電気業界の仕事を知りたい
ラインマンの仕事はきつい?送電線の現場が大変でも実は将来安泰な理由
ラインマン(送電線作業員)が「きつい」「仕事が大変」と言われるのは、送電設備を支える高度な技術と体力が求められる職種でありながら、社会に欠かせない電気インフラを守る重要な役割を担っているためです。
送電線の建設や点検は高所での作業が中心となり、天候の影響を受けやすい現場で安全を確保しながら仕事を進める必要があります。
また、電気の特性や設備構造を理解し、研究と技術の積み重ねによって正確な判断を行う専門性も欠かせません。
こうした厳しさがある一方で、電力インフラは社会に不可欠であり、送電に関わるラインマンの仕事は今後も需要が続く安定した職種です。
技術を磨くほど活躍の場が広がるため、挑戦する価値の高い仕事として注目されています。
目次
ラインマンとは?送電線を支える「電力インフラの命綱」
ラインマンとは「送電線作業員」のことで、送電線の建設・保守・点検などを行い、電力の安定供給を支える重要な役割を担う専門職です。
送電線の新設・建替・移設工事では、高所での作業を通じて電力ルートを整え、鉄塔や電線の点検理では、錆耗や雷撃痕を細かく確認し、必要に応じて部材や電線の交換や補修をします。
さらに災害時には、被災した設備の復旧に迅速に対応し、地域の電力を早期に復旧する作業を行うなど、電力インフラの「命綱」的な役割です。
高所での作業や厳しい自然環境下でも安全を確保しながら、電力インフラの多様な作業をこなすことが、ラインマンの大きな特徴です。

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ラインマン(送電線作業員)とは、電気を安全に届けるために、送電線や鉄塔の建設・保守を担う専門技術者のことです。
高所での作業は、悪天候との戦い…

送電線で作業するラインマンの仕事が「きつい」「大変」と言われる理由は、作業場が高所で危険なイメージがあること、それに加えて高い専門性と責任が求められることです。
地上100mの恐怖も?高所作業と天候・感電のリスク
送電線で働くラインマンが「きつい」と言われる大きな理由の一つが、高所での作業が中心になる点です。
作業場所となる鉄塔は、地上数十メートルから100メートル以上に達することもあり、強風や雨などの悪天候が重なると体力だけでなく集中力も奪われます。
さらに送電線には何万ボルトもの電気が流れており、一歩判断を誤れば感電につながる危険があります。安全帯や保護具を使っていても、常に緊張感を保ちながら作業しなければいけません。
高所特有の恐怖や天候の変化、墜落・感電のリスクが重なることで、ラインマンの仕事は精神的にも肉体的にも負荷が大きいと言われています。
一歩間違えば停電に?高い専門性と責任感が求められるプレッシャー
ラインマンの仕事が「大変」と言われる背景には、高い専門性と大きな責任が求められる点があります。
送電線には高電圧が流れており、設備の構造や電気の特性を深く理解していなければ、安全に作業を進めることができません。鉄塔の構造やワイヤの張力計算、作業手順の判断など、現場では高度な知識と経験が常に求められます。
さらに作業内容を誤れば停電や設備故障につながり、地域全体の生活に影響を与えるかもしれません。
こうしたプレッシャーの中で正確な作業を続ける必要があるため、ラインマンは専門職として強い責任感を持って働くことが求められます。

