「神戸で働きたかったんです」
その言葉を聞いてもうなずける、見た目はとてもポップで神戸の町が似合う20代の女性。
その志望動機からは考えられない、仕事の話を語る、やりがいに満ちた声に驚いた。
Electric Girl 【エレガ】 001 設計業務に携わる女性
地元を出て、兵庫県に移住してきたという彼女。
お洒落なバーも一人で出かける大人な面も見せる。
そんな見た目とは裏腹に、今の仕事は放送電波の送信に関わる仕事をしている。
出身は四国の香川県。
高校は普通科には行かず高専へ。
高専は5年間通う大学のように専門的なことを学ぶ学校。
男子が多く、当時女子は1割ほどだったそう。
「なんで高専に行ったんですか?」の質問に
「高校の普通科に行っても仕方ないなと思って… それなら仕事をしようと思っていたんです」
という思いを語る。
15歳の時点での社会的な目線の広さに驚くも、親も無理に大学を勧めていなかったり、学校にそんなにこだわらなくてもいいのかなと小さな頃から考えていたと言う。
将来の仕事につながる高専での毎日は、女性が少なくても問題なかった。
男女に限らず仲良くなり楽しく過ごしていたそう。
そこでたまたま入った学科で専攻していたのが陸上無線技術士という資格。
学校在籍中に無事取得したという証拠に、免許も見せてもらった。
卒業後は
「神戸で働きたかった」
と言う。
話を聞くと、ご両親の出身が元々神戸。
だから子どもの頃からよく通っていて、大好きなエグザイルのコンサートがある京セラドームもある。
そこに加えて、持っている資格を活かせる仕事場を選んだ。
「仕事は楽しいです」
というエレガ。
設計したものができあがる喜び。
提案して見積もりをしてそれが通った時の喜び。
設計中に考えるときは
「パズルみたいで。それが出来た時はヤッターって感じです!」
と嬉しそうな表情を見せる。
仕事の話をしている時に何度も心から喜んでいる姿を見せてくれた。
本当に仕事が好きな様子だった。
そうはいっても周りは男性ばかりの職場。
技術枠で採用された女の人の前例がないから
「手探りなんです」
とも語る。
大変そうだけど、職場はどんな人間関係なんだろう?
聞いてみると…