレ
【実体験】第二種電気工事士の技能試験・実技対策!一発合格のコツや裏ワザ
今回の記事では、第二種電気工事士の技能試験(実技)対策を徹底解説します。
「時間が足りるか不安」「どんな工具やキットを買えば良い?」
第二種電気工事士の技能試験(実技)に向けた対策と勉強法を、実体験から丁寧に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「独学でもしっかり対策をすれば合格できます。」というのは、実体験をもとにした四コマが好評の貴泉さん。
貴泉さんは、知識も経験もないところからスタートし、第二種電気工事士の資格を獲得しました。今回は貴泉さんに、必要な工具や、実技の勉強方法とコツを教えていただきます。
時間短縮に繋がる便利な工具の活用法や、本番で失敗しないための注意点など、独学で合格するコツが満載です。
目次
第二種電気工事士の技能試験(実技)とは?難易度と合格率
技能試験の概要と出題される候補問題について
技能試験は制限時間内に配線器具を正しく接続し、完成品の安全性と施工精度を評価する実技試験であり、毎年公表される候補問題から一題が出題されます。
候補問題は配線方法や器具構成が異なる十数パターンで構成され、複線図の理解や作業手順の組み立てが合否を左右します。
出題形式が固定されているため、各パターンの特徴を把握しておくことで作業時間を安定させやすくなり、初学者でも効率的に対策することが可能です。
技能試験の概要と出題される候補問題について、簡潔にまとめると次の通りです。
- 筆記試験に合格すると受験できる
- 一般財団法人電気技術者試験センターのHP上で、毎年候補問題が掲載され、その中から1問が出題される
- 試験時間は40分
- 「欠陥」が1つでもあった場合は不合格となる
「実技は練習なし」でも合格できる?
結論から言うと、第二種電気工事士の技能試験は練習なしでも合格する可能性はありますが、おすすめできません。技能試験の合格率は例年70%前後で推移していますが、多くの受験者は事前に候補問題の練習を行ったうえで試験に臨んでいます。
技能試験は制限時間内に正確な配線を完成させる必要があり、複線図の理解や器具の扱いに慣れていないと、作業途中で手が止まってしまうことも少なくありません。
候補問題は毎年公表されているため、最低限でも一度は練習を行い、作業の流れを体験しておくことをおすすめします。
特にリングスリーブの圧着や電線の被覆剥ぎ取りは、実際に手を動かさなければ感覚をつかみにくい作業です。未経験のまま本番に臨むと、時間不足や施工ミスにつながる可能性があります。
短時間でも候補問題を練習しておくことで、作業手順や注意点を理解しやすくなり、合格に近づけるでしょう。
技能試験(実技)の合格率
第二種電気工事士・技能試験(実技)の合格率は、例年70%前後で推移しています。令和7年度を例に挙げると、99,610人の受験者に対して合格者は71,471人、合格率は71.7%でした。
令和における、第二種電気工事士の技能試験(実技)の合格率を以下の表にまとめたので、参考にしてください。
| 年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和元年度 | 100,379人 | 65,520人 | 65.2% |
| 令和2年度 | 72,997人 | 52,868人 | 72.4% |
| 令和3年度 | 116,276人 | 84,684人 | 72.8% |
| 令和4年度 | 97,659人 | 70,888人 | 72.6% |
| 令和5年度 | 95,337人 | 67,749人 | 71.1% |
| 令和6年度 | 94,238人 | 66,215人 | 70.3% |
| 令和7年度 | 99,610人 | 71,471人 | 71.7% |
出典:第二種電気工事士試験の試験結果と推移|一般財団法人・電気技術者試験センター
事前に実技の練習をしておけば、合格率を上げることができるでしょう。
技能試験(実技)に必要な工具と選び方
こちらでは、第二種電気工事士の技能試験(実技)に必須の指定工具と、あると圧倒的に便利なアイテム、作業を時短する工具の裏ワザについて解説していきます。
必須の指定工具
技能試験は、工具がないと始まりません。第二種電気工事士技能試験の指定工具は、次のアイテムになります。
- ペンチ
- ドライバー(プラス・マイナス)
- ナイフ
- スケール(メジャー)
- ウォーターポンププライヤー
- リングスリーブ用圧着工具
【1】ペンチ

電線の切断、ランプレセプタクルや露出形コンセントのねじ止めのための輪づくりに必要です。
✅️ ペンチで作る輪づくりの例
ペンチは電線の切断だけでなく、写真のような輪づくりにも使用します。ランプレセプタクルや露出形コンセントの結線作業では頻繁に使用するため、基本的な加工方法として覚えておきましょう。
サイズは自分の手に合ったもので問題ありませんが、電気工事士として働く場合は大きめのペンチを持っておくと作業しやすい場面もあります。

