友だちが作りやすくなる方法とは?
友だちというと、同じグループで行動する人や気軽に会話ができる人など、捉え方は人それぞれですが、仲の良い人間関係を指すことがほとんどです。新しい環境で友だちを作るには、コミュニケーション能力が必要だと感じる人は多いかもしれませんが、無理して話したり明るく振る舞ったりする必要はないことを覚えておきましょう。友だちが作りやすくなるコツとして、次の2点を試してみてくださいね。
■① 友だちが欲しい気持ちに素直になろう

まずは、「友だちが欲しい」という気持ちを大事にしましょう。引っ込み思案な人は、「どうせ友だちなんてできない…」「1人でもいいや」など、ネガティブな考えを持つこともありますが、ネガティブな考えは、無意識に暗い表情にしてしまい、「話しかけづらい人」という印象を与えてしまう可能性も。「友だちをつくろう!」と前向きな気持ちを持つと、「おはよう」「よろしく」など、自発的に行動ができるようになります。声掛けが難しくても、少し微笑むだけで、相手が話しかけやすい印象を与えてくれますよ。気持ちは表情や雰囲気に現れやすいものなので、「あなたと仲良くなりたい」という前向きな気持ちを忘れないようにしましょう。
■② 相手との共通点を作ろう

声をかけるといっても、何を話せばいいか分からない。そんな場面もあるでしょう。この場合、まずは相手との共通点を探してみましょう。これは、『類似性の法則』というもので、自分の考え方や性格などと似ている相手を好みやすい心理効果を活用する方法です。
共通点があれば、お喋りが苦手な人でも話しやすくなるため、好きなアーティスト、趣味、マンガなど、「私も〜~が好きなんだ」と自己紹介で共通点がある人を探してみるのも良いでしょう。共通点は、選択科目、出身地、星座が同じなど、何でも良いのです。些細な共通点でも友だち作りのチャンスになりますよ。
聞き上手も好印象を与えます。

「話さなきゃ」と思えば思うほど、緊張が高まりますので、無理をして話し続ける必要はありません。聞き上手は話しかけやすい人に見られやすいので、相手の話を最後まで聞くことも友だちづくりのポイントになります。
・相手の話し途中で「自分もさ~」と自分の話をしようとせずに待つ
・「そうだね」「うんうん」など相手の考えに同意する
・「嬉しいね」「それは最悪だったね」など相手の気持ちに共感する
話を聞きながら、相手の考えや気持ちを肯定すると「この人は自分と似ているかも」と親近感を抱いてもらえる可能性があります。また、相手の話に「~って何?教えて」と質問数rことも、興味があることが伝わり、良い印象を与えてくれます好印象となりやすいでしょう。
相手に興味をもって共通点を探そう
「友だちになりたい」前向きな気持ちをもつこと、相手との共通点を探すこと、相手の話を聞くこと。この3つのポイントを押さえて、自然と仲良くなれるお友だちを見つけてくださいね。
臨床心理士・公認心理師。国立大学院修了後、精神科クリニックや学校現場にてカウンセラーとして従事。専門領域は臨床心理学、心理アセスメント。
また、心理系大学院を目指す人のために『サイコロブログ』にて情報発信中。
https://saikolodsm.com/