電気工事士とは?仕事内容・年収・魅力・試験概要について解説

更新日:2026.04.08投稿日:2025.02.12

電気工事士とは?仕事内容・年収・魅力・試験概要について解説

電気工事士とは、電気設備の工事や点検を担う国家資格であり、生活と産業を支える「電気のプロ」です。
この国家資格に合格するには、専門知識と技能の習得が欠かせません。仕事内容は建物の配線工事から設備保守まで幅広く、将来性も高い職種です。

平均年収は比較的高水準で、経験を積むほど収入アップも期待できます。電気という社会インフラを扱う責任ある仕事だからこそ、確かな技術と継続的な学びが求められる職業です。

今回の記事では、電気工事士の仕事内容や年収、試験概要まで幅広く解説していきます。

電気工事士とは?

電気工事士とは?

電気工事士とは、適正な電気工事を行うことで、私たちの生活や産業に欠かせないエネルギーである「電気」の安全な利用を実現する専門技術者です。

こちらでは電気工事士の概要、第二種電気工事士と第一種電気工事士の違いについて解説していきます。

電気工事士の概要

電気工事に従事するためには、国家資格である電気工事士の資格を取得しないといけません。電気工事士には「第一種」と「第二種」の資格種別があり、従事できる電気工事の範囲が異なります。

試験は実技と筆記の両方があり、特に実技では細かな作業精度が問われるため難易度は高めです。

資格を取得することで、安全基準に基づいたハイレベルな施工水準による電気工事を提供し、電気の安全を守るプロフェッショナルとして活躍できます。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い

第二種と第一種の大きな違いは、工事の規模や扱える電気設備の範囲です。

項目第二種電気工事士第一種電気工事士
扱える電気設備範囲一般用電気工作物(600V以下)小規模事業用電気工作物(20~50kW未満の太陽光発電設備、20kW未満の風力発電設備)(以下「一般用電気工作物等」という)一般用電気工作物等、自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)
主要な工事内容・一般住宅・小規模店舗の屋内配線
・コンセントや照明
・太陽光発電設備の設置
・工場やビルなどの中小規模施設の電気設備設置
免状取得条件・試験合格後に申請で取得可能(実務経験不要)
・養成施設で所定の課程を修了
・試験に合格し、かつ電気工事に関し3年以上の実務経験
・電気主任技術者で5年以上の実務経験
・旧高圧電気工事技術者試験合格者で3年以上の実務経験
更新や講習の義務なし5年に1度、法定講習の受講が必要

工事できる範囲の違いは、主に次の通りです。

  • 第二種電気工事士ができる工事の範囲
    第二種電気工事士は、住宅や小規模な店舗などの「一般用電気工作物等」ができます。低圧(600V以下)で受電する電気設備の設置、小規模の太陽光発電設備が主な範囲です。これにより、一般的なコンセントの増設や照明器具の取り付けといった工事が可能です。
  • 第一種電気工事士ができる工事の範囲
    第一種電気工事士は、第二種電気工事士ができる工事の範囲に加えて、工場やビルといった中小規模施設の「自家用電気工作物」(最大電力500kW未満の需要設備)も扱えます。

電気工事士の仕事内容

電気工事士は、日常生活や産業のさまざまな場面で不可欠な「電気」を安全に利用できるようにする専門家です。

仕事内容は大きく分けて、次の2つがあります。

  1. 建物の配線・電気設備の設置
  2. 電気工事の法令順守と安全管理

こちらでは、具体的にどのような仕事をしているのか、仕事内容を詳しく見ていきましょう。

1:建物の配線・電気設備の設置

電気工事士は、一般住宅や商業施設、工場などに電気設備を設置し、電力を適切に供給するための配線工事を行います。これには、照明やスイッチ、コンセントの取り付け、エアコンの設置工事なども含まれ、生活や産業を支える電力供給の基盤を作ります。

  • 一般住宅
    家屋内の電気配線や照明、スイッチ、コンセントなどの設置工事
  • 商業施設・工場
    建屋内外の電気配線や照明、スイッチ、コンセント、エアコン、電動機などの設置工事
  • 太陽光発電設備の設置
    太陽光発電システムの設置や配線工事

