電気の資格のアレコレ
第二種電気工事士の計算問題は捨てるべき?公式一覧・過去問対策を解説
電気工事士の学科試験では、暗記問題と計算問題が出てきます。
配分的に計算問題の点数は少ないため、「第二種電気工事士の計算問題は捨てるべき?」と悩む人もいることでしょう。
結論からいうと、第二種電気工事士の計算問題をすべて捨てるのはおすすめできません。ただし、難しい問題は無理に解こうとせず、頻出の基礎問題で確実に得点する戦略がおすすめです。
今回の記事では、暗記必須の公式一覧や過去問の簡単な解き方、先輩電気工事士のリアルな筆記試験対策について解説していきます。
数学が苦手な初心者も必見な内容になっているので、ぜひ参考にしてください。

💡先輩電気工事士のアドバイス
「計算問題は全部解けなくても大丈夫。過去問を繰り返し解けば得点源になります」
目次
第二種電気工事士の計算問題は「捨てる」べき?

合格ラインや計算問題の出題数と配点を見た際に、「計算問題は捨てても大丈夫」という意見を見かけることがあります。果たして本当にそうでしょうか?こちらでは、計算問題を捨てるべきかどうかについて解説します。
学科試験における計算問題の配点
第二種電気工事士の学科試験では、合格ラインが100点満点中60点に設定されており、暗記問題が約80点分、計算問題が約20点分を占めます。
点数配分から見れば、計算問題を捨てても良いように思えますが、果たしてそうでしょうか?
計算問題を捨てると、最初から20点分の配点を諦めることになるため、合格ラインである60点を取るためには、残りの40問で高い正答率が求められます。
そう考えると、最初から計算問題を捨てるのは、あまり賢い選択肢とは思えません。
計算問題を捨てるデメリットとは?
計算問題は全体の比率としては多くありませんが、毎年必ず出題されるため、完全に捨ててしまうと得点の安定性が下がります。
特に電圧降下や電流計算などは典型的な形式が多く、基本公式を押さえておけば確実に点を取りやすい領域になります。
暗記問題だけで60点を狙うのは可能ですが、出題内容によっては取りこぼしが発生するため、計算問題の数問を確実に拾えるかどうかが合否を左右します。
計算問題の配点構造を理解しておくことで、学習の優先順位が明確になり、効率良く得点戦略を組み立てられます。
仮に計算問題を捨てて合格できても先々で苦労する
仮に計算問題を捨てて、第二種電気工事士の試験に合格できても、その先で苦労する可能性があります。
実務で苦労したり、上位資格を目指す際に改めて学習が必要になったりする可能性が高いです。
第二種の上である第一種電気工事士を目指したり、電気工事士としての仕事を見据えるなら、基礎である計算問題は試験前に覚えておきましょう。
おすすめは自分が得意な計算問題を確実に覚える
とはいえ、計算問題を全部捨てるのはNGですが、難しい問題は避けて、自分が得意な計算問題を確実に覚える「部分捨て戦略」という方法があります。
後述でも解説しますが、過去問を徹底的にやり込んで傾向を掴み、自分が得意な問題パターンを見つけて、確実に正解できる計算問題を見つけて得点を拾う方法です。
実務や上位資格でも必ず使う基礎の公式だけ、この記事を通じてサクッと覚えてしまいましょう。
【暗記表付き】計算問題の公式一覧

こちらでは、計算問題の公式について、暗記表を掲載しながら解説していきます。覚えるべき公式は、次の通りです。すべてを一度に暗記する必要はありません。まずはオームの法則・合成抵抗・電圧降下など、頻出しやすい公式から優先して覚えていきましょう。
- 合成抵抗
- オームの法則と電気抵抗の公式
- 熱量と電力量
- 交流電圧、位相差
- 単相交流
- 三相交流回路
- 電圧降下と電力損失
- 絶縁電線の許容電流
- 過電流遮断器の動作時間
- 屋内幹線の許容電流
- 分岐回路
【1】合成抵抗の問題|覚え方のポイント


