電気の資格のアレコレ
【第二種電気工事士の資格試験】間違えやすい識別の押さえるべきポイント(スイッチ・コンセント編)
第二種電気工事士の筆記試験の中で、重要な「識別」の問題。筆記試験全体で見ても半数近くは識別に関わる問題ですが、馴染みのあるものから初めて見るものなど様々あり、最初は覚えるのに苦戦する人も多いようです。識別の中でも、微妙に似ていて間違えやすいもの、今回はスイッチとコンセントに絞ってピックアップして解説します。
スイッチ
単極スイッチは何も数字の表示がないですが、2極スイッチは「2P」の記載があります。次に3、4路スイッチです。単極スイッチは何も数字の表示がないですが、2極スイッチは「2P」の記載があります。
次に3、4路スイッチです。こちらも見た目では判別が難しいですが、4路スイッチの下側に枠が見えますので、図記号で判別しましょう。3、4路スイッチそれぞれ対応した数字が記載されています。
次に位置表示灯、確認表示灯内蔵スイッチです。こちらも見た目はほぼ同じですが、確認表示灯内蔵の方が内部のパイロットランプが若干大きくなっています。 図記号は「H」が位置表示内蔵で「L」が確認表示灯内蔵です。 この2つが最初につまずくポイントで、少し覚えにくいのですが、「H」は蛍(HOTARU)の頭文字として覚えて、蛍を探す時は光を頼りに探しますが、この位置表示内蔵もどこにスイッチがあるか探す際に光るスイッチなので、関連付けて覚えましょう。
次はフロート、フロートレススイッチです。浮きが付いている方がフロートスイッチで付いていない方がフロートレススイッチです。写真では判別しやすいですが、図記号が似ているので注意が必要です。「L」が付いている方がフロートレスです。「Less」の頭文字でフロートがない事を意味しています。
一見同じ見た目ですが、スイッチの上部に確認表示灯が付いており、図記号は次の通りです。「L」が付いている方が確認表示灯付電磁開閉器押しボタンとなります。
コンセント
コンセントで覚えることは「接地極」と「接地端子」の違いです。コンセントの挿し口の下にある穴が接地極で、その下にある金色の部分が接地端子です。
接地とは主に絶縁不良や漏電した際に、電気が地面に逃げていくために備わっているもので、こちらをしっかりつなげていないと漏電した時に逃げ場がなくなり、感電や最悪火事につながります。両方あるものとないもの、片方しかないものなどがありますが、使用する家電などによって異なります。接地極と接地端子は用途が同じで分かりにくく感じますが、見た目が異なるので、まずは形を覚えて下さい。
この2つは共にコンセントの挿し口が2つですが、接地極が付いているものと付いていないものがあります。あきらかに見た目が違いますが、若干分かりづらいので、挿し口以外に穴があるか確認しましょう。横の数字はコンセントの口数で、その下の「E」は接地極を表しています。
横のE表示は下に記載されている場合と横に記載されている場合がありますが、共に意味は同じです。
この2つは共に接地端子が付いていますが、接地極も付いているか付いていないかで異なります。
接地端子は「ET」で記載されており、接地極付接地端子は先程の「E」を足して「EET」となります。
この2つは「抜け止め形コンセント」と「引掛形コンセント」で共にコンセントを挿した後捻る事でコンセントが抜けづらくなる形状となっています。場合によってはこちらも挿し口の下に接地極が付いています。ちなみに引掛形コンセントはコンセント自体専用のプラグとなっており、更に抜けづらくなっています。
「LK」が抜け止め形コンセントで「T」が引掛形コンセントです。 特徴がなく覚えにくいですが、「LK」は「Lock」と覚えましょう。引っ掛けるは英語で「Hock」なので「H」なら覚えやすいですが「T」になっています。実は正式にはツイストロックコンセントと言って、そのツイスト「Twist」から「T」と表示されるようです。
プロフィール
kiki
2児のパパ。主に資格取得を目指す方に向けて攻略記事を、他には案件の紹介、ジャンルを問わない雑記記事を書いています。
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ブログでは、今回の電気工事士以外にも危険物甲種や高圧ガス、ボイラー技士など主に工業系の資格をメインに解説しています。