オームの法則とは?公式や覚え方をわかりやすく徹底解説!

更新日:2026.06.02投稿日:2021.03.08

電気の中でも基本中の基本の法則といっても過言ではないのが「オームの法則」です。理科や物理の教科書に載っているため、電気に興味がない人も知っているはずですが、それがどんな意味を持っていて、生活の中でどのように役立っているのでしょうか。本記事ではオームの法則と公式の覚え方についてわかりやすく丁寧に解説します。

オームの法則とは

オームの法則とは、「電圧・電流・抵抗」の関係を表した法則です。「V(電圧)=I(電流)×R(抵抗)」というシンプルな公式によって電気がどのように流れるのかを計算できます。

なお、オームの法則は、下の図のように「水道のホース」をイメージすると理解しやすくなります。

オームの法則をホースの水圧に例え、電流・電圧・抵抗を表した図

電圧(V)は、電気を押し流そうとする力で、水道でいうと、水圧にあたります。水圧が強いほど、水は勢いよく流れますが、電気も同じで、電圧が高いほど電流が流れやすくなります。

電流(I)は、実際に流れている電気の量を表します。ホースから大量の水が出ていれば、水の流れは大きい状態、つまり電流が大きいということです。

抵抗(R)は、電気の流れにくさを表しています。たとえば、ホースが細くなったり途中で詰まったりすると、水は流れにくくなります。電気でも同じように、抵抗が大きいと電流は流れにくくなるということです。

これでばっちり!オームの法則の覚え方!

円(みはじ)の法則図で覚える!

みはじの法則とは小学校で習う「道のり・速さ・時間」の関係性をまとめたもので、簡単に覚えることができる図解法です。オームの法則をあてはめると次の図のようになります。

みはじの法則図でオームの法則を覚える方法

語呂合わせで覚える!

オームの法則の公式はV🟰R×I。これに文字を当てはめて「V(ぶ)RI(り)」と覚えると簡単です。

オームの法則を発見した人物

オームの法則は、19世紀のドイツの物理学者・数学者であるゲオルク・ジーモン・オームによって発見されました。

オームは1789年にエアランゲン(現在のドイツ)で生まれ、錠前師の父から数学や物理、化学などを学んで育ちます。この頃から、数学や物理に強い興味を持ちはじめます。オームは地元であるエアランゲン大学へ進学しましたが、家庭の経済事情もあり、途中で大学を離れます。その後、スイスで教師を務めながら独学で研究を続け、後に博士号を取得。

数学教師として高く評価されるようになったことで、ケルンの学校で物理実験を行える環境を得ます。1800年代初頭は、電気の研究が急速に進み始めた時代でした。イタリアのアレッサンドロ・ボルタが電池を発明したことで、「電気を継続的に流す」ことが可能になり、多くの研究者が電気の性質を調べ始めます。

そこでオームも「電気はどのように流れるのか」「電流の強さは何で決まるのか」を研究するようになりました。金属線の長さや太さ、材料を変えながら、地道な実験を繰り返した結果、電圧が高いほど電流は増え、抵抗が大きいほど電流は減るという一定の関係を見つけ出します。そして1827年、現在、「オームの法則」と呼ばれる研究成果を発表しました。

しかし、現在では常識となっているこの法則も、発表当時はすぐには受け入れられませんでした。その理由のひとつが、当時の科学界では数学を使って電気を説明する考え方がまだ一般的ではなかったためだと言われています。オームは研究成果が正しく理解されず、不遇の時代を過ごしたのです。

しかし時間を経て、電気技術が発展するとともに、電気回路を設計するうえで、オームの法則は欠かせない基本原理として、オームの研究の重要性が次第に認められていきます。世界的に高く評価され、1841年にはイギリス王立協会から「コプリ・メダル」という名誉ある賞を授与されました。こうして、抵抗の単位「Ω(オーム)」には、彼の名前が使われることになったのです。

オームの法則の公式を使って計算をしてみよう

オームの法則の公式を復習する

💡基本編💡

問題①

12Vの電源に、6Ωの抵抗をつなぎました。流れる電流は何Aですか?

答え

I=12/6​=2  2A

問題②

10Vの電源で2Aの電流が流れています。抵抗は何Ωですか?

答え

R=10/2​=5  

💡少し応用編💡

問題③

24Vの電源に8Ωの抵抗をつないだとき、流れる電流を求めましょう。

答え

I=24/8=3  3A

問題④

18Vの電源で3Aの電流が流れるときの抵抗を求めましょう。

答え

R=18/3=6  

オームの法則の計算問題をもっと解きたい人は…

理解が深まるようにもっと計算問題にチャレンジしたい!という方は、学校教材サイトや電気学習サイトなどで実際に問題を解いてみるのがおすすめです。繰り返し計算することで、オームの法則の考え方が自然と身につき、「電圧・電流・抵抗」の関係もスムーズに理解できるようになります。

最初は難しく感じても、公式の使い方に慣れてくると、電気の仕組みがどんどん面白く感じられるはずです。ぜひ実際に手を動かしながら、オームの法則をマスターしてみてください。

▶️習和学院 中学理科の学習 「オームの法則_計算問題

▶️モノマナビ研究所  「オームの法則 練習問題

▶️やさしい電気回路 「オームの法則の練習問題

▶️無料で使える中学学習プリント 「抵抗とオームの法則

重要なポイントや丁寧な解説が掲載されていますので、間違った場合は「なぜ間違ってしまったのか」をしっかり確認し、もう一度チャレンジしてみてくださいね。

まとめ

オームの法則は、「電圧・電流・抵抗」の関係を表した、電気の基本となる法則です。単純に公式を丸暗記するだけではなく、「なぜそうなるのか」を理解しながら学ぶことで、ぐっと身近に感じられるはず。まずは簡単な計算問題から挑戦し、少しずつ慣れていきましょう。

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