合成抵抗の問題ですが、覚え方のポイントは次の4つです。
- 直列接続はそれぞれ足すだけ
- 並列接続は和分の積
- 直列は分圧、並列は分流
- 電流は抵抗の小さい方に流れる
合成抵抗は、複数の抵抗を1つの抵抗として考えるための計算です。
直列接続は、抵抗が一直線につながっているため、それぞれの抵抗値を足すだけで求められます。一方、並列接続は電流の通り道が分かれるため、「和分の積」で計算します。
第二種電気工事士の計算問題では、直列と並列が組み合わさった回路も出題されるため、まずは「直列は足す」「並列は和分の積」と覚えておきましょう。
【2】オームの法則と電気抵抗の公式
オームの法則は、第二種電気工事士の計算問題で最も出題されやすい公式の一つです。
まずは「V=RI」だけ覚えておけば問題ありません。求めたい値に応じて式を変形することで、電圧・電流・抵抗を求めることができます。
✅ 「オームの法則」
・電圧(V)=抵抗(R)×電流(I)
・電流(I)=電圧(V)÷抵抗(R)
・抵抗(R)=電圧(V)÷電流(I)
また、電気抵抗は電線の長さや太さによって変化します。
・電気抵抗は長さに比例する
・電気抵抗は断面積に反比例する
・電線が長いほど抵抗は大きくなる
・電線が太いほど抵抗は小さくなる
✅ 「電気抵抗」の公式
電気抵抗R=ρ(抵抗率)xℓ(長さ)÷A(断面積)
この公式は、電線の長さや太さによる抵抗の変化を求める問題で使用します。試験では「電線が長くなった場合」「太さが変わった場合」の抵抗値を問われることがあります。
【3】熱量と電力量
熱量と電力量は、電流が流れたときに発生する熱や、一定時間に使用した電気の量を求める問題で使います。
✅ 「熱量と電力量」の公式
・熱量 H(J)= 電流 I² × 抵抗 R × 時間 t(秒)
・電力 P(W)= 電圧 V × 電流 I
・電力量 W(W・s)= 電力 P × 時間 t(秒)
また、1時間は3,600秒なので、時間の単位変換もあわせて覚えておきましょう。
一見すると公式が多く見えますが、電力は「P=VI」、電力量は「W=Pt」と考えると整理しやすくなります。
💡 ワンポイントアドバイス
電圧・電流・抵抗のうち分からない値がある場合は、オームの法則に当てはめて求めることができます。
【4】交流電圧、位相差
交流回路では、最大値ではなく「実効値」を使って計算する問題が出題されます。
✅ 「交流電圧、位相差」の公式・覚え方
・実効値=最大値÷√2
・コイルは電流の位相が90度遅れる
・コンデンサは電流の位相が90度進む
問題用紙の冒頭には、計算で使用する数値として「√2=1.41、√3=1.73、π=3.14」などが記載されていることがあります。
計算問題を解くときは、問題文で指定された数値に当てはめて計算しましょう。
💡 ワンポイントアドバイス
コイルは「遅れる」、コンデンサは「進む」と覚えておくと、位相差の問題で迷いにくくなります。
【5】単相交流
単相交流の計算問題では、「有効電力」「皮相電力」「力率」の関係を理解しておくことが大切です。
✅ 覚えておきたい公式
・力率 cosθ = 有効電力 ÷ 皮相電力
・有効電力 = 電圧 × 電流 × 力率
また、交流回路では抵抗とコイルが組み合わさった回路が出題されることがあります。
このとき、回路全体の抵抗値をインピーダンスと呼びます。
✅ インピーダンスの公式
インピーダンス = √(抵抗²+コイル側の抵抗²)
有効電力・無効電力・インピーダンスの違い

有効電力
抵抗部分で実際に消費される電力

無効電力
コイル部分で発生する電力

インピーダンス
交流回路全体の抵抗値
💡 ワンポイントアドバイス
「コンデンサを入れると力率が改善し、電流が減少する」と覚えておけば十分です。
【6】三相交流回路
✅ 「三相交流回路」の公式
・Y結線…線間電圧=√3x相電圧、線電流=相電流
・Δ結線…線間電圧=相電圧、線電流=√3x相電流
・三相電力=3x相電圧x相電流x力率=√3x線間電圧x線電流x力率
・三相交流の電力は各相の電力の和(P=P1+P+P3)
式がたくさん出てきますが「Y結線は電圧に√3」「Δ結線は電流に√3」とだけ覚えておきましょう。この二種類の回路は大抵試験に出てくるので、押さえてください。

