電気保安って具体的にどんな仕事?を解説します!

電気保安って具体的にどんな仕事?を解説します!

電気保安とは、言葉のとおり電気を安全に利用するために定期的な点検や検査を行うことです。このお仕事が適切に行われないと、漏電や火災事故が発生する危険性が高まります。つまり、電気保安を行う電気主任技術者は、そうした危険から日々、私たちの生活を守っているということです。本記事では、電気主任技術者の資格を有する僕が、電気保安のお仕事について詳しくお伝えしていきます。


電気保安の主役は「電気主任技術者」

一般家庭のお家ではなく、大きな電気を使う施設。工場やビルなどのように大きな電気を受電している施設には、電気保安の責任者として電気主任技術者を必ず置かねばなりません。また、電気事業法第43条第5項(電気に関する法律)でも、「事業用電気工作物の工事、維持又は運用に従事する者は、電気主任技術者がその保安のためにする指示に従わなければならない」と定められています。この内容から電気主任技術者がとても強い権限を持ち、責任のある立場であることがわかるのではないでしょうか。

電気主任技術者は工場、ビル、学校、下水処理場等の施設の管理を担当するひと

普段あまり気にすることはないと思いますが、このような施設では大きな電気が利用されています。僕が思いつくものとして理由は下記の3点です(各施設で理由は様々あるかと思います。)。

・製品の試験のために大きな電気が必要。
・たくさんのひとがいるのでたくさんの大きな冷暖房機器が必要。
・多量の水を運ぶために大きなポンプが必要。

受電施設はもちろんですが、上記のような冷暖房機器やポンプに関しても日々点検は欠かせません。長く利用すると、様々なトラブルが発生しますが、そんなトラブルを未然に防ぐには深く広い電気の知識が必ず必要となってきます。そこで活躍するのが僕たち電気主任技術者なのです。
それでは、電気主任技術者が普段どのような業務を行っているかを説明していきます。

月次点検
月に1回を目安に行う点検です。電気配線や電気機器に異常がないか確認していきます。この点検は電気が流れている状態で行うので触ればもちろん感電します。ですから一定の距離を保っての目視点検が主となります。

年次点検
年に1回を目安に行う点検です。月次点検とは異なり、施設を停電して電気設備の試験をします。普段電気が流れている状態では試験ができないので入念に多数の試験を行います。もちろん業務量が多いので全てを電気主任技術者が行うわけではないです。ただ全てを取り仕切って業務を進めていくのは電気主任技術者のお仕事です。

コードやコンセントの作成
電気機器も使用していくと劣化していきます。それを新しいものに取り換えるという基本的な電気の扱いも電気主任技術者が担当します。本来電気工事士のお仕事ですが、その仕事も電気主任技術者が兼ねることは多々あります。全く電気の知らないひとは新しいコードやコンセントをみるととても喜んでくれますよ。


上記3つはあくまでも電気主任技術者のお仕事の一例です。施設の種類や規模などによって行う業務も異なってきます。

まとめ

電気保安の仕事について、イメージできましたか?
電気や電気保安の仕事について質問があれば僕が回答しますので、どしどしお送りください。

プロフィール

どわーふ

私立大学大学院(博士前期課程)卒業後、大手メーカーで電気部品の開発業務に従事。現在はとある施設にて電気主任技術者として高圧電気保安業務を担当している。また、フリーライターとして「電気主任技術者が運営する就活転職応援サイト」を運営中。」Twitterのアカウントはこちら

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