電気の資格のアレコレ
電気工事士と主任技術者試験でCBT方式が拡大〜2026年度の電気工事士試験は1.8倍の168日で実施されます
電気技術者試験センター(ECEE)は、電気工事士と電気主任技術者の試験について、コンピューターで受験できる「CBT方式」の実施日数を増やすことを発表しました。
昨年度の実施期間は92日でしたが、2026年度の電気工事士試験は1.8倍に当たる168日に拡大します。
自分のタイミングで受験ができる利便性の高い筆記試験の「CBT方式」
筆記試験は会場の確保や試験問題の用意にコストがかかるなどの課題があったため、電気技術者試験センターでは2023年よりCBT方式の試験を開始しました。CBT方式は、受験者が日程を自由に選び受験できるなど、柔軟性が高いところがメリットです。受験者数は徐々に増えており、2025年度にCBT方式で受験をした方は第2種電気工事士(上期・下期)で約2割、第3種電気主任技術者(上期)では約4割でした。今年度より、実施期間を拡大されたことで、受験の機会が増え、自分のスケジュールに合わせて筆記試験を受けることができるのです。
教育機関との連携、CBT方式の出前試験など、今後もさまざまな取り組みを実施
また、CBT方式の利便性を高める一環として、今後は工業高校などの教育機関との連携を強化していくと言います。5月24日に全国工業高等学校校長協会と協定を締結し、同日に岐阜県立高山工業高等学校で初の出前試験が実施されることになりました。電気技術者試験センターが教育機関と協定を結ぶのは初めてのこと。高山工業高校での実施以降は、希望校を募り、全国に広げていく予定です。
遠方に試験会場がある場合、筆記試験のために生徒をバスで送り迎えしている学校もありますが、これまでCBT方式の会場は小さく、一度に大人数が試験を受けられないことから、CBT方式の利用を断念するケースも多くあったと言います。しかし、今後出前試験の導入が進めば、CBT方式の選択を後押しする効果が見込めます。このほかにも、電気技術者試験センターは技能試験を終えて余った材料を工業高校へ提供する取り組みも検討しています。
一人でも多くの人が受験しやすい環境を目指して
電気工事士と電気主任技術者の受験者数は増加傾向にあるものの、工業高校で電気を専門的に教える課程は減少し、電気主任技術者の資格取得につながる認定校も減っています。そのうえ、人口減少により、エネルギー関連分野を目指す若手技術人材の減少が懸念されているのです。これらの課題を解決するために、電気技術者試験センターでは、電気を主軸としながら情報系や機械系などにも受験者の幅を広げようと、出題傾向を少しずつ変えるなど工夫しています。
電気技術者試験センターの堀尾理事長は「国家試験としての役割を維持しつつ、人材育成の一環として取り組みます。利便性を高める取り組みですので、ぜひチャレンジしていただければと思います」と期待を込めお話しされていました。
自然災害や交通障害に弱い筆記方式を一部残しつつ、原則としてCBT方式を主流としたいそう。CBT方式は、従来の筆記方式と比べると合格率が高く、資格の種類によっては1〜2割以上合格率が高いと言います。試験が受けやすくなったことで、受験者にとっても合格を狙えるチャンスが増えそうです。あなたもぜひ、チャレンジしてみませんか?
詳細については、一般財団法人 電気技術者試験センターの公式ホームページをご参照ください。