(a)Y結線の回路

(b)△結線の回路
💡 ワンポイントアドバイス
「Yは電圧に√3」「Δは電流に√3」の2つを覚えましょう。
【7】電圧降下と電力損失
電圧降下と電力損失は、第二種電気工事士の計算問題で頻出の分野です。
✅ 電圧降下・電力損失の公式
・単相2線式の電圧降下=2rI
・単相2線式の電力損失=2rI²
・単相3線式の電圧降下=rI
・単相3線式の電力損失=2rI²
・三相3線式の電圧降下=√3rI
・三相3線式の電力損失=3rI²
また、単相3線式では平衡負荷の状態で中性線電流は0Aになります。
覚え方のポイント
これらの公式は、公式そのものを使って解く問題が出題されることがあるため、丸暗記しておく価値があります。
特に試験では、
・単相2線式 → 「2」
・単相3線式 → 「1」
・三相3線式 → 「√3」
の違いを問われることが多いため、まずは数字の違いを意識して覚えると整理しやすくなります。
💡 ワンポイントアドバイス
単相2線式は「2・2」、三相3線式は「√3・3」とセットで覚えると記憶に残りやすくなります。単相3線式だけ少し特殊ですが、試験でよく出題されるため優先して覚えておきましょう。
【8】絶縁電線の許容電流
ここからは、試験でよく出題される許容電流の数値を覚えていきましょう。
すべてを一度に暗記する必要はありませんが、過去問を解きながら少しずつ覚えていくと得点につながります。
| 単線 | より線 | ||
| 太さ | 許容電流値 | 太さ | 許容電流値 |
| 1.6mm | 27A | 2mm2 | 27A |
| 2.0mm | 35A | 3.5mm2 | 37A |
| 2.6mm | 48A | 5.5mm2 | 49A |
特に赤字は良く出題されますが、数値が大きいものもそれなりに出るので一通り覚えておきましょう。
| 同一管内の電線数 | 電流減少係数 |
| 3本以下 | 0.7 |
| 4本 | 0.63 |
| 5〜6本 | 0.56 |
こちらの数値は問題文に記載されている事が多いですが、もし記載されていないと求める事が出来ないので一応覚えておくと安心です。「0.7から0.07ずつ減っていく」と覚えておきましょう。
| 断面積 | 許容電流値 |
| 0.75mm2 | 7A |
| 1.25mm2 | 12A |
| 2.0mm2 | 17A |
コードの許容電流を求める問題も出題されることがあります。
出題頻度は高くありませんが、表ごと覚えておくと得点源になります。
【9】過電流遮断器の動作時間
過電流遮断器(ブレーカー)は、一定以上の電流が流れた場合に回路を遮断して電線や機器を保護する役割があります。
第二種電気工事士の試験では、過電流遮断器がどの程度の時間で動作するかを問う問題が出題されることがあります。
特に重要なのは、「電流が大きいほど短時間で動作する」という点です。
まずは表の内容をそのまま覚えておきましょう。
| 定格電流 | 溶断時間 | |
| 定格電流の1.25倍の電流 | 定格電流の2倍の電流 | |
| 30A以下 | 60分以内 | 2分以内 |
| 30Aを超え50A以下 | 60分以内 | 4分以内 |
【10】屋内幹線の許容電流
屋内幹線の許容電流を求める問題では、電動機回路とその他の回路の電流値から必要な幹線容量を計算します。
記号の意味は次の通りです。
・IM:電動機の合計電流
・IH:電動機以外の合計電流
・IW:幹線の許容電流
| 条件 | 幹線の許容電流 | |
| IM=IH | IW>=IM+IH | |
| IM>IH | IM<=50A | IW >=(1.25 ✕ IM)+ IH |
| IM>50A | IW >=(1.1 ✕ IM)+ IH | |
第二種電気工事士試験では、IMとIHの大小関係によって計算方法が変わります。
まずは「電動機がある場合の幹線の許容電流を求める問題がある」ということを理解し、表の公式をそのまま使えるようにしておきましょう。
【11】分岐回路
分岐回路に関する問題では、過電流遮断器(ブレーカー)の定格電流やコンセントの定格電流、使用できる電線サイズの組み合わせが問われます。
まずは、よく出題される組み合わせを表で覚えておきましょう。
| 分岐回路 | 過電流遮断器の定格電流 | コンセントの定格電流 | 電線太さ |
| 15A | 15A以下 | 15A以下 | 直径1.6mm以上 |
| 20A | 15〜20A | 20A以下 | 直径1.6mm以上 |
| 20Aのヒューズ | 15〜20A | 20A | 直径2.0mm以上 |
| 30A | 20〜30A | 20〜30A | 直径2.6mm以上 |
| 40A | 30〜40A | 30〜40A | 断面積8mm²以上 |
| 50A | 40〜50A | 40〜50A | 断面積14mm²以上 |
覚え方のポイント
特に覚えておきたいのは次の3つです。
・15A回路 → 1.6mm以上
・20A回路 → 1.6mm以上
・20Aヒューズ回路 → 2.0mm以上
20Aヒューズ回路は出題頻度こそ高くありませんが、試験では狙われやすいポイントです。
まずは、赤字部分を優先して覚えておくと良いでしょう。
電流減少係数
また、分岐回路の問題では電線の長さによる電流減少係数が問われることがあります。
| 電線の長さ | 電流減少係数 |
| 3m以下 | 制限なし |
| 3m超〜8m以下 | IB × 0.35 |
| 8m超 | IB × 0.55 |
覚え方のポイント
・3m以下 → 制限なし
・3m超~8m以下 → IB × 0.35
・8m超 → IB × 0.55
特に「8m以下は0.35」「8m超は0.55」を覚えておくと問題が解きやすくなります。
💡 ワンポイントアドバイス
分岐回路の問題は、公式を使うというより「数値を覚えているか」が問われることが多いため、過去問を解きながら少しずつ暗記していきましょう。
過去問で実践!「合成抵抗を求める問題」と「電圧を求める問題」

