やりたい仕事がある程度イメージできている人は

将来自分がやりたい仕事についてすでにイメージができている人は、おもに専門的な職業を選んでいる人が多いのではないでしょうか。
医師・看護師、弁護士などは、高校卒業後の進路は大学の医学部や看護学部、法学部などで勉強し、国家資格を受験することがまずは必要になる職業です。これらの職種は知名度が高く、インターネットや書籍などからも多くの情報を集めやすいもの。しかし、社会や経済の変化から、これらの専門的な仕事以外にも裾野が広がってきているといえます。
■大学という選択肢
文部科学省では、以前より実際の仕事の場面ですぐに役に立つことを高等教育(大学)で学ぶべきとの理由から専門職大学というものをつくりました。
文部科学省のホームページを確認すると、実際に開設している専門職大学が確認できます。たとえば、静岡県立農林環境専門職大学は、これからの農業を担う経営人材の育成を視野に入れて学ぶ場所を提供しています。カリキュラムは農業技術だけではなく、経営の観点も含まれているのです。また、情報経営イノベーション専門職大学は、現在需要の高いICTの専門人材を育成する専門職大学として設立されました。
これらは新たに設立されている大学ですが、既存の大学なども専門化に力を入れています。滋賀県の国立滋賀大学経済学部は、データサイテンティスト(ビッグデータを処理・分析し、そこから新たな価値を生みだすことのできる人材)の育成のために、2017年にデータサイエンス学部を設立しました。より実践的かつ高度な専門スキルを学べる学校を選ぶのも、就職を有利にする一つの手段になるでしょう。
■専門学校という選択肢

専門学校は、従来の大学よりも学べることが明確なことが特徴で、特定の職業に就くために必要な技術・知識を凝縮して学んでいきます。就きたい職業が明確になっている場合は、専門的なスキルを学び、卒業後に活躍するため、選択肢のひとつとなるでしょう。
やりたい仕事が、まだあまりイメージできていない人は・・
高校生で、将来やりたい仕事が明確な人は少ないかもしれません。悩みながら、自分について理解し、好きを理解し、少しずつ答えを探していきましょう。まずは自分が興味のある学習分野、何が得意で何が不得意かを把握しておくことが大事です。そしてそこに対し、自分がなぜ、それに興味があるのか、という理由を探してみてください。
■自分史を書こう

歴史上の偉人になったつもりで、自分の歴史を書いてみましょう。ちょっと難しいな、と思う人は、下記の質問に答える形で書いてみましょう。
● 勉強や習い事で好きだったのは?
● 先生から何で褒められた? / 怒られた?
● 一番努力したことは?
● 自慢できることは?
● 一番うれしかったことは?
● 何に熱中した?
■自己紹介をしてみよう
私は「〇〇〇」です、という自己紹介を思いつくまま、たくさんつくってみましょう。紙に書いてみて、よく眺めてみましょう。自分の特徴がでていませんか?自分が何に興味があるのか、それはなぜかを少しずつ言葉に表し、今後、何を学ぶべきかを考える材料にしてくださいね。