大変でも実は将来安泰?ラインマンが「勝ち組」と言える根拠

きつい仕事の一方で、ラインマンは「勝ち組」とも言えます。人手不足で売り手市場であり、電力インフラの仕事がなくなることはないため、安定して仕事を続けることができるからです。
また、職種や経験により差はありますが、一般的な平均年収よりも高い給料が貰えるのも魅力的です。
人手不足で売り手市場!専門技術は一生モノの武器になる
ラインマンの仕事は厳しい面がある一方で、人手不足が続く業界という背景から「売り手市場」と言えます。
高所作業や専門技術の習得が必要なため志望者が限られ、企業側は意欲のある人材を積極的に受け入れる傾向があります。年齢を気にすることなく心身が健康であれば、入社後の訓練を経て架線電工や組立工として活躍できる点も特徴です。
専門性を身につければ長期的に働ける環境が整っており、挑戦する価値の高い職種として注目されています。
電力インフラは「なくならない仕事」!景気に左右されない安定性
電力インフラは現代社会に欠かせない存在であり、送電線を扱うラインマンの仕事は今後も需要が途切れない点が強みです。
電気は家庭や工場、交通機関などあらゆる場面で使われており、その供給を支える送電線工事は特殊技術を必要とします。送電線の建替や電線の張替えは自動化が難しく、人の判断と技術が欠かせません。
設備の老朽化や災害対応など、長期的に仕事が発生する要素も多く、安定したキャリアを築きやすい点がラインマンの魅力につながっています。
平均年収547万円!日本の平均を上回る高水準な給
2026年現在、日本人の平均年収は470万〜480万円と言われるなか、ラインマンの平均年収は547.6万円です。
出典:送電線工事 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
学歴や年齢を問わず、若手であっても実力次第では高い給料が得られるのも特徴で、チームのリーダー補佐として作業の段取りや若手の指導などの経験を積めば、高収入を狙えます。
【最新データ】ラインマンの年収・労働時間・平均年齢を解剖
「job tag(厚生労働省)」 によると、令和6年度におけるラインマン(送電線作業員)の年収や労働時間など、労働環境については次のように明記されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年収 | 547.6万円 |
| 求人賃金(月額) | 28万円 |
| 労働時間(1ヶ月) | 162時間 |
| 年齢 | 43.4歳 |
年収や求人賃金を見ても、ラインマンの給料は高めなことが分かります。1ヶ月の労働時間は162時間で、割と平均的な労働時間です。
2022年(令和4年)における一般労働者の平均年齢は43.7歳なのに対して、ラインマンの労働者の平均年齢は43.4歳なので、平均とほぼ変わりません。
【実例紹介】働きやすい労働環境!?女性ラインマンも活躍中
「きつい」「大変」というイメージのあるラインマンですが、最近では労働環境の改善が進んでおり、女性のラインマンも珍しくありません。
女性ラインマン|西岡 鈴夏(にしおか りんか)さん

関西電力送配電株式会社に勤務する西岡 鈴夏(にしおか りんか)さんも、女性ラインマンの一人です。
架空送電線の工事立会と保守に関する業務を担当しており、鉄塔の建て替えが完了するまで、工程毎の品質基準をクリアしているか検査を行っています。
ラインマンの職場環境については、次のようにおっしゃっていました。
送電線の仕事は、体力的にきついとか危険と隣り合わせという少しネガティブなイメージが強いかもしれませんが、最近ではドローンなどの最新技術を導入して作業をしている現場もありますし、年齢や性別に関係なく、誰もがより働きやすい環境が整備されてきました。
変わりつつある電気業界で、西岡さんは「女性が活躍できるように私は先陣を切って現場を引っ張っていく存在になりたい。」という意志をお持ちです。

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ラインマンを目指す女性|小泉 さく乃(こいずみ さくの)さん

小泉 さく乃(こいずみ さくの)さんは、福井県に本社を置く西川電業株式会社で、ラインマンを目指しています。
鉄塔基礎の施工管理、伐採、鳥害防止対策の業務を行いながら、ラインマンになるため勉強の最中です。
そんな小泉さんですが、会社の福利厚生や職場環境について、次のようにおっしゃっています。
福利厚生で惹かれたポイントは、女性専用更衣室の中にシャワー室や仮眠室があること、資格取得のサポート体制が手厚いことです。
社内で資格に関して学べる講座が開講されていたり、受験料含め資格取得までにかかる費用を全てサポートしてくれたり…。試験に合格するとお祝い金までいただけるんです。
また、女性の技術者が気持ちよく働けるように、冷暖房完備の自走式トイレカーも導入されました。
福利厚生は会社によって異なりますが、女性職員にも配慮した労働環境であったり、資格試験のサポートが手厚かったりするのは、これから電気業界を目指す人にとっては嬉しい情報でしょう。
ラインマンを目指している小泉さんですが、将来的には「電気施工管理技士や第一種電気工事士といった資格を取得しつつ、現場での技術力を磨き、将来的には後輩たちをまとめていけるようになりたい。」と、おっしゃっています。

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まとめ|ラインマンは「きつい」を上回る将来性と価値がある
ラインマンの仕事は、高所作業や専門技術の習得など大変な面もありますが、電力インフラを支える重要な役割として今後も需要が続く職種です。
送電設備の建設や点検は社会に欠かせない仕事であり、技術を磨くほど活躍の場が広がります。
厳しさの中にも安定性と将来性があり、挑戦する価値の高い仕事だと言えるでしょう。





