男性ばかりの現場で女性はどう活躍できる? プライベートはどうしてる? 電気工事業界で奮闘する20代女子のリアルトーク(後編)

男性ばかりの現場で女性はどう活躍できる? プライベートはどうしてる? 電気工事業界で奮闘する20代女子のリアルトーク(後編)

発電所から送られた電気を運ぶ送電線を支える「鉄塔」を日々守る、岳南建設の松山由夏さんと亀田紫野さん。ヘルメットをかぶり、外で働くこともあるこの仕事。きっと男顔負けの逞しいタイプなのかと思いきや、目の前に現れた2人は小柄で可愛い女の子でした。こんな華奢な子たちが現場に⁉ 前編では彼女たちの仕事への想いを伺いましたが、後編ではプライベートをメインにインタビュー。電気工事業界で働く女子のオフに迫ります。


休日のデートをモチベーションに仕事をがんばる!

左から松山由夏さん、亀田紫野さん

――休日はどのように過ごされていますか?


亀田紫野さん(以下、亀田)「私はインドア派なので、休日は映画を観たり、本を読んだり、まったりと過ごしています」

 

松山由夏さん(以下、松山)「私は逆で、アウトドア派。冬はスノボに出かけています。現在、住んでいる広島は瀬戸内海に面しているので、最近は釣りもはじめました。たまに車で遠出して四国へ行くこともあります。休みは思いっきり遊んで、リフレッシュして、月曜日からがんばろうって気持ちで過ごすようにしています。私の休日は土日祝ですが亀田さんは?」

 

亀田「私は作業の関係で土日に出勤することもあるので、平日に休みを取得することもあります」

 

――お2人がお金を使う時はどんな時ですか?

 

亀田「いま、お付き合いしている人がいるので、デートにお金を使います。遊びに行く先は東京が中心ですが、たまに温泉地へ遠出をすることも」

 

松山「亀田さん、彼氏いるの⁉ 知らなかった!私も彼氏とお出かけするためにお金を使うことが多いですね」

――仕事とプライベート、お二人ともそれぞれメリハリをつけているんですね。将来的には結婚や出産も考えている?

 

亀田「そうですね。ただ、結婚となると、いまの仕事を続けていけるのかな…と迷うこともあります。私の仕事は、現場監督として、作業が工程通りに進むよう監視・調整をすることなので、外で作業することがほとんど。将来的には子どもが生まれるかもしれないし、現場で働きつつ、結婚生活を続けられるかどうか…少し心配です」

 

松山「私も結婚はしたいし、結婚後も今の仕事を続けたいと思っています」

 

亀田「両立したいという気持ちはあるのですが、今のところ技術職で女性の先輩は松山さんだけ。結婚後も仕事を続けているお手本の先輩がいないので、今はまだ具体的なイメージが湧かないんです」

 

松山「育休や時短で働くこともできるので、そんなに心配をしなくても大丈夫だよ。逆を言えば、これから私たちで女性が働きやすい環境を整えて、浸透させることができるわけで。自らが働きやすい女性の職場を築いていきましょう」

――おふたりが先駆者として女性の働き方を模索し、次に入ってくる女性社員のお手本となることができれば、もっと女性が活躍する場が増えそうです。今の時点で伺いますが、送電線業界が女性が働きやすい職場として機能するために、どんな制度が欲しいですか?

 

亀田「女性の中には体調管理が難しく、急に体調不良になる方もいると思いますので、そういった方が気兼ねなく休めるよう、人員整備をするとより働きやすい職場環境になると考えています。女性は男性と比べて体がデリケート。急に体調不良になることもありますから、体調面でケアやフォローができる柔軟な体制が必要です」

 

松山「女性の多くは将来、結婚をして子供を産むでしょう。子どもが小さい頃はなるべくそばにいて体調の変化に気づいてあげるべきですし、保育園に預けても風邪で熱が出たら早退してお迎えに行かなくてはなりません。会社や仲間がその点を理解してくれること、もしもの緊急事にフォローしてもらえることで、だいぶ働きやすさも変わるんじゃないでしょうか。女性のライフスタイルに寄り添った環境を築くことができれば、もっと女性が増えるはず。そもそも、このお仕事って、力仕事以外は男女関係なくできるし、新しい挑戦ができる環境がある。そういう働きやすさや魅力をもっと伝えていきたいですね」 

職場は仲良く、チームワークもバツグン。

――実際の働きやすさはどうでしょうか?上下関係はありますか?

 

亀田「現場はチームで動かないといけないので上下関係もなく、一人ひとりが1プレイヤーとして活躍しています。そのぶん責任感は大きいですが、それが成長につながっていると実感しています」

 

松山「人間関係が本当にいいよね。勤務している社員がみんな明るくて元気で、雰囲気がとてもいい。私が風邪で休んだ時なんて、職場の方から心配するメールが届きました。こうしたちょっとした気遣いがすごくうれしいですね」

――今後、どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

 

亀田「もっと多くのことを学んで土台を固めていきたい。そしてこれから電気および土木施工管理技士を取得し、現場代理人を目指したいですね」

 

松山「私は上司のすすめでメンタルヘルスの資格を取得しました。このお仕事は慣れるまで大変ですので、この資格を活かして現場のみんなをしっかりサポートしていければと思います。

 

――最後の質問になります。あなたにとって“電気”とは?

 

松山「みんなの暮らしと心を照らす存在です」

 

亀田「入社して、電気は私たちの生活に本当に必要だと気づきました。その電気を守る仕事は危険なことも多いですが、これからも真摯に向き合い、守っていきたいですね」



前編を読む



<亀田紫野さんプロフィール>

岳南建設、東京支店に所属。2019年入社。現在は送電線建設現場での現場施工管理、施工計画書の作成補佐などを行っている。送電線業界では稀な女性技術職。

 

<松山由夏さんプロフィール>

岳南建設、広島支店に所属。2017年入社。現在は支店内で現場の施工計画書の作成および現場での技術員、並びに支店業務に従事。送電線業界では稀な女性技術職。

 

 

<撮影・執筆>


野田綾子

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