【2】ドライバー(プラス・マイナス)

プラスドライバーは、器具のねじ止めに使用します。マイナスドライバーは、連用器具取付枠や器具から電線などを取り外すときに使います。
✅️ ドライバーの使用例


ドライバーは、技能試験会場の作業スペースが狭いため、長い物だと邪魔になる可能性があるので、短い物が良いでしょう。
また、マイナスドライバーも長い物を選ぶと、連用器具取付枠や器具から電線を取り外す作業が、やりづらくなるので気をつけてください。
【3】ナイフ

電線の被膜を剥くのに使用します。ナイフで電線を剥くのは、ちょっと練習しておかないといけないので、早めに練習しておくようにしましょう。
※慣れていないと、電線に傷が入ることがあります。
※カッターナイフの使用は自粛されています。
【4】スケール(メジャー)

電線の長さなどを計ったりするのに使用します。試験会場では、布メジャーとコンベックスを使う方が分かれますが、個人的には布メジャーの方がおすすめです。
理由は、作業スペースが狭いので、コンベックスだと腕に当たったりするからです。
ただ、布メジャーも、折れ癖が付いているので、できるだけまっすぐ伸ばしておくと良いでしょう。
【5】ウォーターポンププライヤー

金属管の接続の問題が出たときしか出番がない工具です。一番出番がない工具というか、本当に必要なの?と思ってしまう工具ですが、一応準備しましょう。
ちなみに、自分は金属管の問題が出題されなかったので、試験開始後は作業スペースを確保するために、ウォーターポンププライヤーを足元にそっと置きました(笑)
【6】リングスリーブ用圧着工具

リングスリーブの圧着時に使います。購入する時は、JISマークが付いている物で、持ち手が黄色の物を準備しましょう。
適応サイズ(圧着マーク)は〇(1.6×2)・小・中・大の物と、〇(1.6×2)・小・中の物があります。技能試験だけを考えると、サイズが小さい小(1.6×2)・小・中の物の方が良いかなっと思います。大スリーブは、試験で使う問題がなく、サイズが小さい方が作業の邪魔になりません。
※実際に現場でも、大スリーブって使用されることは少ないです。
あると圧倒的に便利なアイテム(ストリッパー等)
私が実際に使った物や、職場の先輩方から聞いた、技能試験で便利な工具&アイテムは次の5点です。
- ストリッパー
- 四色ボールペン(黒・赤・青・緑)
- 工具入れ
- マスキングテープ
- 絆創膏

第二種電気工事士技能試験で合格を勝ち取る!”最強”の時短アイテムとは?
これは、第二種電気工事士の技能試験において、時短に繋がるアイテムを紹介していくシリーズです。これらのアイテムがあるのとないのとでは、かなりの時短に影響しま…
【1】ストリッパー

まずは、ストリッパーです。技能試験で、ほぼ受験者全員がこのストリッパーを使って、電線の皮むきをしているのではないでしょうか(VVRは電工ナイフを使うことが多いですが)。それほど、このストリッパーは、技能試験において、必須の工具ではないかと思います。
ストリッパーには、二つのタイプがありますが、自分はどちらのタイプも使っていました。ストリッパーを作業に応じて使い分けると、作業スピードがかなり早くなります。
二つのタイプのストリッパーを使ってみた経験から、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
ストリッパー(手動型)のメリット&デメリット
メリット
- ⭕️ 技能試験のすべての電線の皮むきに使えます
- ⭕️ 電線のカットもできます
- ⭕️ ランプレセプタクルなどに必要な、電線の輪づくりができます
デメリット
- ❌️ 練習と本番の電線の皮むきで、長い時間使うと指が痛くなります
- ❌️ 自動型のストリッパーに比べると、電線の皮むきに少し時間がかかります
ストリッパー(自動型)のメリット&デメリット
メリット
- ⭕️ 手動型に比べて、電線の皮むきが早い
デメリット
- ❌️ 手動型よりも値段が高い
- ❌️ 引掛シーリングなどの短い電線の皮むきがやりづらい
- ❌️ 手動型よりも大きいため、場所を取ってしまう …など
どちらもあれば良いのですが、1つしか準備できないという場合は、手動型のストリッパーがあれば十分だと思います。
【2】四色ボールペン(黒・赤・青・緑)