こちらでは、合成抵抗を求める問題と電圧を求める問題について、過去問から解き方を実践していきます。過去問自体は「電気技術者試験センター」のサイトに掲載されています。こちらもぜひ活用してください。
参考:第二種電気工事士試験の問題と解答|一般財団法人 電気技術試験センター
合成抵抗を求める問題①

こちらの問題、一見難しそうに感じますが、直列と並列の合成抵抗計算の解き方で解けます。
まず、左下の2Ωと2Ωが並列に繋がっている箇所がありますが、こちらを並行回路の求め方で求めると以下のようになります。
2Ω×2Ω)÷(2Ω+2Ω)=4÷4=1
次に、右側の3Ωと6Ωも同じように求めると「(3×6)÷(3+6)=18÷9=2Ω」
この2つを求めると、左側と右側で直列回路になるのでそのまま足します。
1+2=3Ω
そして、今求めた3Ωと上の6Ωが並列回路になっているので、同じように求めますが、実はこれ右側の合成抵抗を求める式と全く同じ式になりますので、それが答えとなり、解答は「ロ」となります。
合成抵抗を求める問題②

まず、右側の4Ωと4Ωを並列回路で求めると「(4×4)÷(4+4)=2Ω」
次にそのすぐ左上の抵抗2Ωと今度は直列になるので足しましょう。
2+2=4
そして、その横の4Ωとまた並列となるので (4×4)÷(4+4)=2Ω と求め、再びその左上の抵抗と直列になるので足していきます。
2+2=4Ω
次に電流を求めます。V=RIという公式に当てはめて計算しましょう。
V=16ですから「16=I×4、I=4」となり、答えは「ハ」となります。
電圧を求める問題

スイッチSを閉じると、抵抗は小さい方に流れるので閉じた方は抵抗がないため、こちらに電流が流れます。
次にaの横の30Ωですが、aの地点のように途切れている回路には電流が流れません。
この2点を考慮すると、スイッチSの上の30Ωとaの横の30Ωは無視できます(ここが重要です)。
残った30Ωが2つ直列に繋がった状態で残ります。
ここで、分圧という言葉が出てきますが、純粋に全体の電圧を各抵抗(今回は同じ抵抗値)で分散するだけなので、計算は
「100÷2=50」となり、答えは「ハ」となります。
⚠️ 注意
電気工事士の計算問題は、参考書によって解き方や考え方が異なる場合があります。
タイパ重視!計算問題を効率良く解くためのコツ3選