2:電気工事の法令順守と安全管理

電気工事には、法令で定められた基準の遵守や安全対策が求められます。電気工事士は、安全基準を遵守し、作業を行う際に事故やトラブルを防ぐよう安全管理を徹底します。また、最新の法令や規制の知識の理解、習得も必要であり、特に、第一種電気工事士は法令に基づく定期的な講習などで技術や知識のアップデートを行います。

  • 法令順守
    電気工事士法、電気事業法などに基づく安全基準遵守の徹底
  • 安全装備
    絶縁用具の使用、作業前後の検電など
  • 定期講習
    最新技術や法令を理解し対応するための定期的な講習の受講(第一種電気工事士)

電気工事士は、安全で安定した電力供給のために、様々な現場でハイレベルな電気工事を行うプロフェッショナルです。国家資格である電気工事士資格を取得することで、家庭や企業の電気設備を支え、日常生活と産業活動を守る重要な役割を担っています。

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写真で見る『電気工事士』の活躍現場と素顔

私たちがスマホやパソコンなどを使ったり充電したり『電気』を使うために必要なコンセントや配線などをはじめとする電気設備の工事を行っているのが『電気工事士』さ…

電気工事士の収入や労働時間を詳しく解説

厚生労働省が発表している「令和6年度気候構造基本統計調査」によると、電気工事士の平均年収は547.6万円です。

日本の平均年収が約450万円と言われているので、電気工事士の年収は高い部類に入ります。

こちらでは、電気工事士の年収について、次の3つの視点から詳しく解説していきます。

  1. 年齢別や経験年数による収入
  2. 1ヶ月の労働時間
  3. 電気工事士で年収1,000万円は目指せるのか?

①年齢別や経験年数による収入

電気工事士の平均年収は、令和6年度で547.6万円です。年齢別や経験年数による収入について、次の表にまとめたので参考にしてください。

年齢別

年齢年収
〜19歳305.74万円
20〜24歳406.22万円
25〜29歳484.75万円
30〜34歳537.36万円
35〜39歳582.94万円
40〜44歳581.68万円
45〜49歳653.57万円
50〜54歳643.74万円
55〜59歳590.68万円
60〜64歳498.94万円
65〜69歳422.85万円
70歳〜352.49万円

経験年数別

経験年数月収(所定内給与額)
0年22.7万円
1〜4年25.49万円
5〜9歳30.27万円
10〜14歳31.28万円
15年以上37.92万円

※所定内給与額とは、残業代を除く「毎月の基本給+各種手当」のことです。
出典:令和6年度気候構造基本統計調査|職業情報提供サイトjob tag

年齢別で見ると、年収のピークは45〜49歳の653.57万円です。また、経験を重ねれば重ねるほど、月収が右肩上がりになるのが分かります。

40〜50代になると長年の経験とスキルが認められ収入が大きく増加しますが、その後は年齢と共に労働負担が減少するため、年収が低くなる傾向にあります。

ちなみに「doda」「三菱UFJ銀行」「日経転職版」のデータを見ると、45〜49歳の平均年収は520〜560万円ほどと出ています。

こう見ると働き盛りの40代後半から50代前半で、平均年収よりも高い収入を得られるのは、電気工事士の大きなメリットです。

1ヶ月の労働時間

令和6年度気候構造基本統計調査」によると、電気工事士の1ヶ月の労働時間は162時間です。

厚生労働省が定める「労働時間・休日に関する主な制度」では「1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。」と、明記されています。

週40時間に基づくと、1ヶ月の労働時間は160〜177時間(1ヶ月の日数による)程度です。このことから電気工事士の労働時間は、他の業種と比較しても平均的と言えます。

従来の電気工事士は、長時間労働が課題とされていました。しかし、現在では業界全体で働き方改革が続き、休日の確保や残業の削減に取り組む企業が増えています。

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「電気工事士はやめとけ」と言われる理由|「電気工事士が向いている人」を解説

電気工事士は、電気設備の工事や取り扱いを行う、国家資格を持った専門技術者です。

電気工事の仕事は今後も無くなることはなく、売り手市場であるた…

電気工事士で年収1,000万円は目指せるのか?