四色ボールペンは、複線図を書くときに使います。自分は色分けを決めておいて、練習の時から、四色ボールペンを使っていました。
- 黒い電線→黒
- 白い電線→青
- 赤い電線→赤
- 緑の電線→緑
このように、色分けを決めて複線図を書くと良いと思います。シャーペンや鉛筆だけで複線図を書くのも良いと思いますが、本番は焦ってしまったりして、電線の色を間違えて結線したりしてしまうといけないので、視覚的にも見やすい四色ボールペンをおすすめします。四色ボールペンは、100円ショップのもので十分です。
【3】工具入れ

技能試験の作業スペースは、かなり狭く、机の上に工具を並べることができないことが予想されます。そこで、おすすめしたいのが、このように工具を立てて入れられる工具入れです。
このようにすれば、足元に工具を置いておけるため、上から工具も取りやすくなります。ただし、ストリッパー(自動型)を入れてしまうと、かなりゴチャゴチャしてしまうので注意しないといけません。
【4】スキングテープ

布メジャーを机に固定したり、ゴミ袋を机の横に張り付けたりすることができます。
(ゴミ袋は、技能試験の材料と一緒に配布されます。)
あと、会社の同僚は、試験中に指を切ってしまったときに、マスキングテープで止血したらしいです。
【5】絆創膏

本番の試験中は、焦ってしまったりして、いつの間にか指を切ってしまったりすることがあります。
上で書いたように、マスキングテープで止血するのもありだと思いますが、絆創膏をポケットに入れておくのが一番です。
※絆創膏がないときや出血がひどい場合は、試験官に申し出れば、応急処置をしてくれます。
作業を時短する工具の裏ワザ
第二種電気工事士の技能試験で、少しでも合格に近づくためにコツやテクニックを紹介します。こちらで紹介する、技能試験に使えるコツとテクニックは次の2つです。
- ケーブルストリッパー(自動型)&マスキングテープ
- ストリップゲージを使わないペンチの活用
ケーブルストリッパー(自動型)&マスキングテープ
ケーブルストリッパー(自動型)を準備できる方におすすめの方法です。
これは、実際に自分が使っていた方法ですが、技能試験でケーブルを剥くときに、100mmで剥くことがほとんどです。
ケーブルを剥くときに、スケールなどで100mm計ってケーブルに印をつけて「皮むき→また計って→皮むき」の繰り返しだと時間の無駄なので、以下の画像のようにケーブルストリッパーにマスキングテープを張り付けました。

これで、スケールで計らず、ケーブルを100mm剥くことができるので、結構時間短縮になります。
また、以下の画像のように、ケーブルをマスキングテープに合わせれば、100mmの皮むきが楽になります。

※必要な方は、配線用遮断器用に50mmのところにもマスキングテープを張っておくと良いと思います。
第一種・第二種電気工事士の技能試験で、この方法を使いましたが、試験官に注意や指摘を受けたことはないので、おすすめの方法です。
※この方法を行う際は、マスキングテープを使ってください。ビニールテープだと、試験後にテープを剥がすとベタベタして、面倒なことになります。
ストリップゲージを使わないペンチの活用
これは、仕事でコンセントやスイッチの取付作業で、ストリップゲージを使って器具付けをしていたときに、同僚から教えてもらった方法です。
現場の職人さんにとっては、当たり前ですが、試験でも時間短縮になるので、おすすめの方法です。
初めに、次の画像のように電線の皮むきをします。

このとき、心線(銅線)がちょっと長めになるように、絶縁被覆の皮むきをしてください。
次に、以下の画像のようにペンチで心線を切ると、ストリップゲージと同じくらいの長さに心線を切ることができます。

※画像のペンチは、HOZAN(P-43-175)です。ペンチの大きさによっては、心線が短くなったり長くなったりするので注意が必要です。
この方法であれば、以下のストリップゲージを計らずに、接続作業ができます。
- 引掛シーリング(丸形・角形)
- 埋込スイッチ
- 埋込パイロットランプ
- 埋込コンセント
- 差込型コネクタ
- 配線用遮断器
- 端子台
この方法で以下の画像のように、欠陥もなく早く接続作業を行うことができます。




技能試験(実技)の勉強方法と合格のコツ
こちらでは実体験をもとに、第二種電気工事士試験に合格するための勉強法をまとめてみました。
ポイントは、次の5つです。
- 工具の準備をして使い慣れておく
- 複線図は5分程度で書けるようにしておく
- 実技練習キットで練習を3回繰り返す
- 実際の会場を意識して練習する
- 30分程度で作品が完成するように練習
【1】工具の準備をして使い慣れておく