第二種電気工事士の筆記試験で、計算問題を解くポイントやコツはいくつかあります。具体的には、次の3つを把握しておくことがおすすめです。
- 公式を暗記して効率良く計算問題を解く
- 過去問を10年分解いて傾向を掴む
- 自分が得意な問題パターンを見つける
公式を暗記して効率良く計算問題を解く
計算問題を効率良く解くためには、頻出公式を確実に暗記し、意味を理解したうえで使いこなすことが重要になります。
公式を暗記するためのコツは、次の3つがポイントです。
- 試験によく出る公式をリストアップする
- 「公式が何を意味しているのか?」を理解する
- 公式の語呂合わせを作ったり、具体的な回路図などのイメージと関連付けたりする
第二種電気工事士の計算問題は、電力計算や電圧降下、抵抗値の算出など決まった公式が繰り返し出題されるため、公式を覚えるだけで解答時間を大幅に短縮できます。
さらに公式の成り立ちを理解しておくと、数字の置き換えに迷わず、応用問題にも対応しやすくなります。
語呂合わせや図解を使って記憶に結びつける方法も効果的で、特に電力三要素の関係はイメージ化すると定着が早まります。
覚えた公式は実際の過去問で使いながら確認すると、理解が深まり、計算の流れも自然に身につきます。
公式暗記と演習を組み合わせることで、短期間でも得点源として安定させることが可能です。
過去問を10年分解いて傾向を掴む
過去問を10年分解くことは、計算問題の出題傾向を正確に把握する最も効率的な学習法です。
第二種電気工事士の計算問題は毎年似た形式が繰り返されるため、過去問を通して頻出の公式や数値パターンに慣れるほど解答速度が大きく向上します。
特に電圧降下、電流計算、抵抗値の算出などは出題率が高く、年度ごとの傾向を比較することで自分の弱点も明確になります。
さらに10年分を連続して解くと、問題文の読み方や条件整理のコツが自然と身につき、本番での判断が早くなります。
短期間で得点力を伸ばしたい場合、過去問演習は最もタイパの良い対策と言えます。
自分が得意な問題パターンを見つける
計算問題で安定して得点するには、自分が得意なパターンを早めに見つけることが重要になります。
電圧降下が得意なのか、抵抗計算が解きやすいのかなど、分野ごとに解きやすさを意識して過去問を振り返りましょう。
全ての問題に均等に時間をかけることは難しいため、本番では得意パターンから優先して解く戦略が有効です。
解いていて手が止まりにくい問題は、自分の得点源になりやすいので、類題を集中的に練習すると精度が高まります。
逆に毎回つまずく分野は、最低限の公式と典型問題に絞って復習し、時間をかけすぎない線引きも大切になります。
こうした取捨選択を意識すると、限られた試験時間の中でも効率良く点数を積み上げられます。
効率良く合格を目指す筆記試験対策(識別、複線図)
こちらでは「計算問題」以外にも、「識別」と「複線図」について、効率良く合格できるための筆記試験対策を解説していきます。
識別
識別は筆記試験での出題数が多く、特に重要な分野です。図記号や写真を正しく判別する力は実務でも欠かせないため、時間をかけて確実に覚えてください。
テキストに載っていない器具が出る場合もありますが、まずは掲載されている材料を全て覚える意識で取り組むことが得点力向上につながります。
複線図
筆記試験後半の配線図問題では、自分で複線図を描く力が求められます。複線図を理解して書けるようになると、技能試験でも大きな効果を発揮します。
技能試験の複線図は筆記より構造が単純なため、筆記段階で描き方を身につけておくと得点確保につながり、技能試験の練習にもスムーズに入れる点が大きな利点になります。

【第二種電気工事士合格への道】効率良く合格を目指すために〜筆記試験対策〜
第二種電気工事士を受験するにあたり、「筆記試験」と「技能試験」の2つの試験に合格する必要があります。最初の筆記試験は最初の壁として、現役学生はともかく長ら…
先輩から学ぶ!第二種電気工事士の学科試験対策
こちらでは、第二種電気工事士の免状を取得している先輩2人の実例をもとに、学科試験対策について紹介、解説していきます。
合格実例①|完全未経験から合格の先輩

こちらの先輩は、電気関係の学校を卒業したわけでもなく、鉄鋼業界から完全未経験で第二種電気工事士の試験に臨み、一発合格しました。
4ヶ月間勉強に時間を費やしましたが、合格までの道のりを次のように振り返っています。
- 参考書と問題集を2〜3冊購入
- 学科試験の全項目が万遍なく記載されている参考書と問題集を選んだ
- 理解してから正解するまで独学でトライ&エラーの繰り返し
- 4ヶ月間、休日や余暇など絶えず参考書に目を通し、自宅やカフェなどで勉強した
本番も時間に余裕を持って解けたため、次は実技試験に向けて準備を進める段階へ進めたとのことです。

