暑くても快適に眠るための対策3選
6月のジメジメとした梅雨時期から9月の残暑まで、寝苦しさを感じる人は少なくないはず。熱帯夜のような暑い夜でも、快適に眠るためのエアコンの使用方法・お風呂の入り方・快適な着衣の3つのポイントをご紹介します。
■寝室は就寝の約1時間前から冷やしておく
現代は、快適に眠るためにはエアコンが必須。とはいえ、部屋は壁や天井に熱がこもりやすいため、快適な温度になるまで少し時間がかかってしまいます。
人間は深部体温が下がると眠りにつきやすいため、寝る際はすでに寝室が冷えているのが理想。ですから、寝室温は28度以下・湿度は50~60%となるよう調節しておきましょう。また、睡眠のためには、夏場は朝までエアコンをつけたままがベストです。タイマーを使う人もいるかもしれませんが、途中でエアコンが切れると、部屋の温度の上昇とともに深部体温も上がり寝苦しさで目覚めやすくなります。寝不足や疲れの原因にもなるため、エアコンは朝までの使用をおすすめします。

■寝る前にぬるめのお風呂に入る
睡眠には深部体温が関係しており、深部体温が急激に下がると眠りにつきやすいとされています。そのため、寝る直前にぬるめのお風呂に入ると、温まった体が快適に冷えた寝室の温度で冷やされて寝付きやすくなるのです。ただし、深部体温を下げようとして寝るまでに熱いお風呂に入るのはNG。熱いお湯で交感神経が優位になり目が冴えてしまうためです。寝る直前であればぬるめのお風呂にし、熱いのが好きな場合は、入浴後に時間をおいてから寝るようにしましょう。

■通気性が良く袖口や首元が開いたパジャマを着る
快適な眠りのためにはパジャマ選びも大切です。通気性や肌触りの良いものを着ることで、汗をかいてもべたつかず、快適に眠ることができます。具体的には綿や麻、シルクなど素材を使用したパジャマがおすすめです。また、パジャマの形も袖口が締まっているスウェットのようなものではなく、空気の通り道ができるような首元や袖口が開いているものがよいでしょう。エアコンで体が冷える場合は、無理にエアコンの温度を上げるよりも、パジャマを長袖にしたり薄手の掛け物をしたりして調節してください。

質の良い睡眠がとれていないとどうなる?
日中の暑さでも疲れがたまるのに、夜間睡眠がとれなければその疲労は十分に回復されません。質の良い睡眠がとれない日が続くと、日中の眠気・だるさ・集中力の欠如・免疫力の低下など体の不調を引き起こします。暑い夏にこのような不調が続き体調が万全でない場合、日中外出した際に熱中症になるリスクも高まります。最悪の場合、熱中症で命を落とす危険性もあります。このような事態にならないためにも、暑い夏にはしっかりと質の良い睡眠をとり、体調を整えておきましょう。
まとめ
夏になると暑さによる寝苦しさで睡眠の質が下がる傾向にあります。夏場は、夜間でも熱中症になるリスクもあるため、エアコンは必ず使用しましょう。また、深部体温が下がることで眠りにつきやすくなることを理解し、上手にエアコンの使用や入浴方法、パジャマの選択をしてみてください。
プロフィール
みなみ なみ
現役看護師WEBライター。
看護師として働きながら、ライター活動を行う一児の母。皮膚科勤務経験が長く、医療関連記事だけでなく美容記事も得意。
趣味は、グルメ・旅行・英会話。こどもに邪魔をされながら、日々執筆中!
現役看護師WEBライター。
看護師として働きながら、ライター活動を行う一児の母。皮膚科勤務経験が長く、医療関連記事だけでなく美容記事も得意。
趣味は、グルメ・旅行・英会話。こどもに邪魔をされながら、日々執筆中!