工具は、さまざまなメーカーから販売されています。自分の使いやすい物が1番だと思いますが、中には技能試験では使いづらい工具もあるので注意しましょう。
工具の中には、ドライバーやペンチなど、今まで使ったことのある工具もありますが、ストリッパーや圧着工具など、電気工事士専門の工具もあります。
自分は、「ホーザン」さんの工具セットを購入しました。一通り工具が揃っており、単体で買うよりもお得だと思います。
※電動工具は使用不可です。また、カッターナイフの使用は自粛するよう注意がされています。
【2】複線図は5分程度で書けるようにしておく

この複線図が、初受験の方々には最初の難所になるかもしれません。複線図の書き方は、別の記事でお教えします。
この複線図は、施工するために重要なものですが、あまりにもこの複線図を書くのに時間をかけると、施工時間に影響してくるので、できれば5分くらいで複線図が書けるようにしておきましょう。
試験会場で、複線図を定規などを使って、丁寧に書いている方もいらっしゃいますが、時間を短縮するためには、フリーハンドで書けるようになると良いと思います。
【3】実技練習キットで練習を3回繰り返す

第二種電気工事士の技能試験の候補問題は、約13問が準備されています。会場によって、どの候補問題が出るかは、ハッキリ言って運次第です。
候補問題の中には、比較的簡単に早く完成させられるものから、完成まで時間ギリギリの難しい問題までさまざま。どの問題が出題されても大丈夫なように、特に初受験の方々は、できれば3回の練習はしておいた方が良いと思います。
練習については、技能試験用の実技練習キット(材料・器具セット)がネットでも販売されています。1〜3回の練習用のセットがあるので、よく検討されてから購入してください。結構、値段が高いので、しっかり集中して練習し、1発合格を狙っていきたいものです。
先ほども書いたように、中には比較的簡単な候補問題もあるので、1〜2回の練習用セットを購入して、自信のない候補問題の材料や電線のみを別に購入する方法もあると思います。ネットで探せば、安く購入できると思います。
自分は、技能試験を受けるときは、今の電気工事会社に勤めていたので、社長から現場で余った電線をもらって帰っていました。
近くに、電気工事会社がある方は、その会社の方に頼んで、分けてもらうというのもアリかもしれません。
【4】実際の会場を意識して練習する
私は技能試験に1度落ちています。今でも、作品のどこに欠陥があったのかも分からないのですが、不合格だった1番の原因が練習場所だと思っています。
技能試験の会場は、学校であったり、ホールのような場所であったりしますが、基本的に作業スペースは狭いものと思っていた方が良いです。

という風に、隣にコワイお兄さんが座ることも…(冗談です)。
会場によって差はあると思いますが、長机の半分のスペースを意識して練習しましょう。
あと、本番は机の上に、問題用紙と材料を置きますが、工具は必要な物だけを置くよう、練習のときから心がけておきましょう。
工具は、練習時から工具入れを準備して、足元に置き、そこから必要な工具を出すようにすると良いと思います。自分は、そのことを意識しておらず、広々としたスペースで練習していたので、本番でかなり手間取ってしまい、見直しの時間があまりありませんでした。
【5】30分程度で作品が完成するように練習
練習と本番では、場所や雰囲気が違う上に、緊張でなかなか作業が進まないことも考えられます。練習では、しっかり時間を計って作品を作り、30〜35分で完成できるようになれると良いと思います。
本番では、見直しが2〜3回はできるようになっておくことが大事です。
第二種電気工事士試験・実技対策の裏ワザ
技能試験では、配布された材料の不足や破損を確認する時間があります。
試験が始まる前の数分間をどう使うかで、その後の作業の進めやすさは大きく変わります。
材料不足や破損は実際に起こる可能性があるため、まずは落ち着いて材料を確認することが大切です。
ここでは、実際の受験経験から役立った対策を紹介します。
電線は長さを計りながら真っ直ぐに伸ばしておく

技能試験の練習をしていると分かると思いますが、ストリッパーなどを使って電線の皮むきをするとき、電線が曲がっていると失敗することが多くなります。
材料確認のときに、電線の長さを計った後に、電線を丸めたり、曲げてしまう方がいます。
おそらく、作業スペースが狭いために、丸めたり、曲げてしまうと思うのですが、これだと、皮むきの作業をするときにもう一度電線を伸ばさなければなりません。
また、もう一度電線を伸ばすことで、時間を無駄にしてしまい、さらに、変な曲げ方をしてしまうと、電線がきれいに伸ばせなくなり、皮むきが失敗する可能性が高くなります。
このようなことを防ぐためにも、材料確認時に電線はきれいに伸ばして、そのままにしておくと良いと思います。
材料を確認しながら作業工程をイメージする