電気工事士で年収1,000万円を得ることは、極めて難しいと言わざるを得ません。年収1,000万円といえば、単純に毎月83万円以上の月収を得る必要があります。

令和6年度気候構造基本統計調査」の「所定内給与額別の人数割合」を見ると、毎月80.0〜89.9万円の所定内給与を得る電気工事士は、全体の0.17%しかいません。

もちろん、これ以上の所定内給与を得る人も存在しますが、割合を見ると年収1,000万円を目指すのは非常に困難です。

電気工事士が年収1,000万円を狙うには、独立開業で事業を成功させることが鍵になります。
高収入を実現するには、一般住宅の工事だけでなく、ビル設備や工場ラインなどの大規模プロジェクトを受注できる体制作りが重要です。

さらに複数の顧客から継続的に依頼を得られるよう、技術力だけでなく信頼性や対応力も求められます。ただし独立は収入が不安定で、高収入を得るためには1日のほとんどを労働時間に割かないといけません。

電気工事士は、平均年収を見ると高い部類に入ります。そのため、無理に独立して高収入を目指すよりも、会社員として高い収入を得る方が無難な選択と言えます。

ちなみに、大阪の電気工事会社「株式会社くれよん」の代表取締役社長・稲田さんによると、電気工事士の年収は会社員の場合、高くて年収800万円ほどと言っています。

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年収は? 働くメリットとデメリットは? 電気主任技術者と電気工事士の比較イベント「電流ジョブトライアル」潜入レポート(電験倶楽部共同企画)

電気業界にはさまざまな職種の人が働いています。その代表的な2つが、電気主任技術者と電気工事士です。両者ともいわゆる“現場仕事”ですが、実際の業務内容は大き…

電気工事士の魅力とは?やりがいを感じる3つの理由

電気工事士は技術職でありながら、人々の日常生活を直接支える重要な役割を果たします。その魅力とやりがいを以下のポイントで解説します。

  1. 社会の基盤を支え、環境や最新技術に貢献できる
  2. 技術が身につき、自信を持てる
  3. 感謝される機会が多い

①社会の基盤を支え、環境や最新技術に貢献できる

電気は現代社会に欠かせないインフラであり、住宅や企業、公共施設のすべてで必要とされています。

電気工事士は、電気の安全かつ安定的な利用を支える存在です。停電時のトラブル解決や、インフラ設備の補修も含め、人々の生活を守る大きな使命感があります。

また、再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電)やスマート家電など、環境や未来を見据えた最新技術の導入に関わることも増えています。

これらの分野での活躍は、時代をリードするやりがいを感じられるでしょう。

②技術が身につき、自信を持てる

資格を取得することで、専門知識と技能が身につきます。電気設備の設置や配線を自分の手で行えるようになることは、技術職ならではの達成感と自信を得るきっかけになります。

③感謝される機会が多い

電気工事士の仕事は直接「ありがとう」という言葉を受け取れる場面が多いのも魅力です。トラブル対応や新規設備の設置時には、利用者からの感謝が仕事のやりがいにつながります。

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電気工事士の魅力・やりがいとは?【現役電気工事士が解説します】

電気屋さんの魅力とかやりがいってどんな時に感じるものなの?未経験の人にも分かるように教えて欲しい…
今回はこういった悩みに答えます。

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転職から12年。電気工事士はこんなにやりがいのある仕事だった!

薄暗い工場内の小さな窓から見えたどこまでも広がる青空に思った夏。翌年、桜が舞う頃、現場から現場へ走り回った、現場の人たちが名前を覚えてくれた。電気工事をし…

電気工事士を目指す人必見!向いている性格・特徴とは?

電気工事士の仕事は専門性が高く、向き・不向きがはっきりと分かれる職業です。
以下に、電気工事士に向いている人の4つの特徴を挙げます。

  • 1:手先が器用で細かい作業が得意な人
    電線の接続や配線図通りの施工など、細かい作業が多いです。慎重で器用な人は、仕事の精度が高く評価されるでしょう。
  • 2:問題解決が好きな人
    電気トラブルの原因を探り、迅速に対応しなければならない場面もあるため、論理的に考え、解決策を見つけるのが得意な人に向いています。
  • 3:体を動かすのが好きな人
    電気工事は「屋外での立ち作業」や「重い材料・荷物を運ぶ作業」などの体力を使う仕事があるため、体を動かすのが好きな人に適しています。
  • 4:新しい技術に興味がある人
    再生可能エネルギーやスマートホーム、EV充電・蓄電など、新技術の普及が進む中、学び続ける意欲のある人は電気工事士として成長しやすいです。

すべての条件を満たす必要はありません。どれか1つでも当てはまれば、それがあなたの強みになります!

