調査概要
調査概要:エッセンシャルワーカーの認知/関心度調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年3月24日~2021年3月26日
有効回答:「エッセンシャルワーカー」という言葉を認知している学生111名
エッセンシャルワーカーのイメージは「社会を支えるためになくてはならない仕事に従事する人」
「Q1.あなたは、エッセンシャルワーカーと聞いて、どんなイメージを浮かべますか。あなたが思い浮かぶイメージに該当するものを全て教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「社会を支えるためになくてはならない仕事に従事する人」が52.3%が最多の回答となり、次いで「仕事をするための資格、特殊な技術を持っている人」が26.1%、「きつい仕事をする人」が20.7%という結果に。

・社会を支えるためになくてはならない仕事に従事する人:52.3%
・仕事をするための資格、特殊な技術を持っている人:26.1%
・きつい仕事をする人:20.7%
・収入の割に合わない仕事をする人:17.1%
・女性的な仕事をする人:12.6%
・男性的な仕事をする人:8.1%
・長くは続けられない仕事をする人:5.4%
・その他:2.7%
・わからない:10.8%
エッセンシャルワーカーに興味がある学生は57.7%
「Q2.あなたは、自分自身の職業選択の選択肢としての、エッセンシャルワーカーに興味はありますか。」(n=111)と質問したところ、「非常にある」が14.5%、「少しある」が43.2%と回答、半数以上の学生がエッセンシャルワーカーに興味を抱いていることがわかりました。

・非常にある:14.5%
・少しある:43.2%
・あまりない:27.9%
・全くない:6.3%
・わからない:8.1%
エッセンシャルワーカーに興味がある理由:「人の役に立つ仕事をしたいから」が60.9%で最多
Q2で「非常にある」「少しある」と回答した方に、「Q3.その理由を教えてください。(複数回答)」(n=64)と質問したところ、「人の役に立つ仕事をしたいから」が60.9%、「生涯安定して働けそうだから」が37.5%、「自分の興味ある仕事がエッセンシャルワーカーに該当するから」が34.4%という回答になりました。
コロナの最前線で活躍する大人たちの姿を見て、人の役に立ちたいという思いが強くなったのかもしれません。

・人の役に立つ仕事をしたいから:60.9%
・生涯安定して働けそうだから:37.5%
・自分の興味ある仕事がエッセンシャルワーカーに該当するから:34.4%
・やりがいがありそうだから:25.0%
・AIが普及しても仕事がなくなることはなさそうだから:23.4%
・その他(自由回答):3.1%
・わからない:1.6%
73.1%の学生が、電気業界で働く人を「エッセンシャルワーカーだと思う」と回答
「Q4.電力会社で働く人たち以外で、電気業界で働く人(電柱/鉄塔の建設、電線を張ったりする人、一般家庭やビルの電気の配線を作る人、電気設備をメンテナンスする人)をエッセンシャルワーカーだと思いますか。」(n=111)と質問したところ、「非常に思う」が20.8%、「少し思う」が52.3%という回答となりました。

・非常に思う:20.8%
・少し思う:52.3%
・あまり思わない:18.0%
・全く思わない:0.9%
・わからない:8.1%
「電気は日常生活に必要不可欠だから」が56.8%、「電気のありがたみを感じているから」が44.4%など
Q4で「非常に思う」「少し思う」と回答した方に、「Q5.その理由に該当するものを下記から選んでください。(複数回答)」(n=81)と質問したところ、「電気は日常生活に必要不可欠だから」が56.8%、「電気のありがたみを感じているから」が44.4%、「ニュースや新聞などの情報で、非常時や災害時になくてはならない人だと思うから」が44.4%と回答。
部屋の灯りだけでなく、いまや生活必需品であるパソコンやスマホも、電気があるからこそ利用できるのです。そして、電気を安全に利用できるようにしているのが電気業界の人たち。電気に関わる全ての人がいるから、毎日が明るく過ごせると言えるでしょう。

・電気は日常生活に必要不可欠だから:56.8%
・電気のありがたみを感じているから:44.4%
・ニュースや新聞などの情報で、非常時や災害時になくてはならない人だと思うから:44.4%
・身近に電気業界で働く人がいるから:25.9%
・体力的に大変な仕事をしているから:16.0%
・その他:2.5%
・わからない:1.2%
電気業界に興味がある学生は51.4%
「Q6.あなたは、自分自身の職業選択の選択肢としての、電気業界に興味はありますか。」(n=111)と質問したところ、「非常にある」が11.8%、「少しある」が39.6%と、半数以上が興味があると答えてくれました。年齢、性別問わず活躍できる電気のお仕事の魅力です!

・非常にある:11.8%
・少しある:39.6%
・あまりない:22.5%
・全くない:19.8%
・わからない:6.3%
電気業界に興味がある理由:「他人の役に立つ仕事をしたいから」が38.6%で最多
Q6で「非常にある」「少しある」と回答した方に、「Q7.その理由を教えてください。(複数回答)」(n=57)と質問したところ、「他人の役に立つ仕事をしたいから」が38.6%、「仕事の内容が面白そうだから」が35.1%、「身近に同業界で働いている人がいるから」が31.6%という結果に。
電気のお仕事は責任も大きく、やりがいのある仕事。成長したい、誰かのためになりたい、社会の役に立ちたいという人にはぴったりです。

・他人の役に立つ仕事をしたいから:38.6%
・仕事の内容が面白そうだから:35.1%
・身近に同業界で働いている人がいるから:31.6%
・生涯安定して働けそうだから:31.6%
・労働時間が短い・育児介護休業・有給の取得がしやすいなどワークライフバランスが整っていそうだから:19.3%
・給与処遇や福利厚生がよさそうだから:17.5%
・地元で働きたいから:15.8%
・手に職をつけたいから:12.3%
・体を使う仕事をしたいから:7.0%
・その他(自由回答):1.8%
・わからない:0.0%
まとめ
学生が思うエッセンシャルワーカーのイメージとしては、「社会を支えるためになくてはならない仕事に従事する人」が52.3%で最多を占めました。一部では「きつい仕事をする人」(20.7%)などの回答もみられましたが、全体の結果からは、責任感が大きい仕事であるというイメージが定着していることが伺えます。また、73.1%の学生が、電気業界で働く人を「エッセンシャルワーカーだと思う」と回答。その理由としては、「電気は日常生活に必要不可欠だから(56.8%)」「電気のありがたみを感じているから(44.4%)」などが挙がっていました。また、電気業界に興味がある学生は51.4%で、「他人の役に立つ仕事をしたいから」「ワークライフバランスが整っていそうだから」など、多くの学生がポジティブな印象を持っているようです。

今回の調査では電気業界に対して、半数以上の学生が興味を持っていることがわかりました。その背景には、コロナ禍において社会のために必死で働く姿に心を打たれたことが影響しているのかもしれません。電気は私たちの生活にはなくてはならないものです。日常生活はもちろん、家族や友達とのコミュニケーションを豊かにし、心と心をつなぐものでもあるのです。また、最近は多発する自然災害時での迅速な復旧作業において、電気のありがたさや大切さを強く実感することが増えています。電気業界自体は、エッセンシャルワーカーとしてフォーカスされることは多くありませんが、一人ひとりの仕事のおかげで、私たちは安心・安定した生活をおくることができるのです。
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