技能試験の練習を2~3回しておけば、材料確認をしているときに、「あ、これは候補問題の〇番かも?」と、だいたい予想がつきます。
材料の確認をしっかりしながら、頭の中で作業工程をイメージできれば、それだけでも技能試験で良いスタートが切れます。頭の中で複線図をイメージするのも良いかもしれません。
実技試験当日の注意点と直前対策

技試験当日、会場の机が想像よりも狭いことがあり戸惑うかもしれません。そこでこちらでは、机の狭さへの対策から、重大なミスを防ぐための対策について解説していきます。
試験当日の流れと机の狭さへの対策
試験当日の流れは、入室後の材料確認から始まり、開始合図と同時に配線作業へ移るため、机上の使い方が作業効率を左右します。
会場の机は想像以上に狭く、器具や工具を無造作に置くと作業スペースが圧迫されるため、材料を種類ごとにまとめて配置し、不要な物を広げない工夫が必要です。
作業中は器具の向きを一定にそろえることで手元の混乱を防ぎ、配線済みのパーツを端へ寄せるだけでも作業動線が安定します。
限られたスペースを前提に準備しておくことで、焦りを抑えて手順を進めやすくなり、時間配分にも余裕が生まれます。
材料確認と施工後の見直しで重大なミスを防ぐ
材料確認は試験開始前に行える唯一の見直し工程であり、ここで不足や破損を見逃すと作業途中で手が止まり、大きな失点につながります。
支給された器具を種類ごとに並べ、端子の状態や数量を丁寧に確認すると、作業中の混乱を防げます。
施工後の見直しでは、結線の向きやリングスリーブの刻印、絶縁被覆の長さなどを順に追うことで、小さなミスを早期に発見できます。
限られた時間でも確認手順を固定化しておくと、焦りを抑えて安定した仕上がりに近づきます。
複線図の書き方もあわせて確認しておこう

複線図は単線図に示された器具配置を基に、電源から負荷までの心線の流れを具体的な配線として整理する工程です。
スイッチの極性や接続点を正しく把握することで、候補問題の構造を立体的に理解できます。
図に書き起こす段階で誤配線の要因を事前に見つけられるため、作業時間の短縮や手順の安定につながり、複雑な回路でも落ち着いて作業を進められるようになります。
技能試験では複線図の精度が完成度に直結するため、器具ごとの役割や心線の動きを丁寧に追う習慣が重要になります。
以下の記事では、複線図の書き方を解説している記事をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

【第二種電気工事士】技能試験候補問題No.1【複線図】
本記事は第二種電気工事士技能試験、候補問題No.1の複線図の書き方を解説しています。想定条件を設定していますが試験本番では違う場合があるので注意して下さい…
Watt Magazineでは第二種電気工事士の実技対策情報を紹介

Watt Magazineでは、第二種電気工事士の実技対策をはじめ、学科試験の対策や第一種電気工事士に関する情報も掲載しています。
そのほか、電気業界の仕事や資格・転職、現場で働く人のインタビュー記事や動画など、電気の世界に関する情報を幅広く発信しています。
知りたい情報がある場合は、サイト右上の虫眼鏡マークからキーワード検索もできます。電気業界について調べる際に、ぜひご活用ください。
Watt Magazineのトップページは、こちらからご覧になれます。
まとめ
第二種電気工事士の技能試験は「欠陥1つで即不合格」という厳しい条件ですが、適切な工具選びと反復練習で確実に合格を狙えます。
本番の狭い作業スペースや40分という制限時間を乗り切るためにも、まずは時短に役立つストリッパーなどの工具と「実技練習キット」を準備することが第一歩です。
現場の先輩たちの実体験や裏ワザも参考に、さっそく今日からキットを使って試験対策をスタートさせましょう。

最短で獲得!第二種電気工事士試験の技能試験対策「最低限おさえたいポイント」
筆記試験と異なり、技能試験は1つのミスで欠陥工事扱いとなり、不合格となります。しかし、事前に問題もわかるため試験対策さえすれば合格は可能ですので、万全の状…

情報提供者プロフィール

貴泉(きせん)
40歳で非正規雇用の仕事を退職。その後、職業訓練校に通い、電気工事士会社へ就職。建設現場であった面白い話や出来事、愉快な職人さんや自分の失敗談などをマンガにして、ブログ「転電虫」で掲載中。取得済の資格は、危険物取扱者(乙4類)、2級ボイラー技士、第二種電気工事士免許。第一種電気工事士試験は試験のみ合格。