電気工事士の資格試験の概要

電気工事士は、電気設備の工事や保守・点検に従事するために必要な国家資格です。日常生活や産業活動を支える重要な技術職として、その資格には「第二種電気工事士」と「第一種電気工事士」があります。

電気工事士の資格試験の概要について、次の2つのポイントを解説していきます。

  1. 電気工事士試験の概要と受験資格
  2. 電気工事士試験の科目と問題形式
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電気工事士の資格|資格取得のメリットや難易度、試験の内容を解説

電気工事士の資格は、電気設備の安全な施工・保守に欠かせない国家資格です。住宅から工場まで幅広い現場で活躍するための、技術的な裏付けが必要です。

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①電気工事士試験の概要と受験資格

第二種電気工事士

受験資格制限なし(年齢・学歴・実務経験不問)
試験回数年2回(上期/下期)
試験方式・学科試験: CBT方式または筆記方式
・技能試験: 課題作成(工具を使用して実施)
試験日程・上期: 学科試験(4-6月)、技能試験(7月)
・下期: 学科試験(9-11月)、技能試験(12月)
試験会場全国47都道府県
特徴令和5年度よりCBT方式を導入し、柔軟な受験環境を提供。

第一種電気工事士

受験資格制限なし
試験回数年2回(上期/下期)
試験方式・学科試験: CBT方式または筆記方式(上期はCBT方式のみ)
・技能試験: 課題作成(工具を使用して実施)
試験日程・上期: 学科試験(4-5月)、技能試験(7月)
・下期: 学科試験(9-10月)、技能試験(11月)
試験会場全国47都道府県
特徴令和5年度よりCBT方式を導入し、令和6年度から年2回実施となり、受験機会が拡大。

②電気工事士試験の科目と問題形式

学科試験

第二種電気工事士第一種電気工事士
試験形式四肢択一四肢択一
試験時間120分140分
問題数・配点50問×各2点(合計100点)50問×各2点(合計100点)
合格基準60点60点
主な出題範囲1.電気に関する基礎理論
2.配電理論及び配線設計
3.電気機器、配線器具並びに電気工事用の材 料及び工具
4.電気工事の施工方法
5.一般用電気工作物等の検査方法
6.配線図
7.一般用電気工作物等の保安に関する法令
1.電気に関する基礎理論
2.配電理論及び配線設計
3.電気応用
4.電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
5.電気工事の施工方法
6.自家用電気工作物の検査方法
7.配線図
8.発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
9.一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安に関する法令

技能試験

第二種電気工事士第一種電気工事士
試験内容公表された課題の中から1問出題
・候補問題13問
公表された課題の中から1問出題
・候補問題10問
試験時間40分60分
試験方式工具を持参し、支給された材料で課題を完成。工具を持参し、支給された材料で課題を完成。
合格基準欠陥のない仕上がり。欠陥のない仕上がり。

電気工事士の難易度と合格率

電気工事士の難易度は、第二種の最終的な合格率が45%前後、第一種の最終的な合格率が33%前後です。こちらでは、学科試験と技能試験の合格率を細かく表にし、第二種・第一種の最終的な合格率について詳しく解説していきます。

第二種電気工事士の合格率

第二種電気工事士の場合、学科試験の合格率が50〜60%程度、技能試験の合格率は60〜70%程度です。学科試験と技能試験の、年度別の合格率は、次の表を参考にしてください。

第二種電気工事士・合格率一覧(令和元年~令和7年下期)

