電気業界の仕事とは?
電験三種(3種)を取得した後の働き方 施設管理(主に公務員職)のしごと
電験三種(3種)について興味があっても、「難しそう」「取得するまで勉強が大変そう」といった理由でなかなか勉強が進まない方もいるでしょう。電験三種(3種)を取得して●●になるぞ!といった目標があれば突き進むことができると思いますが、なかなか前に進めないのは、資格取得後にどんな仕事に就けるかが見えづらいからかもしれません。
そこで今回は、電験三種(3種)を取得し、電気主任技術者として活躍できる「公共施設の管理」のおしごとをご紹介します。これから進路を決めるという人は、ぜひご参考ください。
市役所や県庁職員で電気職に就く!
焼却処理場や下水処理場などの公共施設では、多くの電気が必要です。そこで活躍するのがこれら公共施設の維持管理をするお仕事。ごみ焼却による発電機、大きなポンプを動かすための電動機、施設の電力が停電などで途絶えた場合に活躍する自家発電設備などの仕組みを理解、把握して、適切に管理するための知識を持つのは、電験三種を取得した電気主任技術者だけです。実際に働いている人たちのインタビュー動画では、より詳しく解説されていますので、是非とも参考に見てみてくださいね。
岐阜市職員採用案内 職員の声【技術職(電気)編】 2019年度版
岐阜市では、さまざまな職種の職員が働いており、この動画では技術職(電気)として活躍する職員を紹介します。(令和元年度時点でのインタビューとなり異動等により所属名が変更となっている場合があります。)
新潟県職員(電気職)インタビュー動画【Mission:6(下水道)】
Mission:6「超重要インフラ、下水道を守る!」に取り組む、土木部流域下水道事務所職員の奮闘を追います。
公共施設に務める電気主任技術者の具体的な仕事内容とは
公共施設で働く電気主任技術者の主な仕事内容は次の3つです。 ・電気機械設備の維持管理 公共施設の設備は常に稼働し、そこに電気が流れています。その運転データを適宜確認し、異常がないかを確認するのも大事なお仕事の一つです。どんな設備をどのように運転するとどれくらい電気が流れるのか、それらについて深く検討するのは電気主任技術者の腕の見せ所の一つだと言えるでしょう。
・月次点検や年次点検 電気の制御盤や電気機器、配線などの状態を、目視点検や測定器具を用いて確認します。月単位、年単位でより細かく点検を行いますが、大きな施設の場合は隅々まで点検しきれないことも多いため、作業者などに指示を出して円滑に点検を進めます。このような現場監督としてのポジションに立つのも、電気主任技術者の大切な役目です。 ・電気工事の施工管理 どんな設備を導入するか、そのためにどんな部材が必要か、どこの業者に依頼するか、どんなスケジュールで電気設備の工事をするのか…、これらを考えるのも電気主任技術者の仕事です。電気設備を扱うため、電気工学の知識はもちろんのこと、書類の作成と提出をする際には法律の知識が必要な場面もあります。電験三種の項目に理論・機械・電力だけでなく法規があるのも、そのためです。
まとめ
電験三種を取得後、あなたの将来がイメージできましたか?またワットマガジンでは他にも電気主任技術者のお仕事について紹介していますので、下記のリンクもご確認ください。
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プロフィール
どわーふ
私立大学大学院電気系学科(博士前期課程)卒業後、大手メーカー2社で電気部品の開発業務に従事。現在はとある施設で電気主任技術者として電気保安業務を担当。また、フリーライターとして「電気主任技術者が運営する就活転職応援サイト」を運営中。