未経験・転職で第二種電気工事士免許を取得!未経験だった私の体験談
電気工事士の免許取得を目指している人はいませんか?電気業界は絶えず需要のある業界です。ひょっとしたら今勉強している最中の人もいるかもしれません。この記事は…
合格実例②|現在は電気主任技術者として活躍の先輩

こちらの先輩は、大学院卒業後に大手メーカー勤務を経て、現在は施設で電気主任技術者として働きながら、受験者向けのサイト運営も行っています。
その過程で、第二種電気工事士の資格を取得しました。その先輩が語る、学科試験勉強のコツは「何度も過去問集1冊を反復すること」とおっしゃってます。
前述の先輩とは違い、参考書を使わずに「1冊の過去問集を自分が理解できるまで何回も解き続けた」とのことです。
学習のポイントを以下のように語っています。
- 何度も同じ問題を解くことで、出題傾向が見えてくる
- 出題されるのは過去問の類似問題が多いので、基礎を固めることで確実に点数を得ることができる
- 過去問集には十分な解説が記されているので、参考書は使わなくても問題ないと判断した
- 深い知識よりもまずは限られた時間で確実に合格点以上をとれる実力を得ることを目標として勉強に励んだ
また、過去問集や参考書を選ぶポイントについても言及されています。
💡 過去問集や参考書を選ぶポイント
僕が着目したのは、全面カラーであるものを選ぶこと。電気器具に関する試験(鑑別試験)の写真はカラーですので、試験勉強中もカラーのものを選んだ方がよいかと思います。それに数式や難しい図などもカラーの方が記憶に定着しやすいです。

「第二種電気工事士」試験を合格するには?実体験で簡単に教えます。
「電気について、もっと勉強をしてみたい」「少し興味はあるけど、電気の勉強って一体何から始めればいいの?」そんな方には、まず第二種電気工事士の取得をおすすめ…
先輩から学ぶ学科試験対策のポイント
こちらでは、2人の先輩から第二種電気工事士の学科試験対策について、勉強方法を紹介しました。
やり方はそれぞれ違うにせよ、共通している部分は「自分が理解、正解するまで同じ問題を徹底的にやり込むこと」です。
過去問は類似問題が多いため、トライ&エラーを繰り返しながら、基礎をしっかりと固めることで学科試験に合格する確率が上がります。
WattMagazineでは第二種電気工事士の試験情報を紹介

Watt Magazineでは、第二種電気工事士の計算問題をはじめ、学科試験や技能試験の対策、そして第一種電気工事士の情報を掲載しています。
そのほか、電気業界や資格・転職の情報、現場で働いている人の記事や動画まで、電気の世界に関する情報を幅広く発信しています。
サイト右上の虫眼鏡マークから、知りたい情報をキーワード検索できます。将来、電気業界で働きたい人にとっては、とても参考になる情報です。
電気業界に興味がある方は、資格情報や企業紹介ページなどもあわせてご活用ください。
Watt Magazineのトップページは、こちらからご覧になれます。
まとめ
第二種電気工事士の計算問題は、すべてを捨てるのではなく、頻出の基礎問題で確実に得点することが大切です。
特にオームの法則や電圧降下などの基本公式は、過去問を繰り返し解くことで自然と身に付きます。
難しい問題に時間をかけすぎず、自分が得意な問題を得点源にすることが、効率良く合格を目指すポイントです。
計算問題の知識は、合格後の実務や上位資格へのステップアップにも必ず役立ちます。先輩たちの勉強法も参考に、効率よく学科試験の合格を目指してください。

知って得する!第二種電気工事士の計算問題攻略のポイント
「計算問題が苦手」という人もご安心を。電気工事士の資格取得試験で出題される計算問題にはいくつかパターンがあり、ポイントさえ抑えれば攻略することができるので…

情報提供者プロフィール
きき さん
過去に取得した資格の記事を中心に資格取得を目指す方に向けたブログ、
「kiki blog〜資格取得応援ブログ〜」を運営中。
ボイラー技士二級、クレーン運転士、フォークリフト免許、第二種電気工事士、危険物乙3.4.5.6種、高圧ガス製造保安責任者(丙種化学特別)など、幅広く多数の資格を所持。モットーはお金を掛けずに合格すること。独学で学び取得した資格について、勉強のノウハウなどをわかりやすく解説します。