年度試験期学科試験技能試験
令和元年上期70.6%67.4%
下期58.5%62.2%
令和2年上期67.8%
下期62.1%72.9%
令和3年上期60.4%74.2%
下期57.7%71.1%
令和4年上期58.2%74.3%
下期53.3%70.6%
令和5年上期59.9%73.2%
下期58.9%68.8%
令和6年上期60.2%71.0%
下期55.9%69.5%
令和7年上期57.7%72.0%
下期55.4%71.4%

※表の合格率は、合格者を受験者で割ったものです。
※令和2年度上期は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため学科試験中止
出典:一般財団法人・電気技術者試験センター

ちなみに令和7年度の場合、上半期と下半期を合わせて、学科免除者を含む受験申込者の合計が15万6,549人、最終的な合格者は7万1,471人でした。

令和6年度の場合は、学科免除者を含む受験申込者の合計が14万8,441人で、最終的な合格者は6万6,215人です。

最終的な合格者を受験申込者で割ると、電気工事士の合格率は約45%になります。そのため第二種電気工事士は、10人が試験を受けたら4〜5人が受かると言って良いでしょう。

第一種電気工事士の合格率

第一種電気工事士の場合は、学科試験の合格率が50〜60%程度、技能試験の合格率は60%前後です。学科試験と技能試験の、年度別により合格率は、次の表を参考にしてください。

第一種電気工事士・合格率一覧(令和元年~令和7年下期)

年度試験期学科試験技能試験
令和元年年1回54.1%64.7%
令和2年年1回52.0%64.1%
令和3年年1回53.5%67.0%
令和4年年1回58.2%62.7%
令和5年年1回61.6%60.6%
令和6年上期59.3%57.0%
下期55.4%61.9%
令和7年上期56.5%55.1%
下期57.9%60.3%

※表の合格率は、合格者を受験者で割ったものです。
※令和6年度以降、試験は年2回の実施に変更
出典:一般財団法人・電気技術者試験センター

ちなみに令和7年度の場合、学科免除者を含む受験申込者の合計が5万937人で、最終的な合格者は1万6,509人でした。

令和6年度の場合は、学科免除者を含む受験申込者の合計が5万511人で、最終的な合格者は1万7,004人です。

最終的な合格者を受験申込者で割ると、それぞれの合格率は33%前後になります。そのため第一種電気工事士は、3人に1人が受かると言って良いでしょう。

試験対策と勉強法

電気工事士試験は国家資格であり、適切な対策と勉強法が合格のカギとなります。ここでは、学科試験(CBT/筆記)および技能試験の効率的な対策と具体的な学習方法をご紹介します。

こちらでは次の3つの視点から、試験対策と勉強法について解説していきます。

  1. 学科試験の対策と勉強法
  2. 技能試験の対策と勉強法
  3. よくあるミスとその回避方法

①学科試験の対策と勉強法

学科試験では、基礎知識をしっかり身につけ、出題傾向を把握することが重要です。
試験は、暗記系(約80%)と計算問題(約20%)に分かれます。過去問からの出題が多いため、過去5〜10年分の問題を解くのがおすすめです。

効率的な勉強方法としては、次の3点を押さえておきましょう。

  • 優先順位をつける
    出題頻度の高い分野から重点的に学習する。
  • 過去問を繰り返し解く
    解答解説を熟読し、ミスした箇所を重点的に復習する。
  • 計算問題に慣れる
    電流・電圧・抵抗計算などは計算式を暗記し、実際に解いて慣れる。
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電気工事士の問題を解いてみようシリーズ 学科編①

電気工事士の学科試験では実際にどんな問題が出て、なにを覚えればいいのでしょうか?
学科編①はコンセントを表す図記号について解説します。

②技能試験の対策と勉強法

技能試験は、実際の作業を模した課題に対して、工具や材料を使って課題を完成させる試験です。
事前に公表される課題(候補問題)の中から1問が出題されます。出題傾向を把握しておきましょう。

第二種電気工事士第一種電気工事士
候補問題13問候補問題10問

本番の試験会場で使用する工具と材料を準備し、練習しましょう。各課題に欠陥がないか、自己チェックする習慣をつけるようにしてください。

効率的な勉強方法としては、次の3点を押さえておきましょう。

  • 練習回数を確保
    候補問題をすべて最低3回ずつ練習をする。
  • 時間配分を意識
    制限時間内で正確に作業を終える練習をする。
  • プロの指導を受ける
    講習会や動画教材を活用し、具体的なコツを学ぶ。
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電気工事士の問題を解いてみようシリーズ 技能編①

ボタンひとつで灯りがついたり、消えたり、とても身近でとても便利な「スイッチ」。電化製品を使う際に必ず必要な「コンセント」。電気工事士の試験でも重要かつ欠か…

③よくあるミスとその回避方法

学科試験でのよくあるミスは「計算問題での単位ミス」「暗記不足」です。

計算問題での単位ミスは、式を使って必ず単位を確認しましょう。暗記不足は、高頻度のテーマを中心に繰り返し学習することで、ミスを減らしてください。

技能試験でのよくあるミスは「制限時間内に作業が終わらないこと」と「材料の取り扱いミス」です。

制限時間内に作業を終わらせるためには、練習時にタイマーを使い時間感覚を身につけましょう。

また、試験で使用する素材に事前に慣れておくことで、材料の取り扱いミスを減らしてください。

電気工事士試験の対策は、計画的に進めることが合格のカギです。特に過去問を活用した実践的な学習と、技能試験の繰り返し練習が重要です。効率的な勉強法を取り入れ、電気工事士への第一歩を踏み出しましょう!

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最短で獲得!第二種電気工事士試験の技能試験対策「最低限おさえたいポイント」

筆記試験と異なり、技能試験は1つのミスで欠陥工事扱いとなり、不合格となります。しかし、事前に問題もわかるため試験対策さえすれば合格は可能ですので、万全の状…

電気工事に関するよくある質問(Q&A)

こちらでは、電気工事に関するよくある質問について、Q&A方式で解説していきます。

電気工事士にはどんな資格がありますか?

電気工事士には以下の2種類の資格があります。
・第二種電気工事士
住宅や小規模な店舗の電気設備工事を行うための資格です。
・第一種電気工事士
第二種の範囲に加えて、工場やビルなどの中小規模な施設の電気工事も行えます。
どちらの資格も国家資格であり、第二種は試験に合格することで取得可能、第一種は試験合格と3年以上の実務経験が必要です。

電気工事士試験の受験資格はありますか?

受験資格はありません。年齢・学歴・職歴を問わず、誰でも受験可能です。

電気工事士の試験はどのくらい難しいですか?

電気工事士試験の難易度(合格率)は、電気事業法で定める電気保安関係の資格である電気主任技術者より低く(合格率は高い)なっています。また、電気工事士では、第一種の方が第二種より難易度が高く(合格率は低い)なっています。
・第二種電気工事士
 学科試験の合格率は57%、技能試験は72%。(令和7年度実績)
・第一種電気工事士
 学科試験の合格率は57%、技能試験は58%。(令和7年度実績)
過去問や実技練習をしっかり行うことで、合格の可能性を高められます。

電気工事士の試験はいつ行われますか?

試験は年に複数回行われます。
・第二種電気工事士
 上期と下期の2回実施(学科試験は4~6月/9~11月、技能試験は7月/12月)。
・第一種電気工事士
 2024年度から年2回実施(学科試験は4~5月/9~10月、技能試験は7月/11月)。
受験日程や申込期間は、試験センターの公式サイトで確認してください。

電気工事士になるにはどれくらいの学習時間が必要ですか?

・第二種電気工事士:目安として約120~150時間
・第一種電気工事士:目安として約240~300時間
未経験者や電気の知識がない場合は、さらに時間をかける必要があります。

電気工事士の資格を活かせる職場はどこですか?

資格取得後は以下のような職場で活躍できます。
・電気工事会社
・ビルメンテナンス会社
・工場やインフラ施設
・自営業(独立開業)

まとめ

電気工事士は、電気という社会インフラを扱う専門職として、確かな技術と知識を武器に幅広い現場で活躍できる資格です。

試験を通じて基礎から応用まで体系的に学べるため、合格後は住宅から法人案件まで多様な工事に携わる道が開けます。

仕事内容は責任が伴う一方で将来性も高く、年収面でも安定が期待できる職種です。電気を支えるプロとして成長したい人にとって、電気工事士は大きな可能性を秘めた資格と言えるでしょう。

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