電気の資格のアレコレ
転電虫が教える!第二種電気工事士試験の実技対策【コツ&時短テク2 作業編】
このシリーズでは、工具の持ち替えを少なくして、実技試験で時短できるコツを画像入りでご紹介します。作業編では実際に組み立てる様子を画像入りでご紹介します!
作業1 ジョイントボックス(アウトレットボックス)の組み立て
※ジョイントボックス(アウトレットボックス)がない問題の時は、「作業2」から始めます。問題用紙の施工条件等を確認し、複線図を書いたらいよいよ作業開始です!!
まずは、次の道具を用意します。 ・ジョイントボックス(アウトレットボックス) ・ねじなし電線管 ・ねじなしボックスコネクタ ・絶縁ブッシング ・ゴムブッシング
工具は、次の3つです。 ・ウォーターポンプスライヤー ・プラスドライバー ・電工ナイフ
まずは、電工ナイフでゴムブッシングに切り込みを入れます(カッターナイフの使用は、試験センターから自粛するようになっているのでご注意を)。
切り込みを入れる時は、中心に向かって切っていくと切りやすいですよ♪
ジョイントボックスにゴムブッシングをはめ込みます。
ねじなし電線管を取り付けます。ロックナットはウォーターポンププライヤーで挟む時に使います(ロックナットを外側に付けないように注意しましょう)。あと、本番ではねじの頭部を画像のようにドライバーかウォーターポンププライヤーでねじ切るのですが、練習の時にねじ切ってしまうと後々面倒なので、ここでは省略します。
作業2 電線を切る!!
電線を準備します。
電線を切る工具を準備します。 ・ケーブルカッター ・ペンチ ・布メジャーやスケールなど 管理人は布メジャーを使っていたので、作業机にマスキングテープで画像のように固定していました。
複線図に書いた寸法通りに電線をカットしていきます(渡り線も忘れずに切っておきましょう)。ちなみに管理人は第一種電気工事士試験の時に、2芯と3芯の電線を間違って切ってしまいました…。二種でも緊張してVVF1.6‐2ⅭとVVF1.6‐3Ⅽを間違えて切らないように注意しましょうね。 しかし!!図面に書かれている寸法の50%以下にならなければ欠陥ではありません!!
切った電線はこのようにジョイントボックスの上に並べておきます。
こうすれば、次の作業で「どの電線がどこの電線?」という混乱を防ぐことができます。(作業スペースが狭いので、重なるような置き方になります)
作業3 電線の被覆を剝いていきます。
・ケーブルストリッパーを準備します。 ※電工ナイフでも被覆は剝けますが、時間のことを考えるとストリッパーの格段に早いので、最低でも手動型のストリッパー(上の画像の右のストリッパー)は準備しておきましょう。
ケーブルストリッパー(自動型)の時短テクニック
ケーブルストリッパーのグリップのところに、10cmのところにマスキングテープを貼っておくと…
このように布メジャーやスケールで測る必要がなくなります。
あと、電線の被覆を剥く時は、画像のように長めに電線が出るように剥いておきます。
ランプレセプタクルの被覆の剥き方
ランプレセプタクルの電線はまず、4cmで被覆を剥いて…
2cm電線を出すように被覆を剥きます。 ※この長さの剥き方はギリギリの剥き方なので、人によっては2~3mm長くした方が良い場合があります。練習の時に、自分が一番作業しやすい長さを確認しましょう。
電線の被覆を剥いたら、画像のように並べておくようにしておきましょう。
プロフィール
貴泉(きせん)
40歳で非正規雇用の仕事を退職。その後、職業訓練校に通い、電気工事士会社へ就職。建設現場であった面白い話や出来事、愉快な職人さんや自分の失敗談などをマンガにして、ブログ「転電虫」で掲載中。取得済の資格は、危険物取扱者(乙4類)、2級ボイラー技士、第二種電気工事士、第一種電気工事士、第一種衛